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昔作ったMD、カセットテープその2【4 ARTISTS COMBINATION Ⅱ(上)】

昔いろいろ自分で選曲して順番決めてカセットテープやMDとかに好きな音楽録音して聞いたりするのが最大の趣味で、数えきれないくらいたくさん作ってきました。今でもまだかろうじていくつか残ったりしているので、そんなMDやカセットテープの収録曲をここで復活させようとする企画の第2弾です。今回も洋楽からで、1996年12月28日に作成したカセットテープ「4 ARTISTS COMBINATION Ⅱ」というタイトルです。前回の最高傑作「洋楽バラードセレクションB.G.M」から遡ること11年、当時はハードロックにドハマりしていた時代でボンジョヴィ、エアロスミス、ヴァンヘイレン、ミスタービッグを中心に人生は回っていました。そんな彼ら4組の一番好きだった曲をカセットテープのメタルテープに録音して(メタルテープの音質が良かったからいつもメタルテープを使っていました)、何回も擦り切れる程(いやメタルテープは耐性も優れていてそんなことはなかったはず)聞いたりしていました。110分のTDKのメタルテープで全26曲もあり、さすがに一つの記事に入れるのは曲数が多いと思うので(上)(下)の二つに分けて書いていきたいと思います。すでに「ハードロック個人的10選」とかで紹介した曲も多いかと思いますが、早速前半(カセットテープのA面)からどうぞ。


Stay Together / Mr.Big (1996年)
「90年代ハードロック個人的10選」でも紹介した曲でミスタービッグのベスト盤「BIG, BIGGER, BIGGEST」用の新曲、シングルとしてもリリースされた曲で個人的にミスタービッグで一番好きな曲の一つです。聞きやすくて爽やかで、まるで邦楽かのような錯覚すら起こさせる日本人好みのロックかなと。まだハードロック聞き始めで分かりやすいサウンドが大好きだった僕はやっぱりこの曲をトップバッターに持ってきて勢いを付けたかったんだなあと今振り返るとそう思ったりします。そしてこのカセットテープも最高傑作に近い頻度で再生されまくっていました。


You Give Love A Bad Name / Bon Jovi (1986年)
最強の2番バッターがこのカセットテープではこの曲になっていました。ボンジョヴィの大傑作アルバム「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」の曲順を参考にしました。この曲があのアルバムでは2曲目、そして3曲目が「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」で。ボンジョヴィ初の全米1位に輝いた勢いあるロックナンバーでライブでは必ず演奏される代表曲の一つです(すいません、ライブ行ったことないので必ず演奏されるかは不明ですが)。まあでもベスト盤には必ず入っているし、椿鬼奴のネタでも取り上げられたりしていたので(知っている人少なめかな?)、有名な曲ではあると思います。邦題は「禁じられた愛」。ここら辺から時代も感じさせていいですね。


Livin' On A Prayer / Bon Jovi (1986年)
ボンジョヴィの代表曲で僕が彼らの曲の中で一番好きな曲でもあります。洋楽全体とかでもビートルズ「レット・イット・ビー」、ジョンレノン「イマジン」に次いで3番目に好きな曲でもあります。それくらい思春期、青春期の僕の感性にドハマりしていたサウンドでしたね。ハードロックのかっこよさ、どこまでも高揚感のあるメロディ、全てにおいてあの当時最高だった音楽でした。家にいる時はずっとかけっぱなしにしていたくらいで。10回くらいリピートしていたんじゃないかな。17歳とかで純粋に「かっこいい」音楽に心を鷲掴みされていた、青春の青い思い出の曲ですね。


What It Takes / Aerosmith (1989年)
4曲目はエアロスミスのこの名バラードで。たぶんこれもエアロスミスの1994年に出たベスト盤「BIG ONES」の並びでも4曲目だったから4曲目とかにしたのだと思います。でもこの並びで聴くとハマっていたので結果として正解でした。3曲ロックが続いていたのでここらで少しバラードで休憩みたいな流れがカセットテープやMD作っていた時は好んでそういう流れにしたりしていたな、とか。やっぱり流れは大事ですね、それで再生回数はかなり変わったり、作品自体の出来も左右したりしていたので。まず選曲、そして曲順、この二つの選考が決まって、録音して、完成した作品を通して聞くという一連の流れがこの上ない至高の時間だったなあ、と懐かしく思い出します。


Green-Tinted Sixties Mind / Mr.Big (1991年)
4曲目からの流れがスムーズでしたね。ハマっていたと思います。ミスタービッグの曲でもかなり好きな曲で、やっぱり聴きやすかったです。ミディアムテンポなロックの名曲が多くて日本人好みのサウンドで、ハードロック初心者の僕の感性にもピッタリで、初見で気に入ったりしていました。当時はカセットテープのウォークマンを外出時にはかならず持って聞いたりしていて、その時の風景とこのカセットテープのハードロックの名曲たちがブレンドされていい思い出の一ページになったりしています。この流れであの頃にタイムスリップしますね。


She Don't Know Me / Bon Jovi (1984年)
ベスト盤には何故か一回も収録されていませんが、ボンジョヴィの曲の中ではかなり聴きやすくて分かりやすい名曲だと個人的には思っております。当然のようにこのカセットテープに入れるくらい、当時は大のお気に入りソングでした。ボンジョヴィは1994年のベスト盤「クロスロード」から入ったのですが、この曲は入っていなくて当時は知らなかったのですが、ボンジョヴィにハマってファーストアルバムから順番に買っていったらいきなりそのファーストアルバム「夜明けのランナウェイ」の3曲目にこの曲が出てきて「うわ、めっちゃ80年代してる。ドンピシャの好みやん」と一目ぼれしました。たぶん、ボンジョヴィとかハードロック、洋楽とか知る前から何回もどこかで耳にしていた「知っている洋楽」だったので余計にそう思ったのでしょう。僕が洋楽聴き始めて一番快感だったのは「聞いたことのある曲」に出会った時だったので。懐かしいような甘酸っぱいような、いろいろ思い出させるサウンドだと思います。


Jump / Van Halen (1984年)
前曲で少ししんみりしての「ジャンプ」みたいな。この流れも大好きでしたね。やっぱり流れが良かったから何回もその「強度」を味わいたくて再生していたのだと思います。麻薬みたいなもんですね、流れがハマったら。魔法が掛ける何倍にも増幅されるみたいで。やっぱり楽しかったなあ。人生最高の趣味だったなあ。今は亡きエディ・ヴァン・ヘイレンのギタープレイもさることながらここでのキーボードプレイはカッコよくて、特に間奏の旋律はもうシビレまくっていましたね。彼が亡くなった時も追悼の意を込めて流してひとり思い出の浸り涙を流していました。改めて合掌。


Not One Night / Mr.Big (1996年)
ここら辺からA面の後半に入って行くのでしっとりした流れになっていきます。それも結構ハマっていてこのカセットテープの出来を良くしていたと思ったりします。時々神風が吹くみたいに凄いものが出来たりしたので、このカセットテープ作った時はやっぱりめっちゃ吹いていたのだと思います。気持ちが満たされていたのかな、そういやこの当時はまだ大学受験とかの夢に燃えていた希望しかなかった「イケイケ」の時代でしたね。そういう精神状態も、若さも相まって良くて、いいものが出来たのかもしれません。でも願わくば家に引きこもったりせず、お天道様の下で青春を謳歌したかったですね。そこらへんのことはあちこちに書いてきたのでここでは割愛させて頂きます。曲の解説がまだでしたね、すいません。ミスタービッグのベスト盤「BIG, BIGGER, BIGGEST」用の新曲のもう一つの曲でバラードでしたが結構好きでこのカセットテープに入れました。でもこの後ミスタービッグは活動休止して、ギターのポールギルバートが脱退したりとかなり激変期に入ったりしてましたね。黄金期の最後を締めくくる曲だったのかなと個人的に思ったりします。MVは静止画で失礼します。


Angel / Aerosmith (1987年)
バラードが続きますが、硬軟織り交ぜていく感じが嫌いではなかったので、これもありかと。エアロスミスが80年代に劇的な復活を遂げたアルバム「パーマネントバケーション」からのシングルで全米3位まで上昇しました。彼らのキャリアを代表するバラードナンバーだと思います。個人的にも80年代テイストが色濃く出た感じが好きだったので、頻繁にカセットテープやMDに入れたりしていました。この曲もいろいろと思い出させる名曲でしたね。


In These Arms / Bon Jovi (1992年)
さらに続くミディアムナンバーだったりしますが、8~10番のこの曲まで楽曲レベルが高いので聞いていてもだれる感じはなかったです。ボンジョヴィの曲では一番人気があるとかいう記事も目にしたこともあり、個人的のもそれにつられてか分かりませんが、やっぱり大好きな曲ではあります。90年代のボンジョヴィのグランジ勢に負けない決意を示したアルバム「キープ・ザ・フェイス」収録曲で、ヨーロッパとかでは1994年のベスト盤「クロスロード」にも収録されていました。日本では「Tokyo Road」、アメリカでは「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」の1994年新録バージョン「Prayer '94」とかが収録されたりして、そこら辺の心遣いがあのベスト盤が全世界で1400万枚も売れた要素だったのかなとか思ったりします。もちろん、ボンジョヴィの優れた楽曲が一番の原動力だと思いますが。


Love In An Elevator / Aerosmith (1989年)
バラードなどが3曲続いたところでA面も最後に近づいてきた感もあり、ここらでもう一回ぶち上げようって感じでこのエアロスミスのハードなロックナンバーを持ってきました。その流れも好きでしたね、ハマっていました。エアロスミス80年代復活祭第2弾のアルバム「パンプ」からのシングルで、思いっきり羽目を外す感じがロックスターって感じでいいですね。ホンマかいなって話ですが実話らしいです。ミックジャガーとかもかなりそっち方面で武勇伝があったりするから、昔は破天荒が逆にかっこいいとかやったなあ、と懐かしく思ったりします。


Can't Stop Lovin' You / Van Halen (1995年)
この曲がかかると「もう最後か」と思わせる絶妙な響きを持っていましたね。A面の最後から2曲目にかかる曲としてはこれ以上ない働きをしてくれて感謝しております。MVとかも優しい感じがしていいですね。ヴァンヘイレンは初代ボーカリスト、デイビッド・リー・ロスがかなりワイルドでそれはそれで人気でしたが、この2代目ボーカルのサミーヘイガーになってかなり大人のロックを聞かせていたイメージがあり、この曲もそんな成熟した大人のロックって感じがして個人的に好きでした。でもデイビッド時代の「ジャンプ」はやっぱりその時代の勢いを感じさせる彼らの代表曲で、そっちがやっぱり一番ヴァンヘイレンの曲では好きかなと思ったりします。


Just Take My Heart / Mr.Big (1991年)
A面ラストはこの曲で。「90年代ハードロック個人的10選Ⅱ」でも紹介しましたが、ミスタービッグのバラードでは一番好きな曲でもあります。このカセットテープを作った1996年年末から1997年初頭にかけて、相当ハイテンションとかになっていて、夜はほとんど眠れず、若さとその鬱の反動の躁状態で夜中から明け方勢い余ってよく近くの川まで散歩に出かけて、ウォークマンでこのカセットテープ聞いて、その夜のとばりや明け方の冷たい空気感がこの曲の雰囲気にめちゃくちゃに会っていてかなりアドレナリン出まくっていました。気持ち良かったですね。でもさすが大阪下町、あの時代、ヤンキーとか公園や川でバイクで溜まっていたりしていまして、でもめちゃくちゃハイテンションで怖さとか麻痺していて、普通に隣を素通りして、さすがに向こうも「こいつヤバいわ」とかで無視していた感じもありました。変な話ですが、そういう勇気の産物(?)でその夜から明け方にかけての特別な時間を一人で存分に味わえた、そんな思い出もこの曲とかにはあったりします。若気の至りと言えばそんな感じですが、まあかわいいもんですね、元が引きこもりなんで。


メタルテープの110分とかを好んで録音テープに使っていたのでまだ後半のB面に残りの13曲がありますが、ちょっと多いのでここで区切らせていただきます。一応前半の総括をすると、1曲目からノリのいいロックで途中バラード挟みながら起伏のあるバイブスに揺られ心地いいままA面最後まで運ばれる感じが懐かしいですね。もう一回聞きたいですが、もう音質も落ちて、再生しにくいですし、思い出を頼りに思い出して、浸っております。やっぱり昔情熱を注いだものやことって、いつまで経っても色褪せないですね。カセットテープとかでもそんな感じです。好きなことを心ゆくまでじっくり出来たあの時代に感謝です。まあいろいろ犠牲にしての自由でしたが、今もそんな生き方ですので、こういう人間、人生なのかな、と受け入れております。ではたぶん近いうちにこの続きをやると思います。ひょっとしたら何かいろいろ挟んでから、時間も空くかもですが。ではまた。

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