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会社

正反対なことを
誰かが言っていて
真ん中は
空洞なままに
人工の光を
重ねていた
もう少し寝ていたい
布団の中の
生まれる前が
心地よい
夢の揺りかご
生まれる痛みのような
朝に
言語化出来ない
遮断機を下ろした
君の気持ちは
朧気ながら
分かるんだけど
あの頃の
大人の気持ちも
今ではわかる
柔らかいものは
乾いてしまった後に
常識は
僕らの在り方を
決めてしまうんだ
だから
やりたくなくても
勉強しなさいと言い
行きたくなくても
学校へ行けと言う
答えが見つからないまま
革命は起こせないまま
僕らの惨状は
たぶん
それでも
歴史を動かす
集合体だから
まあ
勘弁してくれ
悪いけど
もう会社
行かないと
遅刻してしまうよ──

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