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2000年以降個人的洋楽10選Ⅳ

2000年以降の洋楽は90年代までとは違って音楽の大きく言ってエネルギーとか日本での人気とか相対的に落ちてきた、とか言ってきましたが、何だかんだでいい曲が多いので4回目になっていたりします。確かにビートルズやマイケルジャクソンクラスのスーパースターは生まれにくくなっていて、アメリカなどの音楽産業は市場規模、ノウハウなど才能を育てて発掘する裾野が広く優れた才能は出てきているのでしょうが、90年代までの分かりやすいヒットとか誰もが知る名曲とかは日本まで伝わってきにくくなっていたりするのかな、とか思ったりします。そこまで詳しくはないので申し訳ないですが。今ほとんど洋楽で何が流行っているのかとかは年末にテレビ神奈川でやっている「ビルボードトップ100」でしか僕は知ることはないです。いろいろなチャンネルで探したらあるのかもしれないですが、そこまでするほどの熱量も昔ほどないし、まあ仕方ないか。でもたまに見ると「ピン」と来る日本にはない感じの「本場」の音楽がまだ(90年代まで程じゃないにしても)生きていたりするので昔からの洋楽ファンとしては嬉しくなったりします。今回も2000年以降なのでほぼ四半世紀の期間から僕の心に残った音楽をどうぞ。そんなにマニアじゃないのであしからず。でも知らない人にとったらまあまあマニアックかもです。


Rock Your Body / Justin Timberlake (2003年)
これは進化を感じさせ、なおかつカッコイイ曲でしたね。元インシンクというバックストリートボーイズのライバル的に90年代に活動していたボーイズグループの1メンバーだったジャスティンティンバーレイクがこの曲の入ったアルバム「ジャスティファイド」でソロデビュー。「ハッピー」で有名なファレルウィリアムスが所属するプロデューサーチーム「ネプチューンズ」やティンバランドがプロデュ―スしたこのアルバムは大ヒットし、ソロとしてのキャリアを幸先よく切りました。とまあそんなウィキペディアな解説より、この当時この曲を聞いて、一切の世間と切り離された引きこもりの僕は、完全に「未来に来たんだ」と錯覚を起こすくらい、それまでのサウンドとは次元が違って聞こえました。その当時の洋楽はレディオヘッドやエミネムとかも聞いていて、僕個人は「90年代ではもうないなあ。まだまだ洋楽進化してかっこいいなあ」と純粋に思ったりしていました。そこから世間に出て人と接触し出してから、尖った部分を中和するように邦楽とか聴きだして洋楽から離れて、あまり分からなくなっていったなあ、とか今振り返ると思ったりします。でもこの曲は衝撃的で今でも好きです。PVもカッコいいですし。


Where Is The Love? / The Black Eyed Peas (2003年)
この曲で初めてブラックアイドピーズを知りました。最初聞いた時は女性はゲスト参加でいろいろなグループの集まりソングとかかなと思ったりして、あまり詳しくはなかったです。でも聞きやすい曲でしたね、分かりやすいし。まだ完全に洋楽しか聞いてなかった時代で、まあでももうそろそろ向こうの尖ったヒップホップばかりも食傷気味で、こういう曲がチャートに入って来るとほっとしたりしていました。でもまだ偏見大ありな邦楽に戻るのも「ダサい」とか思い込んでいた引きこもり時期で、精神状態とともに音楽も暗いのばかり、マニアックなものばかり聴いたりしていました。といってもレディオヘッドやエミネムとかですが。まあそんないろいろな感情もこういう曲のPVとか見ると懐かしく思い出したりします。結構黒地に赤の「?」が深層心理的に刻まれていますね、このPVを久しぶりに見てそんなことも思い出しました。歌詞の意味はまだ分かっていないです、すいません。


Ordinary People / John Legend (2005年)
これは個人的にMD最高傑作の「洋楽バラードセレクションB.G.M」とか銘打った個人で編集した作品の最後から2番目に入れてそのバイブスに揺らされていた思い出深い曲です。ちなみにラストはオアシスの「Let There Be Love」とかでした。あのMDはよく当時働いていた整骨院とかでもかけさせてもらって何人かの患者さんや友人に気に入られてダビングしてプレゼントしたりしていました。まあ何の話やねんって感じですが笑。たぶんこのnoteにも「昔作ったMD、カセットテープ」とかの題名で書いていると思います。そこにあの当時はまだ動画の貼り方分からなかったので貼っていませんが曲順とかは載っているのでよかったら。そのうち動画貼ろうと思っている間に時間が過ぎて何も更新していないです、すいません。そのうち更新するかもしれないです。でもこの曲はいいですね、シンプルでいて落ち着いていて。久しぶりに「きれいな」洋楽のバラードだなって思いました。


So Sick / Ne-Yo (2005年)
オシャレな洋楽として当時人気でしたよね、Ne-Yoは。僕もその流れに乗っかって聞いていた記憶があります。でもシングル曲しか聞いていないのでそんなに詳しくはないです。よほど成功した人間しか聞いてはいけないのではないかっていうくらい「気品」に満ちたバラードで敷居は高かったですが、頑張って聞いていました笑。まあ目を閉じればその世界にどんな人間も連れて行ってくれるところが音楽の素晴らしいところですね。


Because Of You / Ne-Yo (2007年)
これも前作に引き続いて大ヒットしていましたね。「Ne-Yo間違いない」みたいな感じで当時の安定の洋楽スターでした。かなりセクシーな内容で海外のセレブな生活を歌っている感じですが、とにかく曲の雰囲気がオシャレ過ぎてハマっていました。まったく曲の雰囲気には合っていない生活ではありましたが。背伸びして聞いていた時期だったのかも。今はもう無理してカッコつけて洋楽とか聞くような時代じゃないんですかね、みんな等身大に好きな音楽とか誰の目も気にせず見栄も張らず、好きなように聞く時代になったのかもしれないです。わかんないですけど。


Pumped Up Kicks / Foster The People (2010年)
これは少し前まで毎年のように出ていた「グラミーノミニーズ」という洋楽のオムニバスアルバムの2012年度版に入っていた曲です。そこで初めてこのバンドとこの曲を気に入って聞いたりしていました。独特の浮遊感が気持ちいいですね。白人だけのバンドの新しいアーティストっていうのも僕自身久しぶりでしたし、邦楽とかに傾いていた時期だから。まあでもそれ以外のこのバンドの曲は知らないので、そこまで洋楽に戻ったわけじゃなかったです。この「グラミーノミニーズ」とかからしか洋楽の情報はなかったので。


Suit & Tie / Justin Timberlake feat. Jay-Z (2012年)
毎回いろいろ手を変え品変えリスナーを飽きさせない工夫がなされているな、とかそこまで追っかけていた訳じゃないですがジャスティンティンバーレイクのアルバムや新曲を聴く度に驚いたりしました。この曲も何というか、古き良きアメリカの雰囲気を醸し出していて一発で気に入りました。日本じゃそこまで有名かどうかは知らないですが向こうではスーパースターみたいですね。そこら辺からもこの21世紀の音楽業界が各国で分断されているというか、内向きな感じがワールドワイドでビートルズやマイケルジャクソンがスーパースターになっていった20世紀の音楽業界とは対照的だなと感じたりします。


Can't Stop The Feeling! / Justin Timberlake (2016年)
今度はダンスで来たか。EDMな雰囲気も併せて持ってきていて、また飽きさせない。やっぱりジャスティンティンバーレイクは外れがないな、とか思わせてくれました。ビルボードトップ100とかの年間チャートでも苦手なヒップホップばかりの中にこういう曲が入って来ると「もう洋楽はアカンな」と思いかけていた気持ちが「お、まだ耐えれそう」と思わせてくれたりしました。向こうは相当多様性に満ちていて良くも悪くも玉石混合で、なかなかイージーリスニングな耳の持ち主の僕みたいな人間に「スッと」入って来る曲は少ないのですが、これは良かったですね。


Better Man / Little Big Town (2016年)
これも「グラミーノミニーズ」で初めて知ったバンドで曲です。本当に貴重な情報源だったから「グラミーノミニーズ」の発売中止は結構ショックでしたね。サブスクとかが売上伸ばしたからなのか、もう昔ほど日本で洋楽を聞く人がいなくなったからなのか、分からないですけど。カントリーの曲に結構日本人好みの曲が多いような気もしますが。昔から日本では「カントリー」は売れないとかいうジンクスもあるみたいで。そこまで広く伝わっては来ていないですね、熱心に追いかけていないと。まあ今は僕はほとんど利用していないですが、サブスクで好みの音楽の紹介とかAIが勝手にしてくれているみたいで。でもこういう偶然の買ったり借りたりしたCDからの出会いとかが世代的には結構好きなんですけどね。


Leave The Door Open / Silk Sonic (2021年)
これは現代随一の洋楽のスーパースター、ブルーノマーズの個人的な趣味(?)を反映したユニットだと思っています。でも目の付け所が本当にハイセンスですよね。70年代のファンク、ブラックミュージックをそのまま現代に新曲として甦らせて、もの凄い才能だと思います。レトロブームは今日本でもファミコンとかのゲームでも起こったり、昭和歌謡がブームになったりと世界的な傾向なのでしょうか。まあ音楽もゲームも相当出尽くした感があるので、やっぱり「古典」「クラシック」な名作やジャンルに戻って行くのは必然でもあるかなと思ったりします。未来が見えないこんな時代は特に。まあでも何とかめげずに生きていけたらとは思います。PVは字幕付きの動画しかなかったですが、どうぞ。


ジャスティンティンバーレイクが多めでしたが、心に残ったこの四半世紀の洋楽の第4弾をすればこんな感じになりました。前書きにも書いたように本当にたまに凄い名曲が、日本人ではまだまだ到達できないようなレベルの音楽が洋楽界隈から出て来るからまだまだ目が完全には離せないです。その頻度はやはり下がっては来ていますが、個人的な印象ですけど。まあその頻度が下がった分、昔から好きな洋楽や邦楽聞いて埋めながら、また「ビルボードトップ100」とかからの数少ない洋楽番組からの情報で生涯の記憶に残る洋楽の新しい名曲に巡り逢えたら幸せなことですね。そんな感じで今回は以上です。また何かの10選で。


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