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昔作ったMD、カセットテープその2【4 ARTISTS COMBINATION Ⅱ(下)】

あんまり間が空かないうちに前回の続きを。このカセットテープを作った1996年12月28日当時ハードロックにハマりまくっていた18歳の僕は文字通り擦り切れるくらい聞いていました。まあ年齢の割にそんなに深く考えていないある意味「イタイ」人間で、いや年相応か、もう快楽をむさぼるようにハードロック中毒でもありました。うつ病もスッキリ治らなかったので、受験とかそっちのけで。転落の始まりでもありましたが、でも気持ち良かったですね、あの当時。好きなことに溺れていられたのは。自分の中にある人生を今の今まで支配し続けるどうしようもない「カルマ」と向き合うなんて弱冠18歳の僕には無理でした。それくらい何か闇への衝動が凄かったというか、押し殺したものを制御できないというか、そんな感じで浅く、儚く生きておりました。大学生になれる精神状態でもなかったなあ。身の丈超えた大学ばかり目指していましたが。精神年齢がやっぱりかなり低かったのでしょうか。あ、すいません、カセットテープの話から脱線。まあそんな思い出とともにこのカセットテープの音楽は僕の人生の転落の始まり「ひきこもり」の入り口に位置しているので、どうしても今振り返るとそんなことを思ってしまいます。でもだからこそこのハードロックが余計にあの頃輝いていたのかな、やっぱり青春の音楽だったのだな、と思ったりします。ちょっと脱線し、前置きが長くなりましたが、後半戦B面のラインナップをどうぞ。


Bad Medicine / Bon Jovi (1988年)
ボンジョヴィのの4枚目のアルバム「ニュージャージー」のリードシングルで彼ら3曲目のビルボード1位を取った曲で、勢いを感じますね、当時の彼らの。後半戦のトップバッターにも相応しいトラックで。ボンジョヴィ及びハードロック聞き始めの頃はこの曲も相当何回も聞いたりしていました。分かりやすい音楽がやっぱり好きだったんだなあ。若い感性にそのまま響いてきて、邦楽のすべてを遠くにしていましたね。「ハードロック聞いている俺はかっこいい」とか何とか笑。でもそう思えた自分が今より感受性の上では幸せやったなあとか思ったりします。


Born To Be My Baby / Bon Jovi (1988年)
同じくボンジョヴィ「ニュージャージー」からのシングルでこちらはビルボード3位まで上昇した隠れた名曲です。1994年のベスト盤「クロスロード」には収録されておらず、ボンジョヴィのアルバムを大ファンになって1枚1枚集めていって出会った曲です。この曲と出会った当時「なんでこの曲がベスト盤に入ってないんやろう」と不思議に思うくらい当時も(今も)ボンジョヴィの曲の中で一番好きな曲のひとつです。その後に出たベスト盤とかには収録されていましたね。この曲も「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」くらい当時再生されまくっていた18歳の感性に響きまくっていた思い出の曲でもあります。この曲も最強の2番バッターとも言えるでしょう。


Runin' With The Devil / Van Halen (1978年)
僕が生まれた年に出たヴァンヘイレンのデビューアルバム「炎の導火線」収録の曲で、1996年当時のベスト盤でこの曲と出会ったりしていました。後に知ることになるのですが、このデビューアルバムで一番有名な曲は60年代ブリティッシュロック黎明期に活躍したキンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」の名カバーですが、このベスト盤には収録されていなかったので、この曲を選んだのかなと思ったりします。実を言うと今の今までこの曲はほとんど聴いておらず、やっぱり「ジャンプ」とか有名な曲ばかりこのベスト盤とかではヴァンヘイレンの曲は聞いたりしていました。まあでもその当時に響いたことは間違いないので、逆にその感受性が懐かしかったり、そしてその当時しか聞かなかったからこそ、ビビッドにその時代に連れ戻してくれる曲になっているのかな、とか思ったりします。改めて聞くとやっぱり結構いい曲ですね。


Eat The Rich / Aerosmith (1993年)
聞きやすさで選べばやっぱり入れるしかない名曲です。エアロスミスを聞いたのはたぶん、ボンジョヴィのすぐ次くらいで、1994年のベスト盤「ビッグワンズ」に入っていてすぐにお気に入りになりました。でもこのアルバムは80年代以降のエアロスミスの曲だけで構成されていて、エアロスミス第一回全盛期(とかあるのが凄いと思います)、70年代の「ドリーム・オン」とか「ウォーク・ディス・ウェイ」とかは入っておらず、まだ知る前とかでしたね。まあでもこのカセットテープは80年代以降の曲ばかり集める方がまとまりがあると思うので、70年代のエアロスミスを知っていたとしても、ちょっとバランスが悪いかなとか、ラインナップとか考えると思ったりするので、入れてなかったと思います。45歳過ぎてこのロックは化け物としか言いようがないくらい、当時のエアロスミスは凄かったです。


Get A Grip / Aerosmith (1993年)
この曲は「ビッグワンズ」には入っていないけど1993年のアルバム「ゲット・ア・グリップ」のタイトル曲で、ベスト盤の次にTSUTAYAで借りたCDに入っていたりとかして、「なんでベスト盤に入ってないんやろう」的な名曲でしたね。あのアルバムは本当に名盤でした。ボンジョヴィよりロック好きが好むような、本物感もあり、あの年齢でこれが作れてしまうエアロスミスにロックの新たな可能性をみんな見出していたのではないでしょうか。ロックは年齢じゃない、そのスピリッツなんだって。余談ではありますが、80歳になったローリングストーンズが去年出したアルバムも凄いみたいですね。また聴いてみたいです。


Wild World / Mr.Big (1993年)
後半戦、B面に入ってロックナンバーが続いていたのでここら辺でバラードを、って感じでこの曲が入っております。この曲も結構いいとは思うのですが、後になって同じミスタービッグのベスト盤「BIG, BIGGER, BIGGEST」収録の「風にまかせて」とかの方が好きになったりしたので。でもやっぱり当時の感受性とかで選んだってのが、今となっては味があっていいかな、とか。エリックマーティンの声は昔も今も好きですね、透き通っていて、力強くて。この曲でもその特徴が良く出ていると思います。ちなみにこの曲は彼らのオリジナルではなく僕は知らないですけど、キャット・スティーブンスというアーティストのカバーらしいです。


Magic Touch / Aerosmith (1987年)
何かめっちゃ懐かしいです。ホントこの頃しか聞いてなかったので、この曲は。エアロスミス80年代劇的復活の象徴的アルバム「パーマネント・バケーション」収録曲で、ベスト盤とかには一切入っていない曲だったりします。まだリマスタリングとかなかった時代だったので、音量がこの曲だけやたら小さかったりしたのも覚えています。まああの頃の僕の感受性に飛び込んできたんだなあ、とか思ったりしてそれも含めてやっぱり懐かしいですね。MVにいいライブ映像のがあったのでそれでどうぞ。


Always / Bon Jovi (1994年)
当然のようにこの曲は入れざるを得ないというか、何というか。圧倒的な存在感を持ってボンジョヴィの1994年のベスト盤「クロスロード」に居座っていたというか。無視できない存在でありました。聞きすぎてこの曲の本当の評価が今も昔もまともにできないというか。不思議な因縁を持っていましたね。なんだかよく分からない感想でごめんなさい。それくらいボンジョヴィの楽曲の中で異彩を放っていた曲であったとも言えるのではないでしょうか。この曲だけ独り歩きして、普通の洋楽になったと言うか。まあそんな感じです。好きっちゃ好きなんですけどね。名曲だとも思いますし。でもなんか複雑なものも何故か感じさせる、不思議な曲でもあります。個人的過ぎて伝わらないと思いますが笑。


To Be With You / Mr.Big (1991年)
つい最近やった「90年代個人的洋楽10選Ⅵ」に入れたばかりですがここでも。ミスタービッグと言えばな曲で、やはり初めて聞けばこれは入れないとと思う、避けては通れない大ヒット曲、名バラードでもあります。ボンジョヴィにおける「オールウェイズ」みたいな痛しかゆしな感じもあったり。この曲も独り歩きして、普通の洋楽になったりして、ファンはというよりロックを志しているバンド側の人間からしたら、結構こういう大ヒット曲、ロックじゃない曲って、悩ましいらしいですね。レディオヘッドが「クリープ」の大ヒット以降ほとんどライブでやらなくなったとか有名な話ですし。まあファンはのんきにこういう名曲は好物なのですぐ飛びついて消費しまくるのですけど。カセットテープの流れで行くと後半に入ってやっぱり落ち着いた曲が増えてきて「終わりに近づいてきている」って思ったりしました。でもどっちかというとA面の方が流れとしてよく出来ているかな、A面の方が個人的には好きだったかなと思い出したりします。まあB面も悪くはないんですけど。


I'm Down / Aerosmith (1987年)
エアロスミスによるビートルズの気持ちいいカバーナンバーです。少し前に同じビートルズの「カム・トゥギャザー」もカバーしていて、そっちも良かったですね。あれは70年代とか復活する前の80年代初頭とかの曲でしたか。これは復活後の1987年のアルバム「パーマネント・バケーション」収録曲で、このアルバムを借りなければ出会わなかった曲でもあります。これもこの当時しか聞いていないので今聴くと懐かしいですね。これは静止画で失礼します。


Something For The Pain / Bon Jovi (1995年)
ラスト3曲になったので当時聴いていた曲の中ではかなり強力なラインナップを持ってきてますね。この曲はボンジョヴィの6枚目のアルバムで1995年の「ジーズ・デイズ」のリードシングルです。まだあの当時ベスト盤「クロスロード」とこのアルバムしかボンジョヴィのは購入して持っていなかったので、この曲はかなり好んで、いやボンジョヴィ信者だったので崇拝するように聞いていました。だからかなり僕の中で高い位置にこの曲があったのだと思います。その後かなりいろいろ音楽を聴いていくと、相対的にこの曲とか当時のハードロックの曲とか下がっていったりするわけですけど、でもやっぱり熱心にボンジョヴィを「崇拝」していた、めっちゃファンだった頃の気持ちは純粋で懐かしかったりするから、大切にしたいと思ったりします。


Dreams / Van Halen (1986年)
ラスト2曲はヴァンヘイレンで。サミーヘイガー期の1発目のアルバム「5150」からのシングルで、ヴァンヘイレンの曲の中でも今でもかなり好きな曲でもあります。前任者のデイビッド・リー・ロスからかなり洗練されたロックを聞かせて、同じエディ・ヴァン・ヘイレンとかが音楽作ったりしているのでしょうけど、ボーカルスタイル、もしくはボーカリストの人間性に合わせて音楽がこうも変わっていくんやなあ、とか思ったりします。ワイルドな前任者のスタイルも好きですが、こっちの洗練されたスタイルも悪くない。ヴァンヘイレンがハードロック史の中で異彩を放っているのはボーカルが変わっても高い次元で同じようにヒットを飛ばして、評価されていたことにあるのではないかと思ったりします。


When It's Love / Van Halen (1988年)
最後はこの曲で。当時はかなり好きな曲でもありました。今も結構好きですけど、そんなに聞かないですかね。荘厳なバラードで感じで一発でやられました。サミーヘイガー期のヴァンヘイレンがやっぱり好きかな。でもそんなサミーヘイガーも1995年のアルバム「バランス」を持ってヴァンヘイレンを脱退してその後まさかの1998年のアルバム「ヴァンヘイレンⅢ」とかで元エクストリームのゲイリー・シャローンをボーカルに迎えたり、でも彼もすぐやめて結局デイビッド・リー・ロスが戻って来たり。サミーヘイガーも一時期戻って来たりしていたそうですね。いろいろあるんやなあとか1990年代以降熱心には追いかけていなかったので思ったりしました。そんな大黒柱のエディも2020年に帰らぬ人になりついに解散。ロック史に大いなる足跡を残していきましたね、ライトハンド奏法とか、世界中のギターキッズの憧れでもありましたから。いろいろ思い出したりします。


メタルテープの110分はめっちゃ長いですね笑。2時間ずっと聴いたいたんやなあ、当時は。でもその長い時間飽きもせず聴けたっていうくらいの完成度は誇っていたんでしょうね。僕の中で。本当に暇があればこのカセットテープばかり聴いていた記憶があります。だいたいCDとか買っても目ぼしい曲をこういうカセットテープに入れて、それがこの「4 ARTISTS COMBINATION Ⅱ」みたいな完成度とかになるとCDそっちのけでこればっかり聞いたりして。コスパが悪いってことで段々CDかうよりTSUTAYAでレンタルしてカセットテープやMD作った方が音楽楽しめるやん、ってことで余計にこの人生最大の趣味と言っても過言ではないカセットテープ、MD作りの没頭していったのかもしれません。まあそれもこれも青春の思い出ということで。ハードロックをこの順番でサブスクとかで聴くと結構いいかもです。よかったら試してみてください。最後にA面B面全26曲のリストを掲載しておきます。ではまた何かの10選とかで。


「4 ARTISTS COMBINATION Ⅱ」(1996年12月28日制作)

A面
1   Stay Together / Mr.Big
2   You Give Love A Bad Name / Bon Jovi
3   Livin' On A Prayer / Bon Jovi
4   What It Takes / Aerosmith
5   Green-Tinted Sixties Mind / Mr.Big
6   She Don't Know Me / Bon Jovi
7   Jump / Van Halen
8   Not One Night / Mr.Big
9   Angel / Aerosmith
10 In These Arms / Bon Jovi
11 Love In An Elevator / Aerosmith
12 Can't Stop Lovin' You / Van Halen
13 Just Take My Heart / Mr.Big

B面
1   Bad Medicine / Bon Jovi
2   Born To Be My Baby / Bon Jovi
3   Runin' With The Devil / Van Halen
4   Eat The Rich / Aerosmith
5   Get A Grip / Aerosmith
6   Wild World / Mr.Big
7   Magic Touch / Aerosmith
8   Always / Bon Jovi
9   To Be With You / Mr.Big
10 I'm Down / Aerosmith
11 Something For The Pain / Bon Jovi
12 Dreams / Van Halen
13 When It's Love / Van Halen 

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