大人という時間
光の中心へ
下りていく
白い影が
見えなくなるまで
すべてを
忘れるところまで
影の置忘れを
いつか取りに行こうと
していたのだけれど
それさえも忘れてさ
光が白い影を
やさしく包んで
見えなくさせる
ひとり遊びの果ての果て
寂しさのすき間から
見えた世界の中で
まだ遊んでいる……
迷っている……
あるべき形との
摩擦を繰り返しながら
大人という時間が
過ぎていく
ところどころに
影を置いていきながら
大人という時間が
過ぎていく
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