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冬の散歩道

本当は
この高校に
通うべきで
あいつと
一緒にいたら
道を外さないで
何とか
あそこを
潜り抜けた……
のかもしれない
もうひとつの
人生の可能性を
並べながら
いつもの
散歩道を行く
眠りの深い
お前には届かない
そんなことは
わかっている
わかっているけど
もう一度あの頃に
戻れるのなら
俺はあいつと
一緒に
この高校に通って
たぶん
今とは違うところで
今日の空を
見ているだろう

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