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matsuda2772
火星
どこにも
交ざらない
離人的なウインドウ
映る姿は
あの頃の影を
引きずって
言葉は
深く沈殿する
あるがままを
なでる風
時の流れに
身をやつして
僕をどこへでも
連れていく
何がしたいもなく
下界を見るように
これでいい
通り抜けるには
ちょうどいい
抜けた先に
あてはないな
今を不完全なまま
沈める力に
抗う気力もなく
離人症なウインドウから
眺める世界は
僕らのメタファーで
テレビ的な
一切は
この日のために
あるのだと
今さらながら
思い知らされる
人間から
切り離された
部屋の中に
溺れながら
命を薄くさせる
オスの機能不全
ミュータントな
未来は静かに
選別を繰り返し
歴史は火星にまで
届こうとしている
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