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「ザーザーと音を立てて雨が降るのならいいが、音も立てず、体がびっしょりと濡れてしまう霧雨…
「ラムネの音?」と言われても、ちっともピンとくることはなかった。 僕はただ「うん」と頷い…
「これは何ですか?」 無骨な機械は、真ん中に何かを入れて護るかのような形をしていた。 「よ…
外は土砂降りの雨。 僕たちはもう30分近く車の中で待機している。 エンジンをかけることができ…
過去の不倫を今更暴露されて仕事を失う有名人の記事。終わった火遊びが今更自分の生活を脅かす…
この地方に古くから伝わる「天ぷら不眠」という行事がある。 「平たく言えば庚申講ですな」地…
桂木は再び「月曜日」を訪れたのは翌週の金曜日だった。 「こんにちは」と言って扉を開けると、店の中には店主しかいなかった。 「おや?今日はまた早いですね」 「しばらくリモートになりましてね」桂木は答えた。 そして桂木は先週と同じ席に座った。 「お客様のところに行く以外は、あまり時間を気にせずに済んで助かります」 店主はフッと笑って「爆破犯様様ってとこですか?」と小声で言った。 桂木もそっと「そうですね」と言った。 「今日はお見えになっていないんですか?」 と桂木は訊ねた。 「あ
「月曜日」と書かれた古い扉。 そこにこんな店があっただろうか? 桂木は扉の前で逡巡した。 …
「今から『気持ち』を預からせていただきます」 自分たちの前にそれぞれひとりずつ、宇宙服に…
昔ながらの書店で、雑誌がメインの品揃え。それほど広い店構えではない。 「角にないのにカド…
ここは町役場。書いているのは転入届。 「隔週警察と隔週消防どちらに所属しますか?」 その質…
「復習〜Tシャツ〜」 「え?誰に復讐するの?」 「え?誰?」 「俺も手伝うよ。世の中、倍返し…
「僕たちの交際をスキャンダルと書いた媒体全てを名誉毀損で訴えます」 スキャンダルの意味を…
「炊飯器が壊れました」 ラジオからの声に、思わず「あら一緒」と声が出た。 「いつもご飯食べるわけではないけど、だからってパックご飯もなぁ…って。まだ、お米あるし。で、以前『便利だよ』ってもらっていた、電子レンジでご飯が炊けるのを使ってみたんです」 「結果で言うと、炊けました。そこそこ美味しい」 へぇ…ネットの口コミサイトにもあったけど。 「でも、やっぱり、炊飯器と違う。僕ね、そこそこいい炊飯器使ってたから」 「で、炊飯器買いました。少量でも美味しく炊けるヤツ」 「やっ