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思考能力は日々の努力を継続することである日突然にして身につく

こんにちは@tateshina_lifeです。

今日は思考する能力は積み重ねで身につく、ということについて書いてみます。

僕は小さい頃、暗記型で考えることが得意ではありませんでした。数学で因数分解は楽に解けても、証明問題は苦手でした。

今の僕を知る人からすると信じられないかもしれませんが、本当に暗記だけで大学受験まで力技で通してきました。

大手コンサルティングファームに就職してからも同じで、先輩方からは「速く返事をしなくても良いからとにかく考えろ」と言われ続けていました。

自分としては考えているつもりでしたが、自分で作成した資料を先輩に上手く説明できないことにも気づいており、歯がゆさを感じていました。

現代社会は思考する能力に偏重した社会です。徐々に変わりつつありますが、その傾向が一気に加速するとは思えません。ですから、誰にとっても思考能力を高めることは、生きやすさを担保するために身に着けておくべき基礎的な技術です

一方で、思考能力は少しずつ増えるものではなく、あるタイミングで一気に獲得するものなのです日々成長を実感できるものではなく、継続的な努力を積み重ねた結果、ある日突然にして自分の思考能力が高速回転していることに気づく、というものなのです。

これが曲者で、ほとんどの人が思考能力を鍛えることを始めても、短期的に成長した実感が伴わないため、1, 2ヶ月で諦めてしまいます。その時点で能力を獲得できていないので、諦めてしまえば元通りです。

僕が思考能力を獲得したことを実感したのは、中国に仕事で赴任して6ヶ月後です。

現地法人で採用したスタッフから上がってくる日本企業向けの資料は日本語で作成されていますが、元になる情報は中国語です。

マネジメントをする立場として展開に矛盾がないか、内容に齟齬がないかを確認するためには中国語の出典をあたらなければなりません。また場合によっては僕が一から資料を作成することもあります(むしろ多かった)。その場合には仮説をつくるために中国語情報を読み込んで積み上げる必要がありました。

中国語はベルリッツ40回分を日本で消化したのみです。ですから翻訳ツールを使いながらネット上にある中国語のデータを読み漁って理解し、論理を構築するという作業を毎日のように続けました。翻訳ツールも今のように便利ではなく、単語を選択して操作すると訳が分かる手間のかかるものでした。

苦行のような日々を続けます。成長している実感も持てません。それでも仕事です。お客さんに価値ある内容を伝えたいという思いだけで半年が過ぎました。

すると突然、翻訳ツールを用いなくても文章の構造が瞬時に理解できるようになっている自分に気づきました。繰り返し出てくる単語や、論文等で使い回される構文や文章について、毎日逐次理解することを続けた結果として、頭の中に基本的なベースが出来上がったのです。

その後は、中国語で周りが会話している内容についても、ある程度同時に理解できるようになり、仕事の効率が一気に上がり、楽しくエキサイティングに感じるようになりました。

脳や身体が能力を習得するプロセスは思考に限らずこのようになっているのではなか、と最近思うようになりました。文字通り継続は力なり、なのです。

努力は報われるのです。

継続する人に福音は訪れるのです。

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