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日本酒テイスティングノート

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日本酒の紹介を日本酒のテイスターの視点からしつつ、これまでの私のきき酒師、大阪資本の一部上場企業の大手飲食チェーンの和酒バイヤー、SSI日本酒セールスプロモーション研究員としての…
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#私のイチオシ

生酛本来の味に対する疑問 その3江戸の食の発展の側面から 本日の紹介酒は天狗舞 山廃純米酒(石川県)

生酛本来の味に対する疑問 その3江戸の食の発展の側面から 本日の紹介酒は天狗舞 山廃純米酒(石川県)

読者の皆様、ファーストフードと言えば、イメージするのはマクドナルドや吉野家の牛丼、くら寿司等を想像すると思いますけど、江戸時代にもファーストフードは有りましたし、現在のような定食が出来たのも江戸で江戸の街を作るための人夫さんの為に考えられた奈良茶飯が最初だったと言われています。

※下記映像に関しては、お江戸系Youtuber堀口茉純さんのページより引用いたしました。

江戸幕府が開府したのが16

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生酛本来の味に対する疑問 その2経済成長の側面から 本日の紹介酒は 櫻正宗 焼稀 生酛純米 協会1号酵母

生酛本来の味に対する疑問 その2経済成長の側面から 本日の紹介酒は 櫻正宗 焼稀 生酛純米 協会1号酵母

2019年現在の日本の人口は約1億2700万人、GDPは約550兆円となっていて、国民一人当たりのGDPが約433.7万円となっていて、普通に働いて生活していれば、少々貧しくても一定のお金さえ出せば、欲しいものは買えますし、余程のことが無ければ食に困ることも、ほぼ無いと言えると思います。

※下記画像は東京の高層ビル群 じゃらんネット(https://www.jalan.net/kankou/sp

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映画関ヶ原に見る石田三成公像 本日の紹介酒は、竹生嶋 金紋 本醸造

映画関ヶ原に見る石田三成公像 本日の紹介酒は、竹生嶋 金紋 本醸造

石田三成公像

昼間、アマゾンプライムで岡田准一さん主演の関ヶ原を見ましたけど、改めて石田三成公に関して感じたのは、儀を通せても、最後までビジネスの視点に立てなかったが故に天下人には成れなかったのかなって感じました。

※石田三成公 銅像 長浜・米原を楽しむHP(https://kitabiwako.jp/)より引用

変な話、経済の視点に立つと、全く違う歴史の姿が見えてきますし、最近私自身を客観

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生酛本来の味に対しての疑問 その1 本日の紹介酒は、菊正宗 生酛本醸造 さけパック (兵庫県 灘)

生酛本来の味に対しての疑問 その1 本日の紹介酒は、菊正宗 生酛本醸造 さけパック (兵庫県 灘)

生酛造りのお酒について、よく目にするのが生酛本来の味わいとか生酛らしい香りとか、伝統的な古式造りとか、よく目にいたします。実際に飲んでみると、結構厚みが有って重たい味であったりするのですが、本来の生酛の味わいってそもそも重たい味わいなのかを考えると、正直微妙な部分があるなとは思います。では、私の考える本来の生酛の味わいとは?味に深みと柔らかさがあり、後味のキレが良くて爽やかってのが、本来の生酛の味

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長年の疑問に感じてきたことの一つの答え 紹介酒は天野酒 僧房酒

長年の疑問に感じてきたことの一つの答え 紹介酒は天野酒 僧房酒

長年疑問に思っていたことが、南北朝の争乱の際に出て来た楠一党と天野山金剛寺(開祖は行基上人、奈良の大仏を作る際にアマルガム製法を応用し、大仏様の顔を金で色を付けた)の資金源と、何故、金剛寺でハイスペックの僧房酒が造られていたのか?
最近、Quoraで質問の回答の中に水銀に触れた回答をいただいたので、金剛山系に水銀鉱山って有ったのかどうかを調べてみましたけど、金剛山~和歌山県、奈良県、三重県にまたが

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