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日本酒テイスティングノート

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日本酒の紹介を日本酒のテイスターの視点からしつつ、これまでの私のきき酒師、大阪資本の一部上場企業の大手飲食チェーンの和酒バイヤー、SSI日本酒セールスプロモーション研究員としての… もっと読む
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2020年6月の記事一覧

日本酒の地域密着性の在り方3 本日の紹介酒は三輪福 純米酒(大阪府)

日本酒の地域密着性の在り方3 本日の紹介酒は三輪福 純米酒(大阪府)

1、ワインの原産地呼称制度、皆様ご存じでしょうか?フランスやイタリアを始めワインの原産地呼称制度は西ヨーロッパを中心に世界各国で存在しますし、原産地呼称が有るのでワインに関しては市場価値に置いて、ある程度適正な価格で取引が行われている部分が存在します。

(画像はWikipediaより引用 ボトルの首の所についているのがDOCGのラベルです)

2、日本酒の原産地呼称に関する私の感想昨日、一昨日と

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gooランク王で日本酒の記事公開行いました。紹介酒は近江ネコ正宗Hachiware 純米酒

gooランク王で日本酒の記事公開行いました。紹介酒は近江ネコ正宗Hachiware 純米酒

日本酒好きの皆様、猫は好きでしょうか?

今回は、gooさんのランク王にて、日本酒の甘口、辛口の記事を作成しました。猫の日本酒は近江酒造、近江ネコ正宗 Hachiware 純米酒です。

うちも2匹猫が居りまして、月末に1匹増える予定になっていますけど、家族だと思うと可愛いものですね。

日本酒テイスティングデータ
銘柄  近江 ねこ正宗 HACHIWARE 純米酒 (滋賀県)

主体となる香り

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幻の越乃寒梅の別撰、想像以上に甘みを感じました。今回他の有名どころの日本酒とテイスティングの比較を出してみます。

幻の越乃寒梅の別撰、想像以上に甘みを感じました。今回他の有名どころの日本酒とテイスティングの比較を出してみます。

日本酒の幻の銘酒を実際に比較テイスティングしてみました皆様も幻の銘酒と言えばって話になると思いますが、昭和40年代以降って括りにした場合に思い浮かべるお酒は何でしょうか?昭和を生きた方々ならば越乃寒梅と答えはると思いますし、その他には八海山、久保田等の新潟酒、平成ならば、一番最初に登場するのは多分、十四代では無いかなって思います。

1、特選ゴールド賀茂鶴 大吟醸 (広島県)

昭和の時代に一番最

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生酛本来の味に対する疑問 その4 幕末から昭和初期に掛けての社会の変化と食 本日の紹介酒は、大七 生酛純米(福島県) このシリーズの最終回です。

生酛本来の味に対する疑問 その4 幕末から昭和初期に掛けての社会の変化と食 本日の紹介酒は、大七 生酛純米(福島県) このシリーズの最終回です。

幕末には黒船が来航し、この頃にコレラが流行、また、安政の大地震と言われる大地震、1854年(安政元年)に今話題の東南海地震、1855年(安政2年)には安政江戸地震等の大地震が立て続けに発生し、江戸幕府が倒れた本当の理由は、外国から持ち込まれたコレラと安政の大地震と呼ばれる大地震が立て続けに発生した事とも言われています。一方で、この頃になると各藩の財政状況もかなり悪化し、米だけでは無く各藩で特産品、

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