見出し画像

連続140字『長崎すひあすくわっど』1-49

 瞬間、何かがコハクの顔を掠めた。
 それは、鼈甲色をした、輪っかの形の石だった。コハクは思わず立ち止まった。
 石はコハクの目の前までやってくると、淡い光を放ってふわふわと浮いた。
 コハクはためらいもなくつかみ、なぜかアコヤを見ていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?