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連続140字『長崎すひあすくわっど』1-51(終)

 光がおさまった瞬間、ふたりで化物に突進し、化物の手に蹴りを入れた。
 化物は叫び、ぎやまんとびいどろを放り出した。手分けして受けとめ、静かに名乗る。

「賢者らでん」
「賢者べっこう」

 声を揃えて、告げる。

「海のすひあが賢者、参上」

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