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生き辛い社会

生き辛い社会を多くの日本人が感じてるはずですが
いつから生き辛い社会になったのか?
なぜ生き辛い社会なったのか?
生き辛い社会にさせてる原因はなんなのか?
簡潔に言うと日本のデフレは収束していないから生き辛い社会が続くのです。
これを知ってるのは中高年だけだと思えるので日本が生き辛い社会になった原因を若者にも分かり易く解説したいと思います。

1945年(昭和40年)終戦を終えて1989年(昭和64年、平成元年頃)まで昭和の日本は常に好景気に近い社会情勢でした。
バブル経済(1986-1991)を終え以降2022年現在まで不況に突入していったと言えます。
いい例として1995年に政府米制度※が廃止されました。
(※政府米とは国が買い入れる最安値米のことで当時はササニシ、コシヒカリ、キララ397などの自主流通米と政府が供給する標準価格米の2種類が市場に流通していました。
米価の変遷Wikiより

これをグラフにするとこうなります。

田んぼ1枚300坪1000平米で収穫できる米の量は平均して550キログラムだそうです。
1990年当時で計算すると550キロ収穫したら3865円×55=21万2575円←あくまでも政府米基準の最安値価格
では
2022年現在で計算すると自分の近所のスーパーの最安値毎は10キロ2100円ですので
2100円×55=115500円で90年当時の田んぼ一枚で21万2575円稼げていたので差額9万7075円の年収の減額となります。

お米が安くなったのは農家の努力不足なのでしょうか?技術力低下だからでしょうか?
もちろん違います。1990年当時の農家と2022年現在の農家では現在の方が技術は向上しています。
みんながお米を食べなくなったから?それも違うと思います。
人口動態では2011年が統計上でもピークだったので95年以降もお米の消費需要は右肩上がりに増えていっていたと言えます。

コラムを読んでる人は耕作放棄地にした農家の代わりに自分が農家の跡継ぎになるつもりで深く考えてください。
仮に自分が農家だったら耕作放棄地にする選択をしないでしょうか?
もしくは農業や畜産を止めようと考えるのではないでしょうか?
 
結論は、金融引き締めによるお金の供給不足であり現在の「異次元の金融緩和」すらまだまだお金のばら撒きが足りてないから米価格は下がったと言えるはずです。
デフレを放置し続けた結果が農業や畜産離れを起こし更には自分のような元土建業者の離職を激増させ
資産や貯蓄があった人は引きこもって隠れるように生活し資産や貯蓄すらなかった人たちが自殺する事態になり
とんでもない悪循環になっているのが現在の日本だと言えると思います。
平成31年間の自殺者数 計84万2300人が公式の数字です。

安倍総理は「できない理由を考えるな(言うな)出来る理由だけ言え」みたいな演説をされる最中に暗殺されましたが
政治家が労働者のできない理由を真摯に聞こうとしなかったのがデフレを起こしてる1番の原因だと自分は考えます。

政府米を廃止してデフレが起こるのを想定し もしも労働者1人1人のできない理由をちゃんと聞いていたら
1990年代半ばの日本がするべき政治政策は、ベーシックインカムもしくは配給制度のような全員にお金を供給し
半強制的に物価をあげるような政治政策しかありえなかったのでは?と自分は今も思いますね。
例えそれでハイパーインフレが起ころうと自殺者が1人でも減らせるのならいいことなのではないでしょうか?

日本政府は現在の出鱈目に企業にだけお金を渡す金融緩和を即刻止めてください。
物価だけあがって賃金は上がらないスタグフレーションに拍車がかかるのは目に見えてるはずです。
金融緩和は社会全体にお金を供給するというのも同義であり
金融緩和をすれば金融緩和するほど本来、世代間格差は小さくなるはずです。
世代別金融資産(2007年15年も前に自分がアップした画像

金融緩和がうまくいっていたとしたら世代別の金融資産割合は
現在、改善されていないとおかしいですが
振込め詐欺が改善されていない社会情勢から考えても
世代別金融資産割合は改善できていないのが現実なのではないでしょうか?