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展示会の出展ブースは会社の顔、若手社員の練習場所ではない 〜実態を把握しないと恐ろしいことに〜

展示会を甘く見ていませんか?

突然、キツイ口調ですみません。
ただ、展示会は顧客と、またはこれから顧客になりうる人たちと対面で会うことのできる貴重な機会です。
確かに、一日中ブースで対応していたら足腰は悲鳴を上げますし、何より拘束されてしまいます。
やりたい仕事もできなくなるでしょう。
それでも、それらを理由に、現場を若手社員だけに任せるのは危険です。
もしかしたら、若手社員に悪気はなくても、会社に泥を塗られているかもしれませんよ?

もちろん、手取り足取りするべきと言うわけではありません。
適したノルマを設定し、接客対応が任せられるレベルになっていれば若手社員に任せても問題ないでしょう。現場でしかで学べないこともたくさんありますからね。
この記事を読まれている皆さまの会社はどうでしょうか。展示会場での対応方法など実態を把握できていますか?
もしほったらかしにされている方がいらしたら、すぐにでも見直しが必要です!

来場者の気持ちを考えられない社員がいます

これから下記に記載するのは、私の実体験になります。
先日、とある展示会に足を運びまして、流石に引いた出来事がありました。
自社の社員がやっていないか、是非この機会にチェックしてみてください。

◾️A社のダメな理由:会話が適当

A社は、顧客とサービスを繋ぐプラットフォームを取り扱っている企業でした。それなのに、

「建てようマイホーム、夢のマイカー!皆さん、一緒に夢を追いかけませんか?」
と呼びかけをしていました。それも大声で。

何を伝えたいのか、何の会社なのか、さっぱり分かりませんでした。
パフォーマンスなのか分かりませんが、明らかにA社のブースの前だけ来場者の足取りは早かったです。また、鼻で笑われていました。
明らかにマイナスの印象しか与えていませんが、当の本人はウケていると勘違いしているのか満足そうな素敵な笑顔。恐ろしいですね。

■B社のダメな理由:ねちっこい対応

B社は、AIで自己学習ができるツールを取り扱っている企業でした。
サービス内容は素晴らしいのに、通路の真ん中に立ち、通せんぼをして足を止めさせ、とにかくねちっこい接客をしていたので悪印象を持たれていたと思います。会話をまとめました。

ブース担当者「AIで学習できるツールを扱っています。教育で困っていることはありませんか?」
来場者「いや、特に困ってないから大丈夫かな」
ブース担当者「いや、今後お困りになる時があると思うので是非お話を30秒だけでも…」
来場者「だから、大丈夫です」
ブース担当者「でも、必要になると思うんですよ~」
来場者「………」
ブース担当者「では、資料だけでも、もらってください。是非、是非」
来場者「じゃあ、資料だけね」
ブース担当者「あ、資料お渡ししたので名刺ください」
来場者「…(逃げたい一心で名刺を渡して足早に去る)」

もしサービスの利用を検討しようと来ていたとしても、B社に頼もうとは思いませんね。。

◾️C社のダメな理由:行動、発言が不適切
C社は社内イベントを運営するサービスを展開している企業でした。
C社はとにかく不適切なことをたくさんしていたので箇条書きでまとめます。
・道を塞いで通せんぼ
・土下座をする
・来場者を追走して名刺をもらえるまで粘る
・大声を張る
・「綺麗なお姉さんに是非僕の資料をもらって欲しいんです」とこのご時世ギリギリの発言をする(これに関してはナンパしてるのかな?と思いました)

C社につきましては、とにかく「気持ち悪い」の一言です。
たまたまですが、C社のブースの対応がとにかく酷いととある来場者がイベント運営会社にクレームを入れて注意をされていました。

ノンフィクションです

いかがでしたでしょうか。
ここまで酷くなくても、会社に泥を塗られている行動・発言をしている社員があなたの会社にもいるかもしれませんよ。
見直した方が良い理由、ご理解いただけましたでしょうか。

対応策はあります

2つご紹介します。

1つ目は、ノルマの見直しです。
B社の社員に、会話の流れでノルマを聞いてみましたところ、
「ノルマ1,500に対し、今350です」
と教えてもらえました。
私が伺ったのが3日間あるうちの2日目のお昼ごろです。
丁度折り返し地点ですが、達成率は23.3%。
それは無茶をしないと達成できないよなと同情してしまいました。。

ノルマは設定すべきです。
ただし、その設定値があまりにもおかしかった場合、現場も数字だけを追いかけてしまい、その他のことが疎かになってしまいます。
それでいいのでしょうか。
展示会に出る社員と共に、
①過去はどのくらいの数字を達成できたのか
②今回は前回に比べて来場者数がどのように増減しそうなのか
 (例えば、コロナが落ち着いたので昨年より増えそうなど)
③事前に広告やメールマガジンなどの策を講じているのかどうか、
 それの反応はどうだったのか
など、客観的に判断できる数字を何個も用意して検討した方がいいでしょう。
決して、
「昨年がこのくらいだったから今年は150%アップな」
など安易に考えるのだけはやめましょう。

2つ目は、普段の、仕事の分担の見直しです。
展示会の対応をしていると、他の仕事が回らなくなるため、そもそもブースに立たないという選択をされる方がいらっしゃるかと思います。
しかし、自分の仕事を他の社員が問題なくこなせていたらどうでしょうか。
皆が皆を助け合いながらローテーションを組むことができますよね。
これは、普段から仕事をどう割り振って対応するかを考え続けていなければできません。
しかし、それを疎かにするとプレイングマネジャーが大量に出来上がり、将来、自分の首を絞めることにつながります。
展示会も普段の仕事と繋がっていることを意識しましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。
自分たちがいくら努力をしても、社外に悪印象を持たれてしまうと元の状態に戻すことは非常に難しいです。なによりパワーが必要になります。
人間は良い出来事より、悪い出来事の方をつい覚えていてしまうもの。
マイナススタートよりプラスでのスタートを切った方がいいですよね。
ぜひ、この機会に社内で話し合ってみてください。
それでは。

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