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ウルトラライトダウンを買っておけ。

日本を離れる前に貰った言葉がある。

「ウルトラライトダウンを買っておけ。」である。

今考えると、最高の贈り言葉の1つだ。

日本を離れる出発日。思い出したようにユニクロに寄った。

僕はおすすめされたら何も考えずに買おうとする単純な子だ。

買わない選択肢はない。何かまあ着るだろうと。

何かまあ着るだろうと思って買った
ウルトラライトダウンであるが
連続登板何回目?といった具合に僕は着ている。

とっても便利だ。

機能面。

まず、畳むと凄く薄くなるし、軽い。

ましてや、握りこぶしぐらいに圧縮することも可能。

リュックにぐちゃっと入れても皺1つつかない。

付属の袋に入れてあげるのが、一番なんだろうけど、
酷使しちゃって、すみません。

また薄さの割に暖かい。秋でも冬でも何でもござれ。

デザイン面。

TPOを選ばないスタイリッシュなデザイン。

カッターシャツの上から着てもいいし、
その上からジャケットを着ても、嵩張らない。

スーツスタイルの相性も抜群だ。

彼はカジュアルにも適応する。

普段着みたいに羽織ることが出来る。

ズボンはジャージで、その上に着ても
細身のデザインなので多少は清潔感を出してくれる。

細めのジャージズボンだと、何かお洒落に思える。知らんけど。

僕はウルトラライトダウンを眺めていて、余裕を感じた。

どんなTPOでも目立たないように服装と合わせてくれるし、
リュックに少し雑に入れても、皺なんかつかない。
ケチャップをこぼしても、濡れティッシュで万事解決。

彼にはどんな物事にも対応が出来る懐の広さがあるのだ。

酷使しても皺1つ見せてくれやしない。

これが、余裕か。

けれど、こういう余裕のある洋服は増えているように感じる。

アイロンが不必要なカッターシャツやTシャツ。
洗濯機でガシガシ洗えるスラックス。

何故、僕はえこ贔屓にウルトラライトダウンを愛すのだろうか?

再度眺めていると、凸凹したデザインに目が入った。

ああ、あれか。

昔、憧れていたけど、学生時代の僕が手に届かなかったジャケット。

確か気になってたのは5万ぐらいのモデル。

当時の僕はその日暮らしのお金の使い方をしていたので、無理だった。

バブアーのキルティングジャケットである。

憧れのジャケット

僕は、ジェームズボンドやキングスマンが好きだ。

将来の夢を聞かれて、「紳士です。」と答える、そんな学生時代だった。

そのコスプレは脱いだんだけどね。

スーツにもカジュアルにも対応出来る万能性。
多少の汚れには対処出来る撥水性。

とにかくこれを羽織れば、僕の中の紳士ステータスが急上昇する気がした。

やっぱ、襟元は、ウルトラライトダウンにはないし、格好良いな。

好きを遡れば、結局自身のスタンスや憧れが滲み出てくるものだなと
今書いていて、可笑しな気分になった。

再度、ウルトラライトダウンを眺める。

君に贈りたい言葉が、自分の中から湧き上がる。

バブアーもカッコ良いけれど、あなたも十分にカッコ良いよ。

だって、リュックに僕がわがままに詰め込んでも、
皺ひとつ見せずに顔を見せてくれるやん。助かってます。

世の中は、見かけや、お金だけで価値は決まらない。

何を価値と見出すか。

ウルトラライトダウンから学んだことだ。

友達が仕事の都合で日本海を渡るらしい。
ウルトラライトダウンを買っておけ。贈る言葉だ。

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