『男はつらいよ 奮闘篇』:1971、日本
雪深い越後広瀬駅。田舎を出て集団就職する若者たちが、見送りの家族と共に汽車を待っている。東京のオモチャ工場へ勤めると聞いた寅さんは、柴又のことを思い出す。
列車に乗り込んだ若者たちに、寅さんは「東京で故郷が懐かしくなったら、とらやを訪ねるように」と勧めた。寅さんは若者たちの家族と共に、手を振って汽車を見送る。だが、自分が乗る汽車だと思い出し、慌てて追い掛けた。
寅さんの産みの親・菊が、タクシーでとらやにやって来た。おいちゃんとおばちゃんに挨拶した後、彼女は1年ほど前に