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#4 当事者家族は加害者にも被害者にもなり得る

負の感情が溜まっていった結果、私はSを心配する立場から、イライラする対象に変化していきました。

口論になったある日、私はSに手をかけたい衝動に駆られました。

この人がいなければ

ストレスから解放される。

そんな感情が沸き上がりました。
脳内では、どういう手段で手をかけようか、というシミュレーションまでするほどでした。

今考えると、精神保健福祉士として、というか人として、恐ろしい時間だったなと思います。


感情をコントロールする

この時の感情をどうやって抑えたかというと、私もお酒を飲んでいて酩酊状態だったことが良かったようで、その場をトイレか何かで離れたら落ち着いていました(手をかけたい衝動に駆られたのも酩酊状態だったからで、感情コントロール出来ていなかったのですが…)。

イライラしたら、その対象から離れる。
これが怒りの感情を静める手っ取り早い方法です。他には深呼吸をするのも良いとされています。

当事者もそうですが、家族も被害者でもあり、加害者でもあると思います。
他の記事にも書きましたが、一緒に飲酒することで飲酒を助長したので、私は加害者です。それにより、Sが怒ったり、コンクリートブロックを殴ったりする姿を見せられる被害者でもあります。

一方当事者は、飲酒を助長され、酩酊状態で怒りやすくなり、コンクリートブロックを殴る行為は自傷行為でもあるので、ある意味被害者かな、と思います。家族に対して怒るので、加害者でもあります。

このように私とSの状態を被害者・加害者の表裏一体として考えていました。

それもあって、私は周囲へ相談をすることが遅くなったと思います。

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