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企業のお金の使い道を確認しよう!②

こんにちは、waseです!

前回の記事では、貸借対照表の「資産の部」の中の「流動資産」について見てきました。


今回は「固定資産にはどういうものがあるのか」について確認していきたいと思います!「流動と固定の違いって何?」という方は、ぜひこちらの記事も合わせてお読みください。


本題に入る前に簡単に復習すると、
「貸借対照表」の「資産の部」には企業が借金したり、株式を発行してお金を集めたりして、手に入れた資金の「運用結果」が記載されています。
「銀行から1億借りて(負債)土地(資産)を買う」といった具合ですね。

では、早速固定資産について見てきましょう!

1、固定資産とは

固定資産とは、企業が長期にわたり保有し、使用する資産のことを指します。

主に、有形固定資産・無形固定資産・投資その他の資産の3つに分類されます。

2、有形固定資産

有形固定資産はその名の通り「有形」であるものです。その代表例を紹介いたします。

(1)建物
事業活動にしようしている建物(社屋、店舗、倉庫など)の取得金額の合計額及び取得金額から資産の使用による価値の減少分の累計額(減価償却累計額)を差し引いた金額が表示されます。

また、同じ有形固定資産に「土地」がありますが、土地については時間経過とともに価値が下がるものではないため、減価償却は行わないという特徴があります。

(2)構築物
駐車場のアスファルト、独立した看板、へい、鉄塔などの建物以外の建造物のことを指します。

3、無形固定資産

商標権や特許権など、ある程度の期間、企業が活用する法律上の権利などは、実態がないため無形固定資産とします。
ここでは主要な無形固定資産をご紹介いたします。

(1)のれん
長年にわたる伝統と社会的信用、立地条件、特殊の製造技術及び特殊の取引関係の存在ならびにそれらの独占性等を総合した、他の企業を上回る企業収益を獲得することができるもののことを指します。
かなり言葉が難しいですね。

ざっくり理解で構わないって人は、企業の「ブランド力」だと思ってください。ブランド力はまさに目には見えない資産価値ですね。こういったものを計上しようってのが無形商材という項目です。

(2)特許権
のれんに比べてわかりやすいですね。
発明などに対する独占的所有権のことを指します。

(3)ソフトウェア
コンピュータを機能させるように指令を組み合わせて表現したプログラムのうち資産計上されるものを「ソフトウェア」として無形商材に計上します。

4、投資その他資産

投資その他資産とは、投資有価証券、長期貸付金などの投資資産のことです。

(1)投資有価証券
投資有価証券は、長期間(1年超)保有する目的の、株式・社債・投資信託などであります。
ちなみに「有価証券」という資産項目もありますが、これは「流動資産」に計上されます。

固定資産は「投資有価証券」=長期保有目的
流動資産は「有価証券」=決算日の翌日から1年以内に満期の到来する社債など

似ているものなのでセットで理解しておきましょう!

(2)関連会社株式
関連会社株式は、子会社及び関連会社に対する出資のことです。
事業拡大を目的に置いてるものですので、単なる余剰資金の運用ではないため投資有価証券とは区別します。

ちなみに「子会社」とは出資比率50%超または、40%以上で支配力基準に基づく一定の要件を満たす会社のことを言います。
「関連会社」とは出資比率20%以上または、15%以上で影響力基準に基づく一定の要件を満たす会社のことを言います。
子会社と関連会社の違いはここでついでに押さえておきましょう。


5、まとめ

今回は「貸借対照表」の中の「資産の部」の中の「固定資産」について取り上げました!前回の記事の「流動資産」と合わせて資産の部の理解は完了です。


次回は「負債の部」について扱います!
こちらも企業の安全性分析を行うときにも度々登場する項目ですので、ある程度意味くらいは理解をしておいて損はないです!



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