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【2022劇場鑑賞作品総まとめ・前篇】

ようやく今年も終わろうとしています。社会人1年目で色々あった一年でしたが、つまらん仕事のことなど微塵も書きたくないので、私が2022年に劇場で鑑賞した映画46本(リバイバル上映除く)をランキング形式で紹介しようと思います。

悩み抜いた末に順位を付けましたが、今年観た46作品全てに面白いところがあったと思うので、ひと作品ずつ表彰していこうと思います。
ネタバレは最小限のつもりです。今回は46〜24位を紹介します。どうぞ宜しく。




第46位 「大怪獣のあとしまつ」
🏆【最優秀駄作賞】

失笑。大失笑の嵐。Filmarksの全体評価はなんと2.4!とんでもない作品が生まれましたね。
ジャンルは一応コメディ?なのかもしれんがこれは笑わせる気あるか?良かったのはオダギリジョーのビジュアルくらいか。観客を困らせる無責任すぎるラストにもポカ〜〜ンでした。鑑賞の途中から早く来て!シンウルトラマン!って思ってました。まぁそういうの含めて楽しめましたけどね。


第45位 「ノイズ」
🏆【最優秀面白くなりそうだった賞】

これ、キャストも良くて設定も面白くて鑑賞中もおお、これは面白くなりそうだって思って観てたけど、最終的にはんん〜なんか惜しいなぁって感じでした。そんなに分かりやすくしないでも、、あぁ、ラストそうなっちゃうのかぁ、、とかいう偉そうなことばっかり思ってしまいました。村の老人たちの狂いっぷりは見事。


第44位 「グッバイ・クルエル・ワールド」
🏆【タランティーノは偉大で賞】

タイトルのフォントや全体の雰囲気、オープニングのボビー・ウーマックから始まる音楽とタランティーノ意識は死ぬほど伝わりましたが、それならそれで中途半端な人間ドラマは抜きにドライなバイオレンスが観たかったです。ティナさんと氷魚さんの喫茶店のシーンは「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のミッキーとマロニー、「パルプ・フィクション」のパンプキンとハニー・バニーを思い出したけど、あまりにも二人の雰囲気に合ってなくてありゃりゃという印象。
西島さんはやっぱ善人が似合うよ。ワルい役もカッコよかったけど。


第43位 「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」
🏆【最優秀ギガノトサウルス賞】

恐竜いっぱい!レジェンドたち帰還!これは盛り上がってきたぞー!!あれ?
私は前作のラストからの最大の問い「恐竜と人間は共存できるのか」の答えが知りたかったのに、その答えは大量のイナゴと共にどこか遠くへ飛んでいってしまったようです。
初登場のギガノトサウルスは大迫力でカッコ良かったので最優秀ギガノトサウルス賞を贈呈します。2022年に観た映画でギガノトサウルスが出てくる作品が他になかったので比較はできませんが。


第42位 「モービウス」
🏆【最優秀マット・スミス賞】 

ジャレット・レトのセクシーダークヒーローっぷりも良かったけどやっぱヴィランのマット・スミスがむっちゃ良かった。怖い顔できゃっきゃして楽しそうで可愛かったしレトvsスミスのアクションシーンも楽しめました。マーベル的には微妙だったけどマットスミスを愛でる映画だったのでOKです。


第41位 「キングダム 遥かなる大地へ」
🏆【最優秀スペクタクル賞】

原作漫画を崇拝する私にとっては正直少し納得のできない出来でした。原作ファンも俳優や女優陣のファンも両方が納得できる作品を作るのって本当に難しいなと痛感しました。ただ、邦画でここまでのアクションのレベルは本当に凄かったです。
麃公将軍や澤さん、縛虎申あたりの再現度は高くて良かったけど、清野菜名が割と身長高いのもあって羌瘣がコスプレでした。


第40位 「アンチャーテッド」
🏆【最優秀バーテンダー賞】

王道アドベンチャー&イケてる俳優陣で10年前くらいに観てたらベスト10に入ってたかもしれないです。バーテンダーのトムホが良かったです。
正直印象は薄いけど私の好きなNetflixのドラマ「アウター・バンクス」で活躍するルディ・パンコウがちょっぴり出てきたのは嬉しかったです。


第39位 「ソー ラブ・アンド・サンダー」
🏆【ナタリー・ポートマンお疲れ様でした賞】

ジェーン復帰、ワイティティ監督続投、ガーディアンズの出演と鑑賞前に期待は膨らみまくってましたが、箱を開けてみれば私が見せられたのは早々と去ってしまうガーディアンズ、うるさ過ぎる謎のヤギ、おデブなラッセルゼウス、ジェーンの無惨な死でした。
何はともあれナタリー・ポートマン、MCUに帰ってきてくれてありがとう。逞しい二の腕は忘れません。


第38位 「ナイル殺人事件」
🏆【最優秀ミステリー賞】

原作未読でオチも知らなかったので純粋に謎解きを楽しめたし、豪華客船の内装もゴージャスで観ていて飽きない楽しい映画でした。
シリーズの前作「オリエント急行殺人事件」は個人的に微妙だったけど、こういう救いのない話は好きです。


第37位 「アムステルダム」
🏆【最優秀豪華キャスト賞】

とにかくとにかくキャストがむちゃくちゃ豪華。主演3人だけでも超豪華なのに、次から次へとスター達が出てきて大興奮です。話はほとんど入ってこなかった。すみません。
アニャ!ラミマレック!テイラー・スウィフト!?デニーロさんまで!?と嬉しくなるけど、ぶん殴られ失礼男ことクリス・ロックが出てきたのは少しだけ不快でした。


第36位 「この子は邪悪」
🏆【最悪の座席賞】

作品自体は良かったのですが、何しろこの日はリモート舞台挨拶付きの回のチケットを買ってしまったので、それほど話題になっている訳でもない映画だったのに満員&ジャニーズ目当ての女の子集団に挟まれるという最悪の座席。鑑賞中にいちいち横からキャッって聞こえたり、ジャニーズの子が出てきたらワァ~って言ったり。釣られてワァ~カッコイイ!って言っちゃいそうでした。嘘です。
展開の読める部分もある映画だったけど、「この人私のお母さんじゃない」系のホラーは無条件に面白いよね。


第35位 「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」
🏆【エリザベス・オルセンお疲れ様でした賞】

MCUすらもホラーへ変えてしまった男、サム・ライミ。天晴れの面白さと異次元の映像体験でしたが、不幸に次ぐ不幸、涙に次ぐ涙を重ねたワンダがなぜまたこんなにも苦しまないといけないのでしょうか。制作陣の誰かワンダめちゃくちゃ嫌いな奴いるやろ、流石に。
マルチバースの扉が本格的に開かれ、これからの展開が楽しみすぎる作品でしたが、なんと言ってもワンダ!1ミリでもいいから救いをくれ!


第34位 「リコリス・ピザ」
🏆【最優秀ファッション賞】

15歳と25歳の甘酸っぱい青春ストーリーで、そんなことあるか?いや待てこいつどう見ても15歳に見えんぞ?とか思って観てたし、主演2人の行動に全く感情移入できなかったけど、それでもこの作品の舞台の70年代の古き良き音楽や空気感が心地良い映画でした。
あと、ファッションがすごく素敵。みんなのファッションがどれも可愛くてカッコ良くてオシャレ。イカれたブラッドリー・クーパーも最高でした。


第33位 「ベイビー・ブローカー」
🏆【最優秀ヘビー映画賞】

舞台を韓国に移しても、是枝監督の作品の鑑賞後の心がズシンと重くなる感覚は健在でした。
誰の味方もできるような気もするし、誰の味方もできない気もする、ヘビーでベビーな映画です。
電車で会話するシーンの監督らしさには痺れました。観た人は分かると思うけどこのシーン、本当に良かった。


第32位 「カモン カモン」
🏆【最優秀クソガキ賞】

「ジョーカー」以来のホアキン・フェニックスでしたが、今度はクソガキ相手に大苦戦してました。
子供って不完全で不器用で、イライラするし本当に面倒臭いけど、最高に愛おしいんですね。でもそれの表現の方法が違うだけで大人も同じ。子供のまま大人になれたらどれだけ楽なんだろうねぇ。大人にはなりたくないもんだ。


第31位 「死刑にいたる病」
🏆【最優秀黒目賞】

予告からかなり面白そうな作品でしたが、期待通りに面白いサイコスリラーでした。
なんと言っても面会室の空気感が最高だった。張り詰めた空気でガラス越し+スクリーン越しでもじわじわと狂気に追い詰められました。
これも観た人しか分からなかったと思うけど阿部サダヲは完全に黒目しかなったよね?これ気のせいか?


第30位 「ある男」
🏆【最優秀哀愁賞】

シンプルにストーリーが面白くて見応えがありましたが、安藤サクラの哀愁漂う演技が圧巻でした。妻夫木聡も窪田正孝もみんな良かったけど、個人的には安藤サクラの一人勝ちです。
心がザワザワするようなラストもすごく好きでした。


第29位 「ザ・メニュー」
🏆【最優秀チーズバーガー賞】

アニャvs色んなタイプの嫌な奴という構図が最高。いるいるいるよねこんな調子乗った嫌な奴!って輩がいっぱい出てきますが次から次にシェフの餌食になっていって爽快でした。
この映画でのアニャのカッコ良さは異常。特に終盤のシーンのクールさには痺れます。
チーズバーガーをコーラで流し込みたくなる究極の飯テロ映画。


第28位 「ベルファスト」
🏆【最優秀あったか映画賞】

子供の視点から描かれる戦争の残酷さ。大人の身勝手さ。心が苦しくなるような繊細な映画でしたが、とても暖かい究極のファミリー映画でした。
街を去った人たち、残った人たち、犠牲になった人たち、みんな強くて優しくてあったかかった。
お爺ちゃんの瞳が特に強く輝いてた。


第27位 「グリーン・ナイト」
🏆【最優秀ダメ男賞】

中世の騎士道に学ぶ教訓映画でした。主役のアーサー王の甥ガウェインは家柄は良いけどだらしないダメ男。彼女持ちなのに誘惑にはあっさり負けるし、自分を大きく見せようと良い格好はするけどいざピンチになると醜態を晒して逃げ出す。平凡な自分ともしっかり向き合わないことには立派な王にはなれないんですなぁ。
ちょい役のバリー・コーガンも良かったし、大好きなアリシア・ヴィキャンデルが今回も美しかった。


第26位 「NOPE ノープ」
🏆【最優秀アイデア賞】

空に何かある、、いや、いる!?から始まる全く予測もつかない傑作ホラー。ジョーダン・ピールがまたしてもとんでもない作品を作りました。
なに?これ何?これどうなるの?どういうこと!?の連続でこれまでにないハラハラ感が味わえます。不気味なサウンドは数日頭から離れませんでした。
「ウォーキング・デッド」シリーズでお馴染みのスティーブン・ユァンの胡散臭さも最高。


第25位 「エルヴィス」
🏆【最優秀腰振り賞】

エルヴィス・プレスリーの知識全くなしでの鑑賞でしたが、「トゥルー・ロマンス」のクラレンスがなぜあれ程エルヴィスを崇拝してたのか少しは理解できた気がします。エルヴィスの腰振りに大人しそうな女の子が今まで出したことのないような声出して自分でもびっくりするとこが印象的。
主演のオースティン・バトラーもカッコ良かったけど、トム・ハンクスよ。トムハンクスが全然トムハンクスしてない!なんだこの嫌なデブ!って思ってました。


第24位 「ビリーバーズ」
🏆【最優秀変態賞】

原作漫画は未読でどんな映画かもよく分からないままに観に行ったので、衝撃的な内容でした。途中からそういうシチュエーションのそういうビデオを見てるのかと勘違いしてきた程です。
ただ、極限の状況で狂った変態ほど面白いものはないですね。明らかにおかしな状況で誰もツッコミ役がいないのでかなりカオスな展開になっていく様は一見の価値ありです。初主演映画にこの作品を選び、倫理観の崩壊したとんでもない状況でも「頑張れー!!」って応援できる磯村勇斗さんを私は応援したいです。



以上。ここまでで半分の24位までを紹介しました。いや〜こう振り返ってみるとどの映画も本当に面白かったなぁ。
次回に23〜1位までを紹介するのでもし興味ある人いたら次回も見てくださいな。


あ、Filmarksにも同じようなこと書いておりますのでこちらも興味ある方もしいたらぜひ。↓

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