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子供は宝物だ

少し前の話。久しぶりにテレビを観ていた。
エリザベス女王が亡くなられたニュースを観たかったのだ。

私としては、イギリス、しいては世界の平和や時代の象徴となる方を失くしたと言う気持ちが感が強く、哀しさが止まらない。
次の時代も平和な社会を見守って欲しいと心から願っている。

その流れで、テレビのチャンネルを変えると、高校生クイズの番組がやっていた。
知識を覚えて争って、それを青春として謳歌する姿を観ながら、一生懸命になる素晴らしさを感じていた。

その後に、撮り貯めをしていた番組を観た。
NHKの「ドキュメント72時間」。私の大好きな番組である。

映し出されたのは、川崎市で泥まみれになって遊ぶ子供たちだった。
明るく元気よく遊ぶ姿を、楽しそうだなと笑いながら観ていた。

さっきのクイズ番組と比較すると、何と両極端な姿だろうか。

前者は勉強をガンガンやって、知識を詰め込んでそれを発揮する姿。
後者は、泥だらけになりながら、更に滑り台から泥に飛び込む姿。

どちらも同じ子供たちであるが、それぞれに楽しさを見出して楽しんでいるのだなと感じたのだ。

親の立場としては、どの姿になって欲しいのか。
人それぞれに答えは持っているだろう。

ただ、親として出来ることは、たくさんの場面や刺激を与えること。
それによって、子供の考え方や世界を広げることが出来るのだから。

同じ考えだけでは、発想も広がらない。
子供の方が大人が考えもしないアイデアを出す時もあるし、可能性は大人よりも無限大。
だから、場面を与えるのだ。

運動の好きな子は、普段いかない美術館に連れて行く。
部屋にこもりがちな子は、スポーツ体験に連れて行く。
何をしたらよいかわからない場合は、親も行ったことのない大きな公園に行く。
こんな形で良いのだ。

子供にはたくさんの場面を与えて、本人たちが何かを考えてくれたらいい。
いつもそう思っている。

楽しさの杓子定規は人それぞれだし、親でもわからないことがたくさんあるのだから。

子育てのことは、私は専門家でもないし、自分ではうまくできているとは決して思わないので、自信がないのは事実だ。

ただ、社会が子育てをする環境を作っていないことを強く感じる。

何よりも子供が育てやすい環境にどんどんしていかないと、飛躍した言い方をして申し訳ないのだが、この国が無くなってしまう。

細かい子育ての話や制度の話をする気はない。
一つだけ言うのならば、老人よりも子育て世帯を支援すべきだ。

こんな意見よりも大切なのは、健やかに穏やかに子供たちを見守るような世の中になることだ。

幼稚園がうるさい。うるさくて当たり前なのだ。
ベビーカーが邪魔だ。大きいから当たり前なのだ。

これまでも大人が自分のことばかりを優先して、わめいて、恥をかく姿をたくさん見てきた。
「この人は、自分のことしか見ていない残念な人なんだ」
と、哀れに思いながら。

子供を置いてしまわない社会になって欲しい。私はそう心から願う。
だって、子供は宝物なのだから。

二つの番組は、子供を大切にしなきゃなって改めて考えさせられる時間となったのだった。

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