最近の記事

イヌニャン、という在り方

イヌニャン、というキャラクターをご存じだろうか。 人気作品「妖怪ウォッチ」のキャラクターで、本当に少しだけゲームやアニメに登場する、いわゆる「ちょい役」だ。 犬なのか猫なのかわからない、おかしなキャラクターだな、と思う程度の存在だった。それがとあるきっかけで、憧れのキャラクターになったのだ。そんな彼を、ぜひ知ってほしい。 私が彼の存在を知ったのは、もう5年ほど前になる。 その出会いは突然で、かつ偶然だった。 わんにゃん!! 子どもの持っているスマホから、そんな声が聞こえてき

    • 事件から降り損ねた不器用な男の物語 ー新幹線大爆破ー

      新幹線大爆破は1975年に公開された作品で、邦画屈指のパニック映画と言われる。 当時最新の新幹線に爆弾を仕掛ける、という内容が問題になり、国鉄(現JR)の協力が得られなかったり、パニック映画の名作と言われる割に国内の興行成績が振るわなかったり、むしろ海外で評価が高くハリウッド映画に影響を与えていたり、といった内容はググればたくさんの記事が出てくるので、詳しくはそちらを参考にしていただきたい。 今回は、国内の興行成績が振るわなかった原因といわれる「犯人たちに寄りすぎ」な点を、さ

      • 塩抜きしても美味しいライトノベル

        私の趣味の一つに、読書がある。 読書にハマったのは中学生の終わり頃で、友人の部屋で読んだ「スレイヤーズ」が入り口だった。最初はライトノベル作品が多かったが、すぐに山田詠美や村上龍、乙一、石田衣良、村山由佳なども読むようになった。その結果、私の本棚はだんだんと雑多になっている。 今でもライトノベル作品をつまみ食いしている中年の私だが、興味深いライトノベル作品を読む機会があったので、その紹介させていただきたい。 その作品名は「千歳くんはラムネ瓶のなか」だ。 この作品は、実在す

        • このエネルギー業界の片隅で

          日本で使われる電気の電圧は諸外国と比べて低いので、ロスが多くなる。電圧はもっと高くしたほうがいいと思うのだけれど、どうすればできるだろうか。 何気なく流していたインターネットラジオから、そんな話題が流れてきた。 その番組は、電気専門チャンネルではないし、パーソナリティも電気関係に詳しい方ではない。 しかし、電気設備に関わる仕事をしている私は「さてこの質問に対しどう答えるのだろう」と思い、作業の手を止めた。 今は太陽光発電システムのフィールドエンジニアをしつつ、電気自動車関連

        イヌニャン、という在り方

          自分が「もてなされない」空間が持つ居心地の良さ

          私は、遊園地が苦手だ。 人混みが嫌いだし、行列も嫌だ。そこの行くまでの渋滞も嫌だし、入場でもまた渋滞する。5分のアトラクションに乗るために2時間並ぶのは当たり前。食事でも並ぶ、トイレでもまた並ぶ。入り口でも出口でも、とにかくスムーズにいかない。 人気の飲食店のように、そこでしか食べられないから並ぶのならまだ理解できるが、美味しいからではなく、他に選択肢がないから並ぶのはたまらなく不毛だ。 8時間を遊園地で過ごしたとき、楽しい時間は1時間がせいぜいじゃないだろうか。並んでる間の

          自分が「もてなされない」空間が持つ居心地の良さ

          自分が「好き」過ぎない人たちの大切さ〜人工知能が「生命」になるとき、を読んで〜

          AIは敵か味方か、それはさておき人工知能=AIは、ここ数年でよく耳にする言葉になった。子供の頃は、マンガやアニメにおけるキャラクター設定の一つだったAIが、現実世界でも見かけるようになった。 それは想像していた姿と少し違うカタチをしいた。 スマートスピーカーや、風変わりな自動販売機や、生き物っぽい動きを見せるゲームキャラの姿をして現れた。 そして同時に、AIによって多くの人々が失業する、だの、2045年に社会はAIに乗っ取られる、といった、AI脅威論も、一緒になって。 本

          自分が「好き」過ぎない人たちの大切さ〜人工知能が「生命」になるとき、を読んで〜

          ソロソロキャンプ

          風吹けば 心が躍って悪堕ちるその日私は、初めてのソロキャンプに出かけていた。 遅めの昼食を済ませてからキャンプ場にチェックインし、準備を始める。 小雨がパラつくあいにくの空模様の中、まずは雨に濡れない荷物置き場を確保し、テント張り。ソロキャンプ用のテントは一人でも簡単に張ることができる。 テントが張れたら、まだ明るい時間から焚き火の準備だ。 焚き火。木に火を着け、それを管理できる範囲にとどめる行為。 後者の難しさは、物心付いたときから繰り返し教わる。 しかし前者を経験する機

          ソロソロキャンプ

          おっさんが、1日1冊の本を読み続けて1年経った結果①

          そもそもなぜそんな事をしたの?30も半ばを過ぎ、仕事の責任も増え、子供たちに尊敬される父でありたい! ・・・などの、高い志は全くなかった。 電子書籍便利だな、3か月99円で利用できるkindle∞便利だな、いろんな本があるな、通勤時間に読んでみっか。そんな程度のスタートだった。 予め申し上げておきますと、1年続けた現在も収入は倍になっていないし、子供の成績は爆上がりしないし、フォロワーが激増してインフルエンサーにもなっていない。その兆候も、今のところない。 やったこと、使

          おっさんが、1日1冊の本を読み続けて1年経った結果①

          note、はじめまして。

          読書家って、キャンプが趣味の人みたい本を読みやすい時代になった、と思う。 一方、本を読まなくてもいい時代になった、とも。 スマホ、タブレット、ノートPCなどが当たり前に個人の手元にあり、ググれば大体のことは調べられる。Twitterや掲示板で質問すれば、どこかの誰かが答えてくれる。タダで。 そんな現代において、情報収集ツールとしての読書は、役割を終えたのかもしれない。 家はすげー便利。だいたい雨は降らないし、風もだいたい防げる。 そんな中、ガスコンロがあっても、焚き火で肉を

          note、はじめまして。