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読書記録#5 『「すぐやる脳」のつくり方』

今回は、脳科学者である茂木先生が執筆された『「すぐやる脳」のつくり方』です。

以前、私の弟からもらった本で、長い期間、積読状態にありましたがやっと読ませていただきました。人間がすぐに行動に移せない理由や解決のための訓練方法を、心理学や脳科学などの色々な観点から述べられていました。

一言要約

この本を一言で表すと、
「何事も自分事化して、脳の抑制を外せ」
ということです。

とはいえ、これ以上にも様々な観点で、人間の脳と行動の関連性を述べているので、本の一部です。広すぎて一言では要約しきれないというのが本音ですね…


負荷をかけなければ、決して脳は成長しない。

脳に限った話ではないですが、人間の機能は、負荷をかけないことには成長しません。

筋トレも、楽なままで終わってしまっては、決して筋力強化は叶いません。


それは、脳の機能においても同じことだと思います。

例えば、人前で話すことが苦手な人がいたとします。
今になってはよく驚かれるのですが、私も学生の頃は、人前で話すことは大の苦手分野で、頭が真っ白な状態で足がガクガク震えるほどでした。


人前で話すことが苦手な人からすれば、当然人前で話すことは苦しいことです。

仕事での朝礼やイベント事のスピーチ、プレゼンなど、仕事やプライベート問わず、人前に立つ場面に立った時に、緊張と不安が押し寄せると思います。つまり、負荷がかかっている状態です。

けれども、その負荷から逃げてしまってばかりいては、決してその場面に強くなることはありません。何度も何度もその経験を積み、自分の脳内にある「人前で話す時に使う神経回路」を強くしていく必要があります。


けれども、人はどうしても痛みや苦しみから目を背けてしまう生き物です。
私自身も、頭ではやった方が良いということを分かっていても、すぐに行動に移せないことは少なくありません。


ですが、最近つくづく思うのが、何事もやってみると大抵はなんとかなるということです。

社会人になってから、3年半が経ちますが、仕事でも、プライベートでも、様々な経験をさせていただく機会をいただいています。


本業はシステムエンジニアですが、カメラマンをしたり、マーケティングをしたり、ちょっとだけデザインの仕事をしたり、自分よりも能力が高い人たちの前でプレゼンをしたり。

ビジネスライクな経験だけでも、他の同世代の人たちとは一線を画すような経験をしていることは自負しています。


そんな調子で、色々なことに足を踏み入れていた結果、限られた時間でうだうだしていてもしょうがない。もうやるしかない。

そういう状況に立てたことが今では幸運だと思っています。背水の陣といえば大袈裟ですが、強制的に腹を括らなければならな苦なったおかげで、挑戦を司る脳の回路(脳科学的なことは一切分かりません…)が、強くなったのだと思います。


「ぜひ、みんなも試してみてね」と声をかけるのは、言うは易く行うは難しですが、腹を括って何かにチャレンジしてみることをお勧めします。

私もまだまだ初めての場面に立つと、拒絶反応が出てしまうことも少なくありませんが、これからもチャレンジし続ける大人であろうと思います。

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