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あなたの番です。

「どうしてそんなに手伝ってくれるんですか?担当でも何でもないのに…」


 居残りできるギリギリの時間までに職員室に居た。担当ではない仕事だが「私も手伝います」と引き受けた。毎度はできないけれど、時間がない。「やらなきゃいけない」ときはすぐに動く。


 子育て、介護、体調不良…みんなそれぞれに何かを抱えて生きている。仕事は理不尽だ。そんなことは他所に、子どもたちは元気に登校してくるし、締め切りは延びてくれない。本当に優先したいことを優先できずに苦しんでいる人が沢山いる。


 「どうしてそんなに手伝ってくれるんですか?担当でも何でもないのに…」「いつもいつもごめんなさい。ありがとうございます」よく言われる。私も、何度も仲間に助けてもらってきた。本当に有り難かった。だからちょっと頑張っても大丈夫な時は、担当ではない仕事にもサポートに入る。



 誰かの上に立つ際には、クオリティばかりを求めるのではなく「助け合うこと」をこれからも大切にしていきたい。


 若手が苦悩していれば、丁寧に教える。そうすれば、今後は一人でできることが増える。お子さんやご家族が体調不良で休まなければいけない。代わりに進めておく。仲間や私がピンチの時は、同じように助けてくれたら嬉しい。


 「あの人いつも仕事誰かに頼んでる」そんなこと言わずに助け合おう。ある日突然、誰かに頼らなきゃいけない時が必ず出てくる。ある時期どうしても、自分一人では対応できないことが必ず起きる。助けてあげたから助けてもらう、助けてもらったから助けてあげるではない。助けられる時には手を差し伸べ、苦しい時は助けを求めよう。私自身も気軽に仲間に頼り、頼られるような先輩でありたい。


 今回は、私がたまたま誰かを助ける順番が回ってきただけ。もしかしたら次もそうかもしれない。けれど、いつかは私が助けてもらう順番が回ってくる。見返りなんていらない。もし、ひとつだけ求めていいなら「これからも私と仲良くしてほしい」かな。


 もし、このnoteを読んで、誰かの顔が思い浮かんだのなら、声をかけて欲しいな。「私は頼ってばかり…」と思った人は、今は頼ろう。いつか頼られる立場になった時、余裕ができた時、仲間を支えて欲しいな。




次はあなたの番です。



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