【2900字】男子宝石【毎週ショートショートnote参加作品】
「だ・ん・し・ほ・う・せ・き」
「うーん!ダイイングメッセージか?」
小籠包蒸探偵はうなった。
小籠(ショーロン)包蒸(ポームス)探偵は一回も事件を解決したことがない名探偵としてある界隈では名をはせていた。そんなことが可能なのか?大丈夫だ!この世の中では一回も当てたことがなくても予言者が名乗れるのだ。ましてや名刺の肩書を名探偵とするなんてかわいいものだ。おまけに何の依頼もされていないのにやたら事件に首をつっこもうとするのも彼の悪い癖だ。
「時にワットサン君!事件のあらまし