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実費0円で社会人5年目の営業マンが働きながら、たった3ヶ月でTOEIC920点を取った話

【1】はじめに

こんにちは。私は某IT企業に勤めています。27歳男性です。
タイトルの通り、私は7月1日から勉強を始めて3ヶ月でTOEICの公開テストで920点を獲得できました。(9月29日に受験しました。)
このノートではTOEICの勉強に悩む人に対して、何らかの形で手を差し伸べられないかと思い、自分のこれまでのストーリーを綴りました。

私のような人間でもとれたので、一生懸命、努力をしている方にはぜひとって欲しいです。初noteで不慣れですが、まずは楽しく書いてみます。

今回のnoteでは特に、自分がTOEICで900点を獲得するまでの考え方や習慣についてフォーカスしてます。(気合いが入って、長文になってしまったので勉強方法は別のnoteに分けます。)

※ちなみによく「TOEICで900点を取っても英語はしゃべれない」と聞きます。私はたまたま900点を取れましたが、そうだと思います。取る前と後ではあまり大きな変化はありませんでした。もし日常生活で「たくさん英語を使いたい!勉強したい!」ということであれば、きっともっと違う方法がありそうな気がします。

【2】私の環境について

私が勤める会社に正社員で入社するには、TOEICで800点以上を有していないといけません。これは中途も新卒もです。また有効期限を5年としまして、5年以内に再度、800点を獲得しないと昇格できなかったり、給与が上がらないというブラックっぽい仕組みがあります。一方で900点を持っていると更新をしなくていいというルールがあります。(社内では永住権と呼ばれています。)

ブラックっぽいと書きましたが、「令和」の時代、英語ができるのはもう当たり前なのかもしれませんね。特に最近では留学が必修である大学生も増えてきているとか。大手企業であればあるほど、新入社員のほうがポテンシャルが高かったりするのでしょうね。

幸いなことに、私は4年前にTOEICで825点を獲得することができ、今の会社に入社しました。私は2015年4月に入社して営業マンとして社会人デビューしました。とはいえ、英語はぜんぜん使いませんでした。国内の営業部に配属されたのでコミュニケーションはもちろん日本語です。クライアントも日本人ですので、もちろん日本語しか使いません。

「何だ、800点は取れてたんじゃんか」と思う方もいらっしゃるかと思います。期待を裏切りすみません。ちなみに勉強をしなくなってから3年は経過していたので英語力は最低レベルまで落ちてました。600点~700点までの獲得の記事については広く出回っていると思うので書きません。

社会人3年目くらいから徐々に余裕ができ、目の前の仕事を効率的にこなすためにはどうすればいいかを考えるようになりました。気づけば今年で5年目を迎えておりました。漠然と将来のキャリアについても考えるようになり、ここ数年間では「勉強して、何かを自分に身につける行動」が欠如してしまったように感じたので、何か行動を起こしたく、選んだのが英語(TOEIC)でした。そして成功体験を元に、勉強する癖を身に着けたいと考えました。

また会社の仕事をしているだけでは、仕事に慣れるだけで市場価値の向上にはつながらないということにも気づきました。気づくのが遅れましたが、自分のキャリアを守ってくれるのは会社ではなく、自分自身です。

目標を達成したので今後は以前から興味を持っていた分野で
・エクセルのマクロ
・金融リテラシーの向上
・英会話
・プログラミング言語
について勉強ができたらいいかなと思っています。

【3】実費0円とは

TOEICの参考書は書店にたくさん置いてあります。ですが、せっかくだったら何か節約して、900点超えができないか考えたところ、「ポイントを駆使すれば自己負担なしでできる」と気づきました。

楽天トラベルや楽天カードをたくさん使っていた関係で、ポイントはなんだかんだたくさん溜まっていました。またANAのマイルも貯めていましたのでポイントに移行して教材を買おうと思ったので「現金」や「クレジットカード」等での実費は発生しませんでした。

参考書は、楽天が運営するフリマアプリの「ラクマ」で購入しました。購入しながら「終わったあともこれ、売れるぞ!」と気づいたので、問題集にも直接書き込みはせずに、書き込みをしたい場合はコピーして使ってました。

さて、TOEICの受験申し込みですが、公式サイトより、申込みができます。企業によっては、受験者にバウチャーを提供し、自己負担が発生しないようにされているそうです。

私の場合は個人で公開テストの申込みでしたが、楽天スーパーポイントを使っての受験申込ができました。今後も何かを勉強する際には新しい本はできるだけ買わずにフリマアプリとポイントを駆使していこうと思います。

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【4】TOEIC900点プロジェクトSTART!!

私の考え方を自論としてまとめてみました。

私が思う、TOEICで900点を取る上で重要なことは下記4点です

(1)目的意識(なぜ勉強をするのか)
仕事でもそうだと思いますが、「何の為にやるのか」という意識が大事だと思います。なぜなら、その意識が欠けると何か厳しい条件のときに、別のTo-Doと比較したときに、自然と優先順位が落ちてしまうからです。

「今日は仕事で疲れたから返ってすぐ寝よう。」
「今日は飲み会だから勉強は明日やろう」
「昨日はだいぶやったから今日は休もう」

という気持ちになると、勉強時間が割けなくなり、毎回腰が重くなります。1回負け癖がつくと、次の葛藤に勝てなくなります。そうなったら簡単にTOEICなんて諦められるようになります。そうならないためにも、「時間を確保するためにはどの時間を削ればいいか」と考えられるように、勉強最優先で生活スタイルを変えました。

私の場合はしんどくても「まずは参考書を開く」というルールを徹底してました。勉強もしながら、部活をして、とっても疲れているであろう学生さん達も、電車の中で単語帳を広げている光景をよく見ます。

「彼らにはできるけど、大人の私はできない。」
そんなの悔しく思いませんか?

さて、私の場合をまとめます。TOEICをやる理由ですが、いろんなメリットがありました。整理しながら書いてみます。

●社内で「永住権」を獲得できる。
→社内でのTOEICの更新が不要となり、他の好きなことに時間を割ける
●もし将来の転職するとなったら絶対に役立つ。
→TOEIC900点を持った友人が転職時に非常に役立ったという話を聞きました。
●自分で企画して、勉強して、何か身につける癖と自信が身につく
→今後の課題でもどんな努力で達成できたか参考になる。この勝ちパターンは必ず今後に活きると信じてます。
●スポーツで成功体験を得たので、勉強でも活かしたい
→文武両道で努力しながら、うまく物事を進められた経験は今後においても自分の勝ちパターンの1つになると思っています。
●努力次第で意外と取れそう?比較的簡単?(時間のコスパ◎)
→気象予報士やその他国家資格と違い、頑張れば取れそうだと思った。
→後半は「できなかったら他の資格も無理」と思うようになりました。

上記のことを意識しつつ、行動を起こしました。
平日のスケジュールを書いてみます。

18:00 仕事を終えて、自宅に戻りご飯を作って、食べて洗い物。
20:00 スターバックスで勉強。(Readingだけをひたすら解く。)
00:00 スターバックス閉店
(毎日通っていたら店員さんが顔を覚えてくれました。ちょっとコーヒーを多く入れてくれたりして、それが小さな喜びでした。)
00:15 ささっとシャワーを浴びて寝間着に着替える。
00:30 Listeningの勉強に専念
02:00 寝る
07:15 起床(ちょっと眠いですが5時間は確実に寝るようにしました。)

もちろん、土日も基本的に勉強をします。ただ、ずっと勉強をするのも疲れて効率が落ちるので勉強をしても合計10時間程度にしました。

また好きな音楽を聞くのも禁止です!出張で車を運転するときも音声を聞きながらシャドーイングしてました。(ちょっと変態???)

あなたはTOEICで800点または900点をどうして取りたいのですか?
また、点数をとってから何をしますか?

(2)英語への精神的&身体的体力
2時間の試験ってすごく疲れます。仕事でも2時間の座りっぱなしってほとんどないですよね?しかも日本語ではない言語で音声が流れ、文章が続くのは、慣れていないと苦痛です。

私が言いたいことは「2時間の長さに慣れましょう」ということです。毎日2時間の問題を解くのは結構大変です。しかも丸付けや解答の根拠を探そうと思うと1セット200問に対して3時間半くらいはかかるかもしれません。ですので、平日は1日に勉強する量をLとRで制限していただくといいと思います。2時間の長さに慣れた時、持っている力を最大限発揮できるようになりますよ!

ところで、私はランニングが大好きです。時間があったら10キロを気持ちよく走ってしまいます。ただ、それ以上距離が増えると若干の抵抗意識があり、20キロ走る人はすごいなぁと日頃思っていました。しかし、いつの日かふと、「自分にもできないかな」と思い、苦にならない程度でまずはやってみようと試みました。1週間毎に3キロずつ走る距離を増やして徐々に、無理なく取り組んだところ、走り慣れてから1ヶ月程度で20キロ走れるようになりました。

上記のように、私は、「最初は難しいと思うことも継続していれば意識しないうちに、いつの間にかできてしまっている経験」がありました。普段から一生懸命スポーツや筋トレをしている方は近しい経験をお持ちではないでしょうか?努力って偉大ですね。
→今回のTOEICは「運動でできたことを勉強に展開することができた」という私にとっての勝ちパターンの発見でした。

そのため、難しいことでも、これなら自分にもできるかもしれないという目標に区切って、ギリギリできるであろう目標を設定して、日々満足感を感じながら取り組めば目標はなんとか達成できるものだと思っています。正直900点を獲得する上でこの勝ちパターンの経験がなかったら900点は取れていなかったかもしれません。

ゆっくりでいいので、英語の体力をつけていきませんか?
あなたの勝ちパターンも活かせるともっと楽しくなりますよ!

(3)スケジュールと仕組化
▼スケジュール管理
問題集は買ったけど、どんなペースで解けばいいのかがわからないと効率よく勉強ができません。そのため、TOEIC受験日前日までに、「どの問題集をどれだけやるか」の目安を持っておくといいです。私は実際、手書きで管理してましたが、実施した問題集の行の空欄に日付を書いていって、埋めるようにしました。

私は問題を解いている時間ではなく、問題を復習をしている時間がまさに英語力が身についている時間だと思っています。復習のときには必ず、解答の根拠を見つけて、どうしてその回答が選ばれるのかという、「回答の根拠」を自分の言葉で説明できるようにするといいのではないでしょうか?

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▼仕組化について
勉強方法や効率化を考える時間も重要ではあると思います。ただ、効率にこだわりすぎると、意外に時間を取られてしまったりもします。そのため、効率的と思われる管理方法・システムを初期段階でつくり、改善しながら確立します。そして、やるべきことを噛み砕き、「無心で、とにかくやればいい状況」を作りだし、スケジュールを逆算し、無心で、とにかくやりきる。これが大事だと思っています。スポーツも一緒だと思います。

あまり考えず、継続して楽しくできるペースで予定を組みましょう!
決められた量を噛み砕いて、無理のないペースでやりませんか?

(4)単語帳と問題集
ここからは具体的に勉強方法について記載します。
買った参考書は下記のとおりです。これしかやってません!

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▼公式問題集シリーズ
公式TOEIC Listening & Reading問題集(3)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
公式TOEIC Listening & Reading問題集(5)

※2020年2月には(6)が発売されているようです!
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6

TOEICの問題は使用する単語の難易度が少しだけ変わったりすると思います。「TOEIC参考書 オススメ」でGoogleで検索をかけると、私のようにコラムにまとめている方がいらっしゃいます。他の方が書いた文章にも「公式問題集は最新のものを買って、常に最新の傾向を掴みましょう」と書かれております。(3と4を買った瞬間に5が出ました。悔しかったです。。。)
問題集は1冊で、2セット分(200問×2)ついてます。900点を取れるまでに5周くらいしたかもしれません。全部「ラクマ」で買いました。旧形式のTOEICテストの出品も多くございます。現在は形式が変わりまして新形式です。お間違いの内容にご注意ください。

▼単語帳
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
この単語帳は便利でした。2日で1周するくらいのスピードで毎日見てました。経験から単語だけをきちんとやっていれば700点は取れるのではないかと思います。この単語帳、かなりしっかりしているのでこれだけやれば他の単語帳はいりません。これも「ラクマ」で買いました。

▼非公式問題集
TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問
TOEICテスト新形式精選模試リーディング

私はずっとReadingが苦手でした。従って徹底的に演習がしたく、Readingを猛特訓しました。学生時代に何度もTOEICは受けてきましたが、Readingは400点をずっと超えられませんでした。また、リスニングは解いていくうちに、全部の音声が理解できないことに気が付きました。もっと意味を理解する力を養いたいと思い、解説のしっかりしてそうな、復習がしやすそうな問題集を1冊だけ持っていました。それぞれ4周くらいしたかもしれません。もちろん「ラクマ」でかいました。

どの参考書もしっかりしていますが、本番を想定した公式問題集を解かないとTOEICの試験には慣れません。公式問題集は少々高いですが絶対に解くべきだと思います。

少々長くなってしまったので、「私がTOEICで900点を獲得するまでの考え方」についてはここで終わろうと思います。ずっと英語はコンプレックスでしたが頑張って本当によかったと思います。これからも日々精進いたします。

次のnoteでは「ListeningとReadingでPartごとにどのような勉強をしたか」について説明したいと思います。ありがとうございました!

続編:具体的な勉強方法について

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