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高級寿司屋にも高級ホテルにもパパ活女子も港区女子もあんまりいないという事実。

残念ながら高級寿司店屋を利用したことも高級ホテルに宿泊したこともないクソガキが勝手な妄想を繰り広げ、あたかも高級寿司屋や高級ホテルにはCHRISTIAN DIORを身に纏った「港区女子」がその「パパ」と情を交わしているいわゆる「パパ活」なるカップルで溢れかえっている意味不明なデマを垂れ流しているのだ。

単価1万円以上かかるいわゆる回らない高級寿司屋やハイアットやマリオットといった外資系ホテルブランドが経営する5つ星ホテルを日常的に利用していれば誰でもわかるものだが、実際のところそのような施設の利用者の大半は中国人観光客、一般的な夫婦、稀に若いカップル、さらには会社経営者らと思しきスーツを着た男性陣らでほとんどを占めている。

最近はとにかく中国人観光客が多い。チェックイン時刻の15時過ぎに5つ星ホテルのロビーに行くとスーツケースに「NRT」や「HND」「KIX」と書かれ、「中国国際航空」やら「Cathay Pacific(香港)」「中華航空(台湾)」「國光客運(台湾の長距離バス)」の荷物タグが貼られた中国人やら台湾人、香港人で溢れかえっているのだ。

そしてなぜか中国人観光客(面倒いので台湾人も香港人も中国人とまとめさせてもらう)は子連れが多い。

といっても子供はだいたい小学生以下のケースが多く、とにかくロビーでギャーギャーうるさいのだ。そして母親が「宝贝!别闹!(こらっ、うるさい!)」と大陸特有のあの謎の大声で叱りつけるのだ。

高級ホテルのチェックインカウンターは一般客用と上級会員用に別れていることが多い。例えばリッツカールトンの経営母体で有名なマリオットではチタン会員程度になると、特別の上級会員専用デスクでチェックイン手続きができるわけだ。飛行機で言うところのファーストクラスみたいなものだ。長蛇の列に並ばずともパパッとチェックインができる。

で、何故だかわからないが中国人でこの上級会員を持っている割合は非常に少ないというのが私のイメージだ。CHANELやらGUCCIやらを全身に身に纏っているくせにホテルの会員資格は一般会員なのだ。だからCHANELやらGUCCIやらを身に纏いながら長蛇のチェックイン行列に並ぶのだ。そしてちびっ子が暴れまくる。

中国人女性のCHANEL率は本当に気持ち悪いくらい高い。日本では見かけないラインナップが多く、正直なところ正規品がどれほどあるのかが気になるところではあるが、それはよしとしよう。

そして上級会員デスクの方を眺めてみると実に見窄らしくボロ着を来た、清潔感なんぞ知るもんか的な日本人男性が1人でだらしなく座っているのだ。

そんなわけでどこにも港区女子もパパ活のパパも登場しない。

ホテルの朝食会場に行っても中国人観光客らが行儀悪くテーブルに肘をついてお口をクチュクチュしながら朝食を食べている光景なのだ。面白いことに若いカップルが意外と多い。高級ホテルに若いカップルなんか絶対的にいないようなイメージではあるが、体感1割くらいは若いカップルだ。

というわけで、本当に巷で高級高級を騒がれる5つ星の高級ホテルのどこにも港区女子もパパ活のパパも登場しない。

回らない高級寿司店でラウンジ嬢が大将と揉め事になったというネット騒動があったが、これまた実に稀な事件であって、普通の回らない高級寿司店にはキャバクラの同伴と思しきペアが稀にいるものの、下民が思っているような、小金持ちのキモい親父と1000万円課金顔面、ろくに寿司を食べずインスタ映えのためだけに来て香水をたっぷりつけたパパ活女子が、密かにカウンター下で脚を絡ませながらいちゃつき、情を交わすタイプの「パパ活」はほとんどいないのだ。

だから何を言いたいのかというと、100万円をさらりと取り出し、運転手付きの高級ポルシェで行き帰りし、食事の後はリッツカールトンの豪華なスイートルームで深い情を交わす――そんなドラマや映画に描かれるような華やかなパパ活のシーンは、実際の世界ではほとんど見受けられない幻のような光景なのだ。

日本人の富裕層は、あなた方が思っているよりもはるかに慎ましく生活しているのだ。

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