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一晩1億円の京大生パパ活女子。中国人資産家を惹きつけた彼女の魅力とは。そして彼女にとって生きる原動力とは。

 遡ること500年前の豊臣秀吉の治世に、京都に日本で初めての遊郭「二条柳町」が誕生した。鎖国時代には「からゆきさん」と称する売春婦が大陸にわたり中国人を相手にしてきた。古今東西、美女の魅力に惹かれる裕福な男性は実に枚挙に暇がない。そして令和の今、そんな日本最古の遊郭の側に位置する日本最高峰の大学に通い、学問の道を歩む女子大学生が「からゆきさん」となった。中国人実業家を相手に大金を手にする彼女の生き様は実に心をくすぐられる。学問とは何か、そして成功とは何か。子の将来を期待して語られる言葉に「末は博士か大臣か」があるが、博士も大臣も価値を失った令和の今はもはや「末は三菱商事か夜職女子か」になったのではないか。果たして、それは本当の日本の姿なのか。時代の変わり目に、我々はその答えを探らざるを得ない。

はじめに

巧笑は万機に敵う。

美しい微笑みは千の計略にも勝る力を秘め、絶世の美女は戦の甲冑を纏う如き威容を持つ。

古今東西、美女の魅力に惹かれる王侯貴族の姿は数多く、その影響の大きさは天下を左右するほど。美女の微笑みには、国を繁栄させる力が宿っているかのようだが、同時に、国を滅ぼす危うさも秘めている。王たちは常に、その美しさに心奪われ、その力に心を翻弄されること多し。まことに、「権力」と「美」は、水と月の如く、分かちがたく結びついているのではないでしょうか。

「巧笑は万機に敵たるに堪うと知る、傾城は最も戎衣を着するに在り。」

古代中国、唐の国、李商隠という詩人が描いた権力者と美女の間の絶妙な舞。それからというもの1300年の歳月が流れ、王朝は移り変わり、天下は共和制だのに移り、世界はかつてないほどの平和を享受する時代となった。だが、裕福なる者と美女の間の絆、その関係性は、あの古き詩の中で詠われたまま、今も変わることなく、時代を超えて続いているのではないか。真実、人の心の中に宿る情熱や欲望は、どんな時代においても変わらぬものがあるのかもしれない。

21世紀のこの時代に、京都から古の唐の地へと「パパ活」に向かう京大女子がいた。それを求めて足を運ぶのは、専業の風俗嬢などとは異なる、学問の道を歩む真面目な京大生であった。彼女が、大陸の裕福な人々を相手に、一晩で大金を手にしているという話は、耳を疑うばかり。信じがたきことも、時として真実として目の前に現れる。果たして、我が日本が困窮してきたためなのか、それとも何なのか。

時代の変わり目に、我々はその答えを探らざるを得ない。

一晩1億円の京大生パパ活女子A

時は4月上旬。冬の名残が纏いつつ、春の息吹を感じさせる季節の狭間。筆者は京都から京阪電車に身をゆだね、大阪・中之島(渡辺橋駅)を目指した。大阪・中之島は、大阪の経済の鼓動が響く場所。水辺の美しさと都会の緑が織りなす景色の中、筆者は渡辺橋駅で電車を降り、駅直結の外資系高級ホテルに足を踏み入れた。

Aとの待ち合わせ場所はホテルの38階。気圧のためか、耳がツーンとなる。エレベーターの扉が開き、38階のラウンジへと足を踏み入れると、そこは圧巻の空間だった。天井は遥か遠くまで伸び、まるで天を目指すかのよう。中央には、天空に続くかのような優雅な螺旋階段が映えていた。奥には上質なソファが適度な間隔で配置され、優雅なひとときを約束してくれそうだった。

その中の一つ、待ち合わせたAが静かに座っていた。彼女の姿が、その高級感溢れる空間にしっくりと馴染んでいるように見えた。大学生とは思えないほどの独特の魅力を持っていた。

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