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小説 コーチ物語

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コーチングのコーチ、羽賀純一。 彼のもとには多くのクライアントがやってくる。 この物語は、羽賀コーチによってクライアントがどのように成長し、羽ばたいていくのかをクライアントの視点…
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2024年8月の記事一覧

コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その6

「ありがとうございます。吉武さん、お顔が晴れ晴れとしていますね」 「えぇ、私の心の奥に潜…

古賀弘規
1か月前
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コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その5

「それぞれの左上にK,P,Tと書きます」  羽賀さんは左上のマスにK、そのしたのマスにP…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その4

「えっ、規格が違う!?」  翌日、私たちは大きな仕事を行うために、少し離れた街へと移動。…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その3

 自分に言い訳をせず、いかに行動的になれるか。今の私の課題そのものじゃないか。  悪魔の…

古賀弘規
1か月前
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コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その2

「こうやってわざわざお礼を言いに来る人なんてめずらしいですね。あ、あらためまして、私ここ…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント22「悪魔の囁き」その1

 悪魔は一語しか知らない。けれどその悪魔の囁きが私のこころを揺るがす。今まで何度、その言…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その8

 そうやって支援会も進行していき、仕事の方も内山さんの言葉で取引が回復しそうな兆しを見せてきた。これはうちの会社だけではない。地域貢献という形で新しい仕事の取組み方を、一緒になって考えていこうという動きになってきたのだ。  実はあとから聞いた話なのだが。その裏には羽賀さんが絡んでいたようなのだ。  この会社の会議に、羽賀さんの仲間であるファシリテーターの堀さんが入っていたとか。その会議のサポートに羽賀さんも関わっていて。今後の事業のあり方について会議をしたところ、方向性がやん

コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その7

「それではこれから支援会を開催します。まずは実行委員長の島原さん、ご挨拶をお願いします」…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その6

 結局我々中小企業は、大手の言いなりになるしかないのか。そんな理不尽な思いが頭のなかを駆…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その5

 結局我々中小企業は、大手の言いなりになるしかないのか。そんな理不尽な思いが頭のなかを駆…

古賀弘規
1か月前
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コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その4

 いよいよ支援会がスタート。ヒロキさんの誘導で自己紹介。そしてそれぞれの夢を語り合う。み…

古賀弘規
1か月前
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コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その3

「ドリプラ、ですか?」 「ドリプラをやるのに、どうしてもコーチングの力が必要なんだよ。プ…

古賀弘規
1か月前

コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その2

 羽賀さんと会う日。場所は駅前のお店。ここは昼間は喫茶と食事の店なのだが、夜は洒落たバー…

古賀弘規
1か月前
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コーチ物語 クライアント21「夢を語る男」その1

 私は悩んでいた。  悩み、といっても仕事のことでもなければ家庭のことでもない。どちらもそれなりに順調に運んでいる。特に仕事は、経営者としてそれなりのことをやってきた。そのおかげで私が留守にしていても、会社はきちんと回るような体制づくりができたと自負している。  現に、私は今まで多くの社外活動に参加してきた。経営者の勉強会では気がつけば中心人物となり、この地域の経営者と関わってきた。そのおかげで、社会的な信頼も得ることができた。おかげでそちらの方で忙しい毎日を送ることもある。