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フグタ社長業務日誌『怒られっぱなし』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻3は自2007年12月1日~至12月31日。

フグタ社長業務日誌(巻3-13):12月20日(木)

 どうもマスハゲ君が鬼門である。あの顔は「お詫び」には向いてない。おかげで好感度がまた下がる・・。

 それはさておき、昨日のマチムラ君に続いて、「なぜ僕には聞いてくれないの?」と、守衛室長のイシヤブ君が、例の「UFO問題」に口を出す。みんな彼に話を振ると、長くなるのがわかっているので黙っていたのに・・。それをわざわざ自分から言い出してきた。

 「災害出動の規定が使えるのか、建造物侵入でもなさそうだ。緊急出動なのか、守衛室として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語りはじめる。
 「UFOからいろいろな攻撃を仕掛けられたなら緊急出動だが、『社員の皆さん仲良くしましよう』と言われれば急迫不正の武力攻撃ではない・・、ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害出動だ。モスラも大体同様だ・・」もう止まらない、オタクモードに入ってしまっている。

 最近、わが社を取り巻く経営環境は厳しいものがある。師走となり今年も、もうわずかである。取締役たちも、あちこちで得意先から文句を言われたり、お詫びの頭を下げまくっている。マチムラ君もイシヤブ君にしても、そんな中、たまには冗談話もしたい・・気もわかる。

 まあ、害もないし、いいか・・と思っていたら、グループ本部の総務から、「もういい加減にしてくださいね。会社には対応しなければいけないことがたくさんあるんですから」と苦言をいただく。あ〜また怒られちゃった。

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注:
マスハゲ君こと舛添大臣のお詫びは年金問題が一向に解決されないことによるもの。
「UFO問題」は前回(巻3-12)の日誌の続きである。イシヤブ君こと石破防衛大臣が、いつぞやのゴジラ来襲の時と同じく熱く語った。(下記リンクもご参照ください)
※『フグタ社長業務日誌:怒られっぱなし』は、ブログ『tanpopost』に2007年12月21日 付けで掲載したものです。


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