探求フェスプレイベント開催レポート【ドキュメンタリー鑑賞・昼食編】
探求フェス運営メンバーの唯です。
前回に引き続き、5月6日に行われた探求フェスプレイベントの報告レポートをお送りします。【会場のご紹介・開会式・アイスブレイクワークショップ編】としてお届けした前回の記事は、こちらからご覧ください。
第2回目となる今回は、アイスブレイクワークショップの後に行われたプログラム「ドキュメンタリー鑑賞」と昼食の様子をレポして参ります!
ドキュメンタリー鑑賞
アイスブレイクワークショップで心と身体をほぐし、参加者同士の交流も図って段々と空気が温まってきたところで、次のプログラムへ。
午前中2つ目にして最後のプログラムは、ドキュメンタリー鑑賞。『わたしは分断を許さない』と『プロミス』というドキュメンタリー映画2作品の内のどちらか好きな作品を選んで鑑賞する、というもの。それぞれの作品についてご紹介します。
『わたしは分断を許さない』
午後のプログラムで講演してくださったジャーナリストの堀潤さんが監督・撮影・編集・ナレーションを手がけたドキュメンタリー映画。2020年製作の映画で、現在は上映や配信などされていない作品を観られる貴重な機会となりました(しかもその後、監督本人である堀潤さんの講演が聞けるという豪華さ…!)。
堀潤さんが世界各地の「分断」の様子を、まさに身体を張って、私たちにどうにか届けようと作られた作品。中には、目を背けたくなる場面がありました。胸が苦しくなって、息が吸えなくなって、血の気が引いてしまって。見ているだけでしんどくなってしまうようなシーンが。だけれど、それは同じ地球上で今まさに起こっていることで。その、数多の「分断」を、私たちは同じ人間として見なくてはいけない。テレビなどのメジャーなマスメディアでは映し出さない、世界の現実を。
堀潤さんが作品の中で仰っていた、「主語を小さくする」ということ。
作中、国家や地域単位での解説はあるものの、堀潤さんが映し出すのは、その土地に息づく名前ある一人一人の人生。深い傷を抱え、切なる祈りを捧げながら、どうにか懸命に生き抜こうとする一人の人間の生を、章立てで映し出していきます。そして、平和の主語とは誰なのかという問いを投げかけます。
この『わたしは分断を許さない』というタイトルは、堀潤さんがご自身に向けた言葉でもあるそうで。ご自身に、という意味合いはあった上で、もちろんそれは観ている私たちにも突きつけられます。
あらゆる分断が世界にあることを知っていたか?そんな世界の現実を知ろうとしていなかったのではないか?分断を知った今、あなたはどうする?どう考える?見て見ぬふりをして分断を許してしまうのか?
そんなことを、ある意味では心をえぐるような形で、真正面から問いかける作品でした。
ここで、参加者の方の感想を一部ご紹介します。
公式サイトはこちら👇
『プロミス』
もう一つの作品は、2001年製作の『プロミス』。
1997年から2000年にかけて、数年に亘って彼らの日常を追っていくのですが、まだ声変わりすらしていない10歳前後の少年少女たちが、当たり前のように、確固たる揺らぎのない眼差しで、相手国への敵対心や憎しみを語るんですね。善悪の判断なんてできっこない子どもの頃から、常識として敷かれてしまっている分断思想。あまりにも限定的な世界の中で、信じるべきとされることを何の疑いもなく信じてしまう恐ろしさを感じます。
もちろん過去の歴史を知ることは重要だけれど、それを未来を生きる子ども達に背負わせてしまうことが、果たして正義なのだろうか。
分断のために知り合うことすら許されないパレスチナ自治区とエルサレム近郊の子ども達ですが、アメリカ系ユダヤ人のB.Z. ゴールドバーグ監督の図らいの下、一日限りの交流を許されます。
子どもであることを、子ども時代を奪われている彼らが、敵だと信じている相手国の子ども達と一人の人間として知り合い、その中で初めて揺らぎというものが生まれていく。
だけれど、それも、この一日だけの特別なこと。普通なら、好きな相手と好きなように遊んで良いはずなのに、彼らにとってそれは決して普通ではない。
じゃれて別れに涙しても、「きっと友達になれたことも忘れてゆく」と、もうわかってしまっている。友になりたいと願っても、子どもという不自由さ、刷り込まれた分断思想がそれを許さない。絶望と諦観を抱えながら生きる彼らの姿にどうしようもないやるせなさを感じると共に、今頃彼らはどうしているのだろう・・・と想いを馳せることしかできない、そんな作品でした。
『プロミス』を鑑賞した方の感想を一部抜粋します。
『プロミス』はこちらから鑑賞できます👇
昼食
ドキュメンタリー鑑賞の後は昼食の時間に。といっても、世界の現状を突きつけられ、それぞれにあらゆる現実を受け取ったところなので、どんよりとした重たい空気に。運営メンバーの夏穂から「食べたくなければ大丈夫ですが、昼食時間は限られていて…」という説明をさせてはいただきましたが、食堂で揃ってカツカレーを食べると決まってしまっている以上、一同食堂へ。
重たい映画を観た後、急き立てられるようにして食事を済ませなければならない、しかも重たいカツカレーを・・・というプログラムの編成については、運営の反省点として8月に向けて改善を進めていきます。
昼食は、高尾の森わくわくビレッジのレストラン「カフェテリアろんたん」で。4階吹き抜けの開放的な雰囲気の中、参加者と運営メンバー、そして午後の講演の講師である白川優子さん、今井紀明さんも交えてカツカレーをいただきました。
このお二人、実は、皆さんと一緒に映画鑑賞もされ、アイスブレイクワークショップやクロージングのワークショップにも参加してくださったのです!そんなお二人とも、隣でカツカレーを食べながらお話できてしまうという探求フェス。時間が限られている中ではありましたが、参加者同士の会話も生まれながらのお昼ご飯となりました。
長い机に皆さんがずらっと並んで食事をとる様子は、部活の合宿のような、学校の宿泊行事のような、そんな光景でもありました。
(次回へ続く・・・)
【参加者募集中のイベント】
*探求フェス交流会*
日時:5月26日(日)18:00-21:00
場所:MIX BAR VOX
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-11-7 第33宮廷ビルB1F
新宿三丁目駅C5出口徒歩1分またはJR新宿駅東口徒歩10分
参加費:3,500円(飲み放題付)
定員:22名
※お酒を出すお店ですので、未成年の方のご参加につきまして不安な方はご相談ください。
*オンライン説明会*
6月3日(月)・7月10日(水)19:00~20:30
*探求フェスメインイベント*
日時:8月25日(日)~8月26日(月)
会場:長瀞げんきプラザ
埼玉県秩父郡長瀞町井戸367
各SNSのDMまたはメール(pcptankyu@gmail.com)にてお申込みください。
*SNSでの情報発信*
Instagram・X(Twitter)で情報発信しているので、
ぜひぜひフォローよろしくお願いします♥
Instagram→
X(Twitte)→
https://x.com/tankyu_fes?t=ITHkddHVxs61Jxy4n0gGUA&s=09
ホームページ→
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?