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探求フェスプレイベント開催レポート【会場のご紹介・開会式・アイスブレイクワークショップ編】

皆様お久しぶりになってしまいました。探求フェス運営メンバーの唯です。

こちらのnoteでもお知らせを続けて参りました、「探求フェスプレイベント」。去る5月6日、「学ぼう、深めよう、世界と私をつなげよう」というテーマの下に総勢約60名の仲間が集い、無事に開催をすることができました。
参加してくださった皆様、応援してくださった皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました!

今日から複数回に亘り、探求フェスプレイベントの開催内容をレポートとして皆様にお届けして参ります!探求フェスについてより具体的なイメージを膨らませていただくと共に、参加した皆さまにとっては振りかえりとして、ぜひお読みいただければ幸いです。


開催概要

「探求フェス」とは、「一般社団法人ピースセルプロジェクト(以下、PCP)」が主催する、学び・対話・探求を深めるためのイベント。PCPとは、イラクで20年以上に亘って人道支援活動を続けている高遠菜穂子氏が代表理事を務める団体で、「演劇的手法を用いたワークショップや絵本の読み聞かせで紛争を止める」ために活動を続けています。

そのPCPが手がける日本事業としての探求フェスプレイベントは、デジタルデトックスをしながら、ドキュメンタリー映画鑑賞・専門家によるレクチャーに触れ、仲間たちとの対話や探求を深めることを目的として開催されました。「探究(ひとつの物事を突き詰めて行くこと)したいことがまだわからない人も、それを探求(正解が一つでない問いに対して自らの手で答えを探しに行くこと)しにぜひ!」という高遠さんの呼びかけに多くの仲間が集いました。

会場:高尾の森わくわくビレッジ

5月6日は青空が見え隠れするようなお天気で、半袖1枚で過ごしやすいような、とても気候の良い、まさに探求日和の一日でした☀ 高尾駅からのバスに並ぶ人の達の中には、登山客も大勢いらっしゃいました~(私も登山したい)

東京都八王子市・高尾駅からバスに揺られること約15分。会場である「高尾の森わくわくビレッジ」に到着!

緑が美しく開放感溢れる原っぱと旧校舎の学び舎

高尾の森わくわくビレッジは、元は公立高校だった場所なのですが、現在は体験型学習施設として一般に公開されています。学校の跡地とあって、敷地には校舎がそのまま残り、そこを文字通り学び舎として、探求フェスも利用させていただきました。

敷地内には、研修室・音楽室・体育室などの学習体験施設や宿泊施設の他、野外炊さん場やテントサイト、そして広い原っぱも広がります。原っぱには、ツリーハウスやプロジェクトアドベンチャーといった遊戯施設もあり、多くの子ども達がのびのびと身体を動かしていました(その光景を見ているだけでも心安らぐ…)。元学校といっても、決して堅苦しい雰囲気ではなく、自由で開放的な空間が広がり、ゆったりとしたゆとりある時間が流れるような、そんな学び舎でした。

受付・物販コーナー

さて、ここからは探求フェスのプログラムについて報告を進めていきます。

当日は、朝10時までに参加者の皆様にお越しいただき、いらした方から受付を済ませ、皆さんにはスマートフォンの電源をオフにしていただきました。今回のイベントの重要な要素の一つとして、デジタルデトックス(デジタルデバイスの電源をオフにして、一定時間距離を置くこと)をすることでより深い学びや対話につなげたいという想いがあり、参加者の皆さんにもご協力いただきました。

手作りの飾り付けで華やかな物販コーナー

物販コーナーも設けて皆さまをお出迎え。PCPの公式サイトでも販売している商品(イラクの子ども達に寄付するブックドネーションとして売られている絵本や紙芝居、高遠さんの書籍やヤジディ教徒の女性が作ったあみぐるみ等)をこの会場でも皆さまにお求めいただけるようにしました。中には、ここでしか手に入らないおまけ付商品もあったり…!

運営メンバーによるご挨拶と説明

10時から始まった開会式。運営メンバーの爽とももかが司会進行を務め、参加者の皆さんにご挨拶や本日の説明を。PCPの代表理事である平丸久美子さんからは、「学問って学ぶことです。学ぶことって探すことです。探すことってわくわくなので、ここでたくさんわくわくをしてください。探求の旅にいってらっしゃい!」という、参加者の皆さんへの熱いエールが送られました。

アイスブレイクワークショップ

開会式が終わって最初のプログラムは、「アイスブレイクワークショップ」。PCPでイラクの平和教育支援にも携わる俳優の綾田將一さん主導で、参加者の皆さんの心と身体をほぐし、互いに知り合うためのワークショップを展開。

ただ歩く、を通じて徐々に知り合っていく皆さん

まず初めに行ったのは、「ランダムウォーク」。ただ歩く、というものなのですが、ただ歩くだけでは終わらない!部屋のどの場所の人口密度も一定になるように、且つ、スピードを変えることなく歩き続ける、といった条件が付加されていきます。これが意外と難しい…!

互いに互いを感じながら、だけれど同じ速さで、あああ!でも部屋の全部を埋めるように!!という考えに囚われて必死に歩いていると、「皆さんすごい形相で歩いています!」という綾田さんの指摘が(笑)。

そこからさらに、相手とすれ違う時にはアイコンタクトをする、挨拶をする、といった要素をプラスして行き、言葉は交わしていないけれどもなんとなく皆の顔を覚えたぞ!という状況が生まれていきます。

そこからさらに発展し、歩いている最中に綾田さんが「7人!」と発声したら、近くにいる人と7人になって座る、という、「猛獣狩りに行こうよ」(私の小学校ではよく集会でやっていたゲームです。)と同じようなゲームに進んでいきます。
それまではよそよそしさを漂わせていた皆さんも、指定された人数で集まって瞬時に座る!というタスク遂行のためにぐわっ!!と連携力を発揮して、皆さんの顔にも笑顔が見られるように。

相手の顔だけを見つめて描き続ける1分間

続いて行われたのは、「似顔絵を描く」。これももちろん、ただ顔を描くだけじゃないんですね〜2人1組になって互いの顔を描くものなのですが、相手の顔だけしか見てはいけない、つまり手元の紙は一切見てはいけないというルールなのです。
こんな風に絵を描いたことなんて、今までの人生で一度だってないですよね…?!

参加者の皆さんも驚きと戸惑いを滲ませつつも、たった1分の一本勝負に全集中して相手と取っ組み合いさながらの本気勝負をスタート。傍から見ていると、似顔絵を描いているというよりは腕相撲をしているのかな?という光景でした。笑

紙を全く見ずに、しかも1分という短い時間で描かれた似顔絵たちは、福笑いのように各パーツの位置がずれているようなものもあれば、本当に紙を見ないで描いたの?!というようなものまで。こうしたルールがあるからこそ、上手下手を問われないところがまた良くて、1分を告げられて終わった瞬間にどっと溢れた、弛緩したムードがまたたまらない!お互いの作品を見て、会場内にはどわっと笑い声が充満しました。

さっきまで存在も名前も知らなかった相手(この時点ではまだ名前もお互い知らなかったかも)と1分間真剣に向き合い、互いの似顔絵を描く。日常ではあり得ない状況を受け入れて、提示されたワークに真摯に向き合う参加者の皆さんの素直さやオープンマインドが素晴らしい限りです。

皆さんの渾身の力作たち

しかも、この似顔絵、皆さんの作品を壁に並べて貼ってみたのですが、なんというか、もうこれで展覧会開催できるのでは?!という面白さが生まれていたんですよね。いわゆる下手うまみたいなものかもしれないのですが、なぜだか「これ、あの人だろうな・・・」と判別できるような、お一人お一人のなんとなくの特徴の捉え方が絶妙で、ずっと眺めていたくなるような作品が生まれていました。

他己紹介の様子。自分のことを紹介されるのは
気恥ずかしいようでなんだか嬉しい…

似顔絵の後は、似顔絵を描き合った2人組で互いの共通点探し。ここでやっと、言語コミュニケーションをメインとするワークに突入。2分間で相手との共通点を探す、というものでしたが、たくさん見つかったというチームもあれば、一つもなかったというチームも。

なにせこの探求フェス、年代も属性もバラバラ。社会人として長年お仕事をされている方から、大学生・高校生・中学生・小学生、下は未就学児のお子さんまで。幅広い層の皆さんにご参加いただきましたので、年齢も性別も異なる相手と共通点を見つけるのは簡単なようで意外と難しかったのかも。

その後は、より多くの人数で輪になり、互いを紹介し合う時間に。といっても、これもただの自己紹介ではなく、他己紹介。隣の人について、この人はこんなことをしていて~と、互いに紹介していきます。
自己紹介ではただの事柄の羅列に過ぎなかったことも、他者が自分のことを紹介する中では、そこにポジティブな感想や褒め言葉も混ざったりと、普通の自己紹介よりも明るいものに。自分のことについて、誰かが言葉を紡いでくれるという経験は、互いの信頼関係を生むと共に、自分を承認される気持ちも持たせてくれるように感じました。

相手に寄り添う皆さんの温かさが満ち満ちています

アイスブレイクワークショップの最後は、ワールドカフェを行いました。ワールドカフェとは、少人数のグループを編成し、メンバーをシャッフルしながら対話を重ねていくというもの。「あなたはどんな探求をしたいですか?」というテーマについて、模造紙に自由にメモをしながら、それぞれが自分の想いを語っていきます。

この後にも何度も綴ることになるかとは思いますが、探求フェスの参加者の皆さん、とにかく熱い!且つ、しなやか!ご自身の内に探求したいという情熱を抱えつつも、他者の言葉に耳を傾け、受け容れ、それを踏まえた上で自分はどうか、を語れる柔らかさがある。
こうした対話の仕方は、日常の時間軸や人間関係ではなかなか叶わないことであるからこそ、この探求フェスでどっぷり膝を突き合わせて語ってもらえたら、というこちらの想いを無意識の内に汲むかのように、皆さんが熱心に取り組まれている姿が印象的でした。

アイスブレイクワークショップで、ちょっと距離が近くなった参加者の皆さん。ここから怒涛のプログラムが展開していきます・・・

(次回へ続く)


【参加者募集中のイベント】

*探求フェス交流会*
日時:5月26日(日)18:00-21:00
場所:MIX BAR VOX
〒160-0022 
東京都新宿区新宿2-11-7 第33宮廷ビルB1F
新宿三丁目駅C5出口徒歩1分またはJR新宿駅東口徒歩10分
参加費:3,500円(飲み放題付)
定員:22名
※お酒を出すお店ですので、未成年の方のご参加につきまして不安な方はご相談ください。

*オンライン説明会*
6月3日(月)・7月10日(水)19:00~20:30

*探求フェスメインイベント*
日時:8月25日(日)~8月26日(月)
会場:長瀞げんきプラザ
埼玉県秩父郡長瀞町井戸367

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