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世界で見たエグい差別を語る@イラン

どうも、世界を旅するうどん屋「谷村うどん」のジョンです。世界各国を出張スタイルで3年間。世界20カ国(アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中米)で、数千人以上の方々が谷村うどんをススりました。

中東イランに行きました。世界70カ国近く訪れましたが、今回1ヶ月過ごしたイランという国は特に人々のホスピタリティという意味で別次元にある国だと感じました。これから何カ国訪れてもイランと同じような体験をすることはないでしょう。

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イランに着いた瞬間、友人のイラン人の友人の方がわざわざ空港まで迎えにきてくれました。共通の友人がいたのは事実ですが、それでも70カ国旅してきて、こんな風にしてくれた方は数少ないです。旅人にとって、その国で初めて会う人はその国の印象を左右するので、こういう嬉しい体験はすごく大事なのです。ありがとうございました。

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これぞイランのご馳走!というような品々で早速もてなして頂いてしまいました。ちなみにこの黄色い棒は、砂糖の塊で、お茶に入れて溶かしながら飲みます。ご想像の通り、いずれ激甘になります。

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お次は別の方に家庭料理を振舞って頂いてしまいました。もうすでにイラン特有の「世話好き」文化に放り込まれています。これがイランの最大の魅力は人である、といわれる所以です。ちなみに魚をトマトで煮込んだ食べ物だったと記憶していますが、イランで食べたものの中で一番うまかったかもです。上の写真のでこぼこしたナンよりも数倍薄くぺらぺらなものに包んで食べます。イランの主食です。

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余談ですが、イランの首都テヘランに売られてる日本食の数々。世界を旅するうどん屋として、日本食材を世界各国で求めてきましたが、ここまで揃ってる国はなかなかないです。恐るべし、イラン。

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ぐいぐい語ります、イラン人の魅力。道路沿いを適当に歩いていたら、勝手に長距離トラックが止まりました。どうやら僕を乗せてくれるようです。ヒッチハイクしようとしてすらいなかったのにです。こんなことが頻発するのは僕が知る限りイランだけです。イランではヒッチハイクが簡単にできてしまうので、イランはヒッチハイク大国なのです。その時のことは下記ラジオでは


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何人の方にお世話になったかわかりません。写真に写ってる方々は、全くもって元々の知り合いではありません(笑)なのに、家に招待されるは、食べ物振舞われるは、泊まってけと言われるは、とにかくめちゃくちゃもてなされます。噂によるとコーランに、旅人をもてなすべき、と書かれているとか?ちなみにこういうことは他の国でも稀に起こりますが、こういうことが頻発し日常的であるのはイランだけです。(何度も書くようですが)

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某宿にて。なぜワシの部屋まできて食う(笑)別にええけども(笑)また食べ物頂いちゃいました。これがイラン人の基本アティチュードです。

こうして書くと素晴らしい人ばかりに思えるイラン人ですが、アジア人としてめちゃくちゃ差別もされました。世界中で一番差別された国がイランでもあります。その時の話はこちらから(英語のみ)

当時の日記より
世界で見たエグい差別を語る
 

話は急に4月を過ごしたインドの話に戻る。あるインド人の友人が、近所の人から家から出て行けと言われている、と聞かされた。特に何も悪いことはしてないはずなのに、とのこと。その時はなぜなのかわからなかったが、ある時インドのカーストについて調べていると、地域や人によっては、肌の色でランク付けする風習が未だに残っていると知った。カーストとは生まれによって決まるものだと思っていたが、実は肌の色や、苗字でも判断されることもある。

ボリウッドスターは肌の白い人が多く、トイレ掃除や死人を扱うようなあまり多くの人がやりたがらない人に肌が黒い人が多いのは事実である。最低カーストの人は不可触民と呼ばれ、彼らに近づくことは不幸を招くとされる。

そんな中インド人を相対的に見て、私のこの友人は南インド出身で肌が黒かった。というか、そもそも北インドと南インドでは人種のルーツが違うのである(北と南という分け方をするのも本当は大雑把すぎる)。

この事実を知った時、もしかしたらカーストが原因で私の友人はこのようなことを近所の人から言われたのかもしれない、と思った。インド人はお見合い結婚の際、肌の白いパートナーを探すらしい。(ネットの情報として知っているだけで、どこまでが現代に残っている価値観であるかという実態は未確認)

テニスの大坂なおみ選手が登場するアニメにて、ハイチ出身の親を持つ相対的に肌が黒い大坂なおみ選手の肌が異様に白く描かれている、というニュースを見たことがある。アニメのキャラクターは肌が白くないといけないのだろうか?

とある海外で、とあるキャバクラ的なところにいったことがある。生々しくも、女性の肌の白さや出身地順で、サービス料金が違った。先進国出身や肌の白い人の方が料金が高く、そうでない人の方が安い。

オーストラリアでうどんを作っている時に出会った日本人夫人のオーストラリア人パートナーは、結婚の際に相手の兄弟に「白人と結婚できないから、アジア人と結婚した」と笑われたらしい。聞いた話なので温度感などはわからないが。

グローバリゼーションの負の遺産である、と感じる。世界で美の基準が画一化されすぎている。例えば、目が大きく、鼻の高い、肌の白い人間のみが美しい、という画一的価値観は危険であると思う。平安美人は目が細かった。(ちなみに高くて大きな鼻や、肌が白いというのは割と多くの国でコンプレックスの対象である)他の国でもそれぞれの美の基準が昔はあったのだろう。多くの人が見た目を気にして大幅に整形したり、コンプレックスを感じ自殺をしているのを聞くと、居た堪れない。色々な見た目的美の基準があって良いと思う。

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イランのチャイハネと呼ばれるシーシャを吸うカフェのようなもの(という名前だった気がする)。欧米諸国で言うところのシーシャバー。ちなみに水タバコの名称として使われる「シーシャ」はアラブ圏の呼び方らしく、ペルシア系のイラン等他中東諸国では違う名前らしいですよ。

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もちろん私も吸引。水タバコはガツンと感ないから吸いまくってたら、その後吸いすぎで吐き気に襲われました。私はバカなのでしょうか。


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イランの建築や美術は美しいです。日本のアートではあまり目にしないタイプのデザインですよね。

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そして忘れてはいけないのがペルシア絨毯です。基本的にどこの家庭にもモスクにも敷いてありますが、美しい!でも高級品!

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イランの食。基本肉肉しくて調理のされ方がシンプルです。はい、頂いたものなのに偉そうにすみません(笑)中東に行ったらデーツ食べてください。甘いですが、美味しいし超ヘルシーです。

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