子供の武器

寒い寒い冬の朝
カーテンを開けると
屋根に広がる
真っ白い雪が
キラキラと輝いていた

雪に慣れていない僕は
慌てて
手袋はめて
ニット帽かぶって　
耳あてして
『行ってきます』と
大喜びで外へ
飛び出した☆

すでに雪合戦が始まっている
『いーれーてー』
その一言で
いざ僕も参戦☆

寒さなんて忘れて
夢中になって
次々に丸い玉を作っては
『エイッ』と投げるけど
全く当たらない…
だけど
とーっても楽しい☆

『いーれーてー』
その一言で
遊んだ事ない友達も
みんな友達に変わる☆
そんな
子供の世界には
めんどくさい
ルールなんてない…
楽しければそれでいい

子供の頃は
怖いもの知らず…
大人になればなる程
臆病になっていく…

子供の頃は
怒られて泣いていても
数分後には
すっかり忘れて笑ってる
大人になればなる程
ダラダラと引きずって
小さな事で悩んだりもする…

子供の頃は
人の事なんて
気にならなかった
だから悪口も出て来ない
大人になればなる程
人の目ばかり気にしている
だから悪口もつい出てしまう…

子供の武器
大人でも上手に
使いこなせたなら…
魅力ある大人に
なれたのだろうか？

色んな事抱えてる
大人の世界
子供にとっては
なんて事ない世界なんだ…