たなりょう

テレビマン人生29年。報道番組と制作バラエティ番組を作ってきました!いまは通販番組「カ…

たなりょう

テレビマン人生29年。報道番組と制作バラエティ番組を作ってきました!いまは通販番組「カチモ」のプロデューサー。最近はデジタルツールを勉強中です!

最近の記事

テレビの見方

テレビ業界に30年いると 普段テレビを見るときに娯楽としてではなく、 仕事としてみるようになります。 自分の制作能力を高めるために 武器を仕入れるという感じで ヒット番組を分析していました。 仕事としての僕の番組の見方はちょっと特殊です。 基本、早送りとコマ送りです。 ある新番組を視聴するとします。 華やかな番宣を繰り返し流し、 キー局肝いりで制作された新番組。 これをオンタイムで見ることはありません。 必ず録画をしてその日に観ます。 僕が番組で見るポイントは、こん

    • ラジオから学んだこと

      映像のない世界。 報道歴11年のうち、 2年だけラジオを担当したことがあります。 僕が新入社員から報道局社会部の記者なって2年後、 人事異動になりました。 それがラジオ報道部です。 新しい部署は報道局と同じフロアにありましたが、 ラジオ局の部署ということもあり空気感が違いました。 報道は常に臨戦態勢でピリピリしていますが、 ラジオ報道は比較的ゆったりとした感じです。 ラジオ報道部では定時のニュースに加え、 夕方の情報報道番組を受け持っていました。 夕方4時から6時まで

      • 企画のヒントは「疑問」から

        どうやって企画を考えているのですか? テレビを作る僕にはいろんな人からこの質問が寄せられます。 仕事柄、番組を作るために 常日頃からネタを探しているのですが、 そのネタをどう企画に結びつけるのかは すべて「疑問」からスタートします。 例えば、友人と車で遠出した時のこと。 旅の途中、高速道路のサービスエリアに寄って 昼食を取ることにしました。 地元の名物料理に舌鼓を打ち、 ご飯を食べた後に店内を物色していたら、 端っこの目立たない棚に道路地図が売っていました。 僕は疑問に

        • オンラインで生きていく方法

          今月からテレワークをしています。 会社に行かずに自宅で仕事をしています。 弊社は申請すればテレワークができるので、 実験的にいち早くやってみました。 結論。 テレワークがいいです。 会社のメールをチェックし、オンライン会議で打ち合わせ。 企画書を書いたり、リサーチしたり。 家から一歩も出なくても外とつながり、 仕事ができるということが確認できました。 もちろん現場に取材に行ったりロケをしたり 放送に直結する仕事などは全てリモートというわけには いかないかもしれません。

        テレビの見方

          「数字」と「具体例」で映像化する

          僕は人に話をするとき、 相手の頭の中にどんな映像が浮かんでいるかを意識します。 自分の映像と相手の映像がズレていると 途中であれ?!伝わってない?と お互い困惑することがあるからです。 例えば、ラーメンの話をしても、 塩ラーメンなのか味噌ラーメンなのか、 とんこつラーメンなのか 人ぞれぞれ思い浮かべるものが違います。 もしかしたらカップラーメンを 思い浮かべているかもしれません。 テレビ番組の会議でも スタッフ全員が同じ映像が浮かんでいないと 出来上がった作品が思っていた

          「数字」と「具体例」で映像化する

          興味を引くには「自分ごと化」

          僕たちテレビの仕事は どれだけの視聴者が番組を見たかという視聴率で評価されます。 全国ネットで10%だと 1億3000万人のうち1300万人が見たという計算です。 この影響力を使ってモノを買ってもらうために スポンサーがCMを流し、テレビ局は広告収入を得ます。 テレビのお客様は誰かというと、 広告費を払うスポンサー企業、 視聴率を作る視聴者、ということになります。 これを言い換えてみると、 スポンサーは「お金」を提供する 視聴者は「時間」を提供する、ということになります。

          興味を引くには「自分ごと化」

          通勤電車で運気を上げる方法

          通勤電車でのルーティンがあります。 それは席に座ることです。 弊社は遅めの10時が始業なので 朝のラッシュからは少しズレています。 僕は最寄駅から大阪まで通勤特急に乗りますが(所要時間20分)、 ギュウギュウの満員ではないものの空いている席はありません。 ではどうやって座るのか。 コツは人間観察です。 まず電車に乗ったらドア付近ではなく、奥の方へと進みます。 車両にはサラリーマン、OL、学生など様々な人が座っています。 僕はざっと座っている人を見渡し、 可能な限り狙いをつ

          通勤電車で運気を上げる方法

          追悼 志村けんさん

          新型コロナウィルスによる肺炎で 志村けんさんが逝去されました。 こんなにもあっけなく、この世からいなくなるなんて。 驚きと悲しみ、喪失感が一気に襲ってきました。 僕が子供のころ土曜日夜8時は 必ずテレビを観なければなりませんでした。 翌日、友達との話題についていけなくなるからです。 「ドリフターズの8時だよ!全員集合」 練りに練ったコントに、アイドルの歌謡ショー、 少年少女合唱隊に体操コーナーなど 60分間ずっと目が離せない極上のバラエティ番組でした。 テレビマンになって

          追悼 志村けんさん

          視聴率が取れる3Bとは?

          テレビ業界における3Bとは何のことでしょう? 実はこれ、視聴率が取れるネタの頭文字です。 僕も誰から聞いたか忘れましたが、 都市伝説のように業界でささやかれています。 (ホンマか?w) 視聴率が取れる3つのBとは、 Beauty(ビューティー=美しいもの) Beast (ビースト=動物) Baby (ベイビー=赤ちゃん) のことです。 画面にこの3つのBが映っていると 視聴者の目が止まる、という説。 どうでしょう? 言い得て妙なんじゃないでしょうか? まずはビューティー。 確

          視聴率が取れる3Bとは?

          仕事が出来る人の3大条件とは?3

          仕事のできる人の3大条件、 『段取り』『気配り』『可愛げ』。 3つ目は『可愛げ』です。 僕は『可愛げ』が最強だと思っています。 『段取り』『気配り』は経験を積み重ね、 訓練することでスキルアップすることができますが、 『可愛げ』は天性によるものが大きいからです。 どんなに段取りができても気配りが上手くても、 可愛げのある人に一発で負けてしまうほど、 可愛げは威力がすごいんです。 みなさんの周りにもいませんか? ▼特に何が出来る訳ではないけど人を巻

          仕事が出来る人の3大条件とは?3

          仕事ができる人の3大条件とは?②

          仕事のできる人の3大条件、 『段取り』『気配り』『可愛げ』。 2つ目は『気配り』です。 『気配り』は現場の空気を読み取り、 困っている人や滞っている現場に さりげなくサポートができることです。 と、書いておきながら僕は「気配り」が大の苦手。 苦手というより、鈍感なんです。 会社にロードバイクで出社し、 派手なサイクルジャージを着たまま 部屋に入り唖然とされたり、 サプライズで出してもらった誕生日のケーキを 祝ってもらう前に食べてしまったり。 そん

          仕事ができる人の3大条件とは?②

          仕事ができる人の3大条件とは?①

          仕事が出来る人の条件として僕があげるのは、3つ。 『段取り』『気配り』『可愛げ』です。 バラエティ番組を担当していたころ 新入社員のAD(アシスタントディレクター)が 僕の下につくことが多かったので、 この3つが大切だと言ってきました。 まず、段取り。 番組を作る上で一番大切なのが、段取りです。 例えば、ロケをする場合、 リサーチ、アポ取り、ロケハン、準備、撮影などの ステップがあります。 これらの段取りは主にADが作業します。 番組は放送日という締め切りがありますので、

          仕事ができる人の3大条件とは?①

          テレビマンの思うライバルとデメリット

          ライバルとデメリットが言えるかどうか。 僕がPRに関して思うことです。 テレビに携わっている僕のところには、 様々な売り込みがあります。 商品やサービスのプレスリリースや企業情報が メールや紙などで舞い込んできます。 そのほとんどは 当たり前ですが自社のことしか書いてません。 では、それを受けて僕らテレビスタッフはどうするか? まず面白いと思ったネタの業界のことを調べます。 例えば『樹木葬』の売り込みがあったとします。 最近は『墓じまい』をする人が増えていて、 新しいお墓

          テレビマンの思うライバルとデメリット

          テレビマンの会議

          トークセッション回顧録3日目です。 「画になるとは何か?」 「どんな提案がいいの?」 「制作会議はどんな風にしてる?」 きょうは3つ目の 「制作会議はどんな風にしてる?」についてです。 報道、制作の両方の畑を歩んできましたが、 どちらも週に1回は必ず会議があります。 制作では会議にプロデューサー、総合演出、 ディレクター、AD、放送作家、 リサーチャーらが集まって2〜3時間ほど 前回放送した番組内容を吟味したり ネタをどう見せたら面白くなるかを話し合ったりします。 一方

          テレビマンの会議

          テレビマンと提案

          トークセッションのテーマをきのうに引き続き書きます。 「画になるとは何か?」 「どんな提案がいいの?」 「制作会議はどんな風にしてる?」 きょうは2つ目の「どんな提案がいいのか?」について。 これもよく聞かれる質問です。 今回は提案内容についてではなく、 情報提供の方法についてお伝えします。 テレビ局に勇気を出して電話しても 担当者につながらずたらい回しにあったり たまに繋がってアピールしても 「まずは企画書を送って」と一蹴されたり。 そんな経験、ある方もいらっしゃるのでは

          テレビマンと提案

          テレビマンの画になるとは?

          先日、トークセッションにパネラーとして登壇しました^_^ テーマは「メディアの人が伝える中のこと」。 企業の経営者や広報の方たち およそ50人を相手に1時間ほどお話しさせていただきました。 テーマは事前に参加者から聞きたいことを募り 3つに絞りこんだそうです。 それが、こちら。 「画になるとは何か?」 「どんな提案がいいの?」 「制作会議はどんな風にしているの?」 なるほど。 一般の人からするとテレビの制作現場はブラックボックス。 ネタの選別や制作工程などどんな基準で行わ

          テレビマンの画になるとは?