テレビマンの思うライバルとデメリット

ライバルとデメリットが言えるかどうか。
僕がPRに関して思うことです。
テレビに携わっている僕のところには、
様々な売り込みがあります。
商品やサービスのプレスリリースや企業情報が
メールや紙などで舞い込んできます。

そのほとんどは
当たり前ですが自社のことしか書いてません。
では、それを受けて僕らテレビスタッフはどうするか?
まず面白いと思ったネタの業界のことを調べます。
例えば『樹木葬』の売り込みがあったとします。
最近は『墓じまい』をする人が増えていて、
新しいお墓の形として樹木葬が人気だということは
プレスリリースでわかります。
しかし、樹木葬だけを扱うといかにも宣伝臭がします。
僕なら他に新しいお墓の形はないかをリサーチします。
いわゆる樹木葬のライバルですね。

ただし、ここでいうライバルは競合ではありません。
新しくお墓に変わるものであればいいのです。
例えば、海や山に散骨する『自然葬』があったり、
もっと壮大に宇宙に骨を放つ『宇宙葬』なども。
また遺骨を指輪やペンダントにする
『アクセサリー葬』といったものも。
こうしたリサーチ結果を組み合わせていき、
コーナーVTRを企画構成したりします。
業界の話は業界の人ほど詳しいはずで、
そんな情報もプレスリリースに書いてくれたら
とても助かるなぁと思います。

そしてもう一つがデメリット。
自社の商品やサービスのメリットを並べた
プレスリリースはよくありますが、
デメリットを掲載したリリースは見たことがありません。
自画自賛の情報ばかりだと作り手としては
ついつい疑ってしまいます。
デメリットをちゃんと言えるほうが
信頼感が増します。
人間でも頭脳明晰で容姿端麗の完璧な人より、
何らかのコンプレックスを抱えている人の方を
応援したくなりますよね?^_^
これも正直にデメリットを書く必要はなく、
将来の解決すべき課題として
提示すればよいと思います。
今は値段が高いけどたくさん売れたら
コストが下がりますとか、
精度がまだ低いけど
サンプル数が増えたら上がりますとか。
未来につながる話をしてもらえると、
その話も貴重な情報となります。
ライバルとデメリットをちゃんと言えると
メディアからの信頼がグッと上がるのでは、
というお話でした!

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