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【本日の格言⑤】『365日のWonder:ブラウン先生の格言ノート』より

*2024.07.14(日)~20(土)を「格言ウィーク」でお送りします*

過去4回の格言はこちら↓↓でした。



みなさんは、世界中でベストセラーになった『Wonder ワンダー』という
小説をご存知でしょうか。

オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。

ほるぷ出版「Wonder ワンダー」より引用

2015.07.17に、日本では発売されました。
つまり、昨日、発売10年目に突入しました…!!

たななこんぶも図書館で借りて読みました。
連作も読みました。
そして、このシリーズの3作品目『365日のWonder:ブラウン先生の格言ノート』は、借りるのではなく、購入しました。

それほど、この『Wonder ワンダー』は、心を揺さぶられた、大事な読書経験の一つです。

購入した『365日のWonder:ブラウン先生の格言ノート』は、
1日1格言、という構成がメインとなっています。

早速今日の日付【7/18】のページを開いてみましょう!

「心の窓」はいつでも
できるだけ数をたくさんに、
そうしてできるだけ広く
あけておきたいものだと思う。
              ―寺田寅彦

『365日のWonder:ブラウン先生の格言ノート』より引用

詳しく調べてみました。。

❓どんな人?
・・・1878年生まれ、1935年没。東京生まれ、高知県育ちの、物理学者であり、随筆家。文理両道の人。
❓物理学者としての功績は?
・・・防災科学の先駆者。「天災は忘れられたる頃来る」という名言も。(高知県立文学館より)
   また、X線の回折実験によるラウエ斑点の研究で帝国学士院恩賜賞を受賞。(理化学研究所より)
❓随筆家としての功績は?
・・・『団栗』、『破片』 など

※今回の格言は『破片』の作品中の一文。
(おまけ)夏目漱石に師事し、漱石の小説『吾輩は猫である』に物理学者「水島寒月」として登場する。

「心の窓」という比喩が実に奥が深いですね。

余談ですが、私は中学の頃“鎖国をしていた”と表現し、ここでいう「心の窓」を閉ざしていました。

その頃を振り返って「心の窓をあける」とは何か、を考えると、
“自分の殻にこもる”のように、他人と接することをやめる、の反対の意味
=他者と交流する意思表示をする、にたどり着きました。

「心の窓がたくさん」ある状態とは、
濃厚に接する他者が1人ではなく、複数人である、と思います。

「心の窓をできるだけ広く」とは、
他者との接し方をできるだけ濃厚に、と解釈しました。

今回の格言の解釈をまとめると、
「できるだけ深い人間関係を複数の人と築ける人でありたい」
となります。

みなさんはどのように解釈されますか?

今回は日本語の格言でしたが、母国語ほどわかりづらいなぁ、と思ったのが感想です。


あと2回の格言もお楽しみに~😊


たななこんぶ

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