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医療機関になぜお金が渡らないのか(その2)
新型コロナ患者を受け入れる病院ほど大赤字になる。手術をとめ、救急医療を止める、感染症対策として入院患者も他の病院に移す、他の診療を「切る」ことで、感染症に人を集中させる、するとたちまち診療報酬が大幅に減額になってしまう。
4月には悲鳴があがっていたが、それでも、新型コロナ患者受入れ病院に対してさえ「減収補てん」を政府は拒否し続けて今日にいたる。
2・3兆円が都道府県に交付済みなのに・・・やっと
なぜ医療機関にお金が渡らないのか(その1)
新型コロナの「第3波」、医療現場の状況が報道されるたびに胸が締め付けられるほどの危機感と切迫感に襲われる。
医療従事者の給料やボーナスを保障し、人員増を保障する、つまりは人件費のための予算を国の責任で確保して、感染症に対応できる医療体制をつくる――いま、圧倒的に国民が求めている対策ではないだろうか。
医療機関の収入は、基本的に「診療をした」ことへの報酬となる。感染症対策として必要な人をあらかじ
日本学術会議の質問をすること自体への「批判」に思うこと
●新型コロナ対策でも危機感もって質問
11月17日の内閣委員会で、新型コロナ「第3波」に備える戦略が必要、GOTOキャンペーンの全国一律実施はやめてもっと本気の観光等への事業支援を、PCR検査の遅れがすでに生じている、などの問題を質問。そのうえで日本学術会議の任命拒否の問題を法と制度に則って質問しました。
学術会議問題の質問すると「コロナで大変な時にいつまで」という書き込みが必ずあります。
桜
誰が99人を選定したのか 日本学術会議 任命拒否問題
105人の推薦名簿を「見ていなかった」――10月9日、毎日・朝日・時事3社だけが質問できる「総理インタビュー」での菅総理の発言です。全文が掲載された以下のnoteはとても参考になります。https://note.com/hirokim/n/n1182f68229ed↑から該当箇所を抜粋すると
Q 最初に案をご覧になったのはいつ誰からの報告だったんでしょうか。その時点では105人の名前が載って
日本学術会議 任命拒否 10・8質問の解説その②
答弁の逃げ道を塞ぐ
前日、10月7日の衆議院での政府答弁にどう斬り込むかーーこれが私の質問作成の詰めとなりました。
肝となるのは憲法15条1項。
ーー日本学術会議の会員は特別職国家公務員であり、内閣総理大臣が任命権者。それは憲法15条1項を前提としている。
つまり「形式的任命だが、推薦のとおりに任命しなければならないというわけではない。総理に憲法15条に立脚した裁量権がある」という意味です。
日本学術会議 任命拒否 10・8質問の解説 その1
1983年の会議録がなぜ重要か私の質問の大部分は、1983(昭和58)年の参議院文教委員会の会議録の紹介です。「推薦に基づき、内閣総理大臣が任命する」ーーこの条文解釈として公に示されているのは、83年の政府答弁だけだと判断したからです。
私は公設秘書の経験があります。日本共産党の国会秘書は、法案を分析し賛否の起案もします。その際、重要な条文について、過去の国会審議で何が問題にされ、どのような答