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日本学術会議の質問をすること自体への「批判」に思うこと

●新型コロナ対策でも危機感もって質問

11月17日の内閣委員会で、新型コロナ「第3波」に備える戦略が必要、GOTOキャンペーンの全国一律実施はやめてもっと本気の観光等への事業支援を、PCR検査の遅れがすでに生じている、などの問題を質問。そのうえで日本学術会議の任命拒否の問題を法と制度に則って質問しました。

学術会議問題の質問すると「コロナで大変な時にいつまで」という書き込みが必ずあります。
桜を見る会の時もそうでした。

政権に突き刺さる問題を質問すると、賛同の意見や感想は、内容を伴って多数寄せられます。一方、批判的というよりも攻撃的なコメントは、「とりあげることが問題だ」というものか、「中国を利する」という意味不明なレッテル張りばかりがくるのです。

これが怖い。立場は違っても、安倍政権や菅政権を応援したいのだとしても、「質問をするな」というのでは対話もなりたたない、互いの思考も深まらない。まして、思い込みで、共産党だからその発言は「反日」という戦前のような攻撃は、思考停止がなぜ起きるのかと、最近やや深刻に受け止めています。

そもそもファクトにも基づいていません。桜を見る会の時も、日本学術会議の問題も、私や他の野党の議員は決して新型コロナ対策などを脇においてなどいません。大変な危機感をもち、政権に、まともな感染対策と経済・生活支援を懸命に求め続けてきました。これも会議録を読んだり、質問の動画を全部見てもらえればすぐに確認できることです。

参考として 自民党議員の質問テーマ

参考としてまたファクトとして、記しておきます。11月17日内閣委員会、自民党議員から「第3波」ともいえる感染拡大への対応を求める質問は皆無でした。

自民党・高野光二郎議員
デジタル化を中心とした行政改革、マイナンバーカードへの個人情報の集約、東京オリンピックの開催に向けた感染症対策、林業などへの派遣労働解禁

自民党・山谷えり子議員
新型コロナのもとでの初詣、皇位の男系継承、日本学術会議の在り方、安全保障上の土地所有、日米関係(安全保障)、選択的夫婦別姓(批判)、中国後教育機関孔子学院について

異なる意見を封じる「ディスり」の怖さ

それぞれの議員が、国民の代表としての責任を負って議会で質問に立ちます。多くの国民が疑念を持つ問題をとりあげることは当然です。
ところが、質問でとりあげること自体が「攻撃」対象となるのがSNS上では当たり前となっている、それで良いのか。

私は議員であり、信念をもって、政治を語る、質問することが「使命」です。
だからすりかえの批判も、事実に基づかずに「ディスられて」も発言をやめることはありません。
しかし、政治家ではない方々のなかに、自由な議論ができない状況が深刻につくられているのではないのかと、危機感を強めざるをえないのです。

いろんな意見があっていいのです。それこそが民主主義です。
「ディスる」のではなく、議論をしよう。思い込みやレッテル張りではなくて、事実をまっすぐに見て、まず考えてみようよと、心からよびかけたい。