見出し画像

誰が99人を選定したのか 日本学術会議 任命拒否問題

 105人の推薦名簿を「見ていなかった」――10月9日、毎日・朝日・時事3社だけが質問できる「総理インタビュー」での菅総理の発言です。 全文が掲載された以下のnoteはとても参考になります。 https://note.com/hirokim/n/n1182f68229ed ↑から該当箇所を抜粋すると 

Q 最初に案をご覧になったのはいつ誰からの報告だったんでしょうか。その時点では105人の名前が載っていたんでしょうか。

 A 私が最終的に決裁を行ったのは9月28日です。で、会員候補のリストを拝見したのはその直前だったと記憶しております。まあその時点では、現在の最終的に会員となった方がそのままリストになっていたという風に思ってます。 

 Q 総理がご覧になった段階ではもう99人だったという。 

 A あの、そういうことです。あの、任命するリスト、でありますから。 

 Q 任命するその前の推薦段階でのリストはご覧になってない? 

 A 見てません。 

 「推薦いただいた者は拒否はしない」――日本学術会議法の「総理の任命」は、何度も指摘するとおり、この条文解釈しか存在しません。 ところが、菅総理は「推薦名簿」をみていなかった、名前さえみないで6人を拒否したということです。 内閣総理大臣としてあまりに無責任、日本学術会議法を理解もしていないことになります。菅総理の違法行為が、ますます問われる状況です。 

 菅総理の「見ていない」を前提にすると、 「誰が99人とする選定を行ったのか」が大きな謎となって浮かび上がります。

この点を10・13野党合同ヒヤリングで内閣府に質しました。 

 Q(田村) 決裁文書をみると、起案の部署は「内 人」とある。これはどういう部署か。 

 A(内閣府) 内閣府人事課。 

 Q(田村) 内閣府人事課に、99人にしぼる権限があるのか。法律のどの条文にもとづいているのか。 

 A(内閣府) 日本学術会議法にもとづいて起案し、総理が決裁している。 

 Q(黒岩議員) 99人にしぼる権限があるのは、総理だけではないのか。 

 A(内閣府) 法律的には、7条にもとづき、内閣総理大臣が推薦にもとづき任命する、ということ。 

 「誰が99人を選定したのか」「その法的根拠がどこにあるのか」――内閣府は説明を逃げています。法律に照らしても、ことの重大性からも内閣総理大臣の指示を受けなければできないのでは?

杉田官房副長官の名前も出てきました。違法性が直接に問題となりうる点、次回、さらに追及します。