Tamon_shimons

あの日、この街の真下で地震が起こったら、その時は家族とバイバイだと思った。父の病気(今…

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あの日、この街の真下で地震が起こったら、その時は家族とバイバイだと思った。父の病気(今は根治)、合併後の巨大企業で歯車になり下がった毎日は、家族を守りたい、いっしょにいたいという思いとともに、僕を故郷岡山へ連れ戻した。 …なんて深刻な思いはすっかり忘れて、大切な今を綴ってみよう。

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はじめての記事は自己紹介ややりたいことを書くのがおすすめです。

ということで自己紹介から始めてみよう。そうしましょう。 倉敷生まれ、岡山育ち。人より長く大学にいて、図書館地下2階の閉架書庫室のカドが定位置。山積みになった本はどれも仏教がらみで、法学部の法の意味を勘違いしていると思われても仕方なかった。 博士後期課程まで居座っていたある日、答えが学校の外にあると知って、師に「社会復帰します」と言って辞めた。「一振りの刀を研ぎなさい。自分が何者かを表し、人生を切り拓いていける刀だ。」と僕を叱り、いつも怖くて仕方がなかった師が、その時はとて

    • 銃も怖いし、刀も怖いが、人間が一番怖い

      トランプさんが撃たれた瞬間、わーっとシークレットサービス(あんな大っぴらな感じだからシークレットじゃないか)が覆いかぶさってるシーンを観ながら思うこと。 1 警備は厳重なんだろうけど、それは集まった国民のためではなさそうだ。(亡くなった方、重症を負われた方に心から合掌。)全く心の準備もないまま、命を奪われてしまう銃社会って、やっぱり怖い。 2 だけど、彼方から刀振り回して人を斬り倒しながら乱入してきた方が、たぶん被害は大きかった一方で、トランプさんにはかすり傷も負わせ

      • 自信を持ちたい

        「自信を持つにはどうすればいいか」と問われたとき、私ならこう答えます。 「自分に厳しくあること。人に寛大であること。」 つい最近気づいたことなので、偉そうには言えないのですが、つまりこういうことです。 「自信を持てない人」は多くの場合、「自分が満足できるほど人から評価されていない」と感じている人です。そして同時に「評価されたい」と思っている人でもあります。 評価されたいのに、思うように評価されないから、人に厳しくなります。例えば、ルールや規範意識、倫理観、正義感を振り

        • あの人も、苦しんでいると信じる。

          他人に不満を抱くこと、たくさんあります。 思うように認めてくれない、好きになってもらえない、なんかイヤな感じ(笑) それってたぶん、「自分だけ苦しい、自分だけ悩んでいる」という思いの裏返しなんだなぁ…と、最近気が付きました。 認めてくれないあの人も、何かよそよそしくて疎ましがってるあの人も、とにかくイヤな感じのあの人も、きっと苦しくて、悩みを抱えて生きている。 それを隠して、気取られないよう、気丈にふるまって生きている。 知らないだけ。 知らないから、自分だけ苦しんで

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          知らぬが仏って、そういうことかも。

          毎度、妄言ばかりですみません(笑) …でも、希望って何なのかな?(突然すぎ) 最近、そんなことばかり考えています。 そこでいつも行き着く答えは、「希望とは、知らないこと」 そして「知りたい」という好奇心が、前を向かせ、歩みを進める原動力になるんだなぁ…なんて。 でも知ってしまうと、意外にこんなもんか?と思ってしまったり、ゴールにたどり着いたけれども、昨日の景色とあまり変わった気がしなかったりで、がっかりすることも少なくありません。 だけどそれって、本当に希望と呼べる

          知らぬが仏って、そういうことかも。

          願いはかなう、の嘘。

          かっちーん(# ゚Д゚) とくるタイトルかもしれません。すみません。 ただ、僕、「願いはかなうよ」と言われると、いつもかっちーんとくるんです。ホントすみません(笑) なぜかというと、「過程」をすっとばしているから、夢だけ見させる無責任な物言いに聞こえるんですよね…。いやホントすみません。 人の脳は、「ある」という認識はできても「ない」という認識はできない。 そう聞いたことがあります。 だから、「そんなことあるはずない!」と言っているときも、必ずそれが「ある」イメージを

          願いはかなう、の嘘。

          ひとは誰もみな、いずれ死ぬというのに、なぜ希望を持てと言うのか。 人生の終わりが少しずつ見えてくると、これまで何もなせなかった自分に落胆し、これからの残りの日々でできることの小ささ、少なさにもう一度落胆する。 あきらめる時が来たのかな。

          ひとは誰もみな、いずれ死ぬというのに、なぜ希望を持てと言うのか。 人生の終わりが少しずつ見えてくると、これまで何もなせなかった自分に落胆し、これからの残りの日々でできることの小ささ、少なさにもう一度落胆する。 あきらめる時が来たのかな。

          一切唯心造とリフレーミング

          こんなタイトルで、こんな始まりもなんですが… みなさん、夏のボーナスって、どうでした?(´;ω;`) ええ、私は大幅に減ってましたorz コロナ禍で会社の減収減益が続いていて、今は昨年より持ち直しつつありますが、ボーナスって会社の業績に左右される要素が大きいもんですから… もしかしたら出ないかもと思っていたところ、出たのでホッとしたんですが、額面を見て少し血の気が引きました(笑) 夏のボーナスはいつも、➀愛車の自動車保険を更新して、②車検or法定点検費用を出して(これが高

          一切唯心造とリフレーミング

          悪人正機とSDGs

          ………は? と思われた方、多いですよね、たぶん。 まあ、とか言いながら、悪人正機説を理解しているわけではないんです、ぜんぜん。 でも最近、惹かれるんです。 「悪人」って、犯罪者のことではないんですね。 「衆生は、末法に生きる凡夫」、まことの善が一つもできない。だから「悪人」。そういう定義なんですね。 そして「悪」とはすなわち煩悩によってとられた行為のこと。でも、何を行うにしても僕たちには常に欲望がある。つまり「煩悩」があるから、「悪」からは逃れられない…ということなんです

          悪人正機とSDGs

          Are you down?

          一切は、ただ心の造るもの。 心ひとつで、地獄にも極楽にもなるのさ、Baby♪ そう語りかけながら、My babyに唯心と名付けた。 悩まなくていい、考え方ひとつで虹がかかるさ。 そういって励ます僕自身が、誰よりも曇った顔をしているのは、変えたくても変わらない現実を痛いほど知っているからだ。 わかっている。 変えることの難しさ。 僕が一番わかっている。 だから励ます。 共に、その向こう側を見たいから。 それが今、僕にできるせいいっぱいのやさしさだから。

          Are you down?

          リスタート

          昨年1年間、心血注いだ取り組みは不発に終わった。 不発というか、離陸直前で脱出ボタンを押してしまったというか。今はその取り組みがどう進んでいるのか、あるいは進んでいないのかさえ気にしないようにしている。だから、離陸しなかったのか、あるいは超低空飛行を続けているのかも知らない。 そんな僕を心配しているのか、何やってるんだと思っているのか、訪ねてくれる人は少なくない。ただ、今はそっとしておいてほしいというのが本音だ。 人を、「自分の価値観を押し付け、誰かにやらせたいだけ、自

          リスタート

          はみだし者のうた。

          僕が会社ではみだし者なのは、疑う余地がない。 正しければ共感を得られるわけではないと知ったのは、何もこの会社に入って初めてというわけではないが、それでもなお、この会社に居続けようと心に決めたのは、この会社が初めてだ。 それはたぶん、僕が守ろうとしているものが、会社ではなく、鉄道でもなく、「まちの人の思い」だからなんだろう。 水島のまちに生まれ、水島の栄枯盛衰をひたすら走り続けながら見守ってきたこの存在に、まちの人々は時折、自らの半生や水島での出来事を重ね合わせ、その記憶

          はみだし者のうた。

          “はなみずたれみ”について(4)

          熱中症で早退した夕方、我が家の保護猫「鼻水たれ美(仮)」が、いつになくしつこく哭いた。 ドア一枚隔てて、多聞が気にしてソワソワしている。 もう、潮時だ。 少し小さめのダンボールに入れると、「ん?どうしたどうした」という顔をしたが、外の空気に触れるうち、こちらを見つめる眼差しが、お別れを察したような悲しげな色、そして次第に穏やかな色へと変わっていく気がした。 妻と息子の三人で、出会った公園の片隅にあるベンチに腰掛け、そっと蓋を開けてやると、目に飛び込んできた夕焼けのオレン

          “はなみずたれみ”について(4)

          “はなみずたれみ”について(3)

          我が家に保護された母猫の処遇が決まった。 それは意外にも、「元の場所に帰す」という選択。 猫エイズの猫を元に戻していいなんて、考えてなかった。 でもあちこち相談して、最後に妻が電話した保健所の、電話対応してくれた人の言葉に妻は驚いた。 「その猫、飼われてるかもしれませんよ。」 その話に僕も驚いた。 確かに、野良猫にしては人懐っこい。遊んでやるとへそ天、鼻チュー、膝の上でべったり寝る。最初からシャーもなく、引っ掻かれることもなかった。(多聞にはあんなにシャーシャーいわ

          “はなみずたれみ”について(3)

          ここまでの話(あるいは、高梁川志塾とまちづくりについて) その1

          ずいぶんご無沙汰してしまった。忙しかった。 もちろん、仕事が忙しいわけではなく、仕事と言い張って始めたまちづくりと、高梁川志塾の出席で。 今年の初めに、僕が勤める会社がある水島(岡山県南部の果て、高梁川の河口部に広がる巨大コンビナートを擁する地域)の、すごく気になっている人のところを訪れた。気になり具合は、もはや「恋」といってもいいくらいだが、僕の恋愛対象は女性なので妻に後ろめたいことではない。 F氏とする。F氏は、僕がこの会社に勤め始めてから、いたるところで名前を聞く

          ここまでの話(あるいは、高梁川志塾とまちづくりについて) その1

          “はなみずたれみ”について(2)

          豪雨の合間に妻子が出会った野良猫は、少しずつ元気を取り戻しているらしく、座ることもできるようになった。前足はやはり折れているようだが、額を撫でてやると嫌がることもなく目を細めて小さく短く鳴いた。 診察の結果は、やはり猫エイズに感染していた。 ジッとしていると、よくハナを垂らしている。わかりやすく風邪をひいていると思っていたが、猫エイズのせいで免疫力が低下しているのかもしれない。 多聞と四門に出会ったからよくわかる。保護猫の譲渡会はたくさんあるし、野良猫が幸せになる道は増

          “はなみずたれみ”について(2)