その「訳」はわからんが、訳の分からなくなった理由は何となく分かる
ハンマー投げの選手で、現スポーツ庁長官の室伏広治さん。その彼のトレーニング方法が変わっているよって話はちらほら耳にしたことがある方も多いかもしれません。
・新聞紙をぐしゃぐしゃにすばやく丸める
・投網
・丸太をふりまわす
有名どころだとこの辺でしょうか。
興味のある方は「室伏広治 トレーニング方法」なんかで検索すると色々出てくるので調べてみてください。
そんな一見、訳の分からないトレーニング方法について、武井壮さんが説明していた一節がとても印象的でメモして残しているんです。
訳はわからんが、訳の分からなくなった理由はなんとなくわかる
凄いしっくり来たんですよね。
室伏広治さん、1995年から2014年まで日本選手権でずっと優勝し続けたトップアスリートであり、オリンピック金メダリストであり、博士号取得者であり、現スポーツ庁長官ですよ。
そんなすごい人が
「新聞をぐしゃぐしゃにすばやく丸める」ですよ。
一見、訳わからんじゃないですか。
でもね、武井壮さんがこういう感じの事をおっしゃってたんです。
「その行動そのものの訳はわからないかもしれませんよ。でもね、そういう行動に至った理由は何となく分かります。一般的なトレーニングで鍛えて鍛えて、極限まで鍛え上げて、それではこの先どうしようもなくなった後のこと。数ミリ単位の調整が必要であったり、言葉では表せないような感覚をさらに研ぎ澄まそうとしたときに、常人では訳が分からないような行動でそれを鍛えられると結論付けたんだと思う」
なるほどなーって思ったんですよ。
行動そのものはちんぷんかんぷんでも、その人にはその人なりのロジックで、理由があると。
室伏さんに至っては、結果も出ていますし。
それから、ちんぷんかんぷんな行動をとる人を見ると、こう思うようになりました。
ちんぷんかんぷんそのものは訳が分からんけれども、ちんぷんかんぷんになった理由ならわかるかもしれない
例えば、
・別れた相手に対して、復縁したくて返答もないのに連投で20件くらいLINE送ってしまう人とか
・Twitterで前後の文脈を汲まずにやたらめったら噛みつく人とか
・自分から言い出した納期に遅れてとにかく言い訳ばかりする人とか
ちんぷんかんぷんは、いろいろ探せば他になんぼでも出てきますよね。あなたの周りにもきっといて、世の中見渡せばわんさかおるんです。
返答もないのに連投しても相手は振り向いてくれないし、文脈汲まず噛み付いても相手にされないし、言い訳しても何も解決しないのに、そういう行動をとる。わんさか、一見、訳分からん。
自分だって客観的に見ると訳の分からない行動をとっていることはあるかもしれませんよ。
しかしながら、自分含め、ちんぷんかんぷんのそこには大抵、それなりの理由があるんですよね。
不可解な行動をとっている人を見た時に「意味不明だ」で終わると、そこで思考にせよ、探求にせよ、理解にせよ、すべてがストップしてしまいます。
一歩踏み込んで
その「訳」はわからんが、訳の分からなくなった理由は何となく分かる
こういう感覚を持てると、視野がぐっと広がるんですよね。
寛容ですよ、寛容。
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理由のない、訳の分からない行動を取る人もいますんで、そこはご留意を……。
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武井壮さんが好きでして。
うもれびとで観た、中居正広にいじられる超人的な能力と、練習に練習を重ねた(最初はただの面白おじさんだと思うも、後に鍛錬のたまものだとわかる)動物を倒すコントの面白さからはじまり。
これは公式だからリンクしても大丈夫かな。武井壮しらべとかタイムリーに全話見て笑い、感心し。
今ググると2016年くらいで卒業したようだけれど、この、たまむすびのけものみちをちらほら聞きながら、あらゆるスポーツの考察に視点の広さ、深さ、斬新さに感銘を受け。
これももう終わったのか…すすきの天国ではなんだろう、よくあるバラエティーだけれど、好きさゆえにだらだら観てしまうという、その空気感を味わい。
多分に漏れず、武井壮の大人の授業にはしっかり感動して。
うもれびとが2012年とのことだったので、振り返ると、2010年代前半から中盤くらいは武井壮によくよく影響を受けてたってことなのかもしれない。
その頃に比べると武井壮さん発信の何かに触れるシーンはめっきり減りましたが、最近はyoutubeチャンネルをちょこちょこ観ます。
今日の一節はそんな武井壮さんからでした。
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