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ちょっとブレイク ちいさな足あとの先には根っこがある


ギャラリー20周年記念 チャリティ展によせて

おこしくださったみなさまありがとうございます。引き続き23日まで展示は続きますが、展示即売のため週末の2日間で作品が少なくなりましたことご了承ください。ギャラリーから売上の一部を、東日本大震災、福島宮城岩手3県の子供のための基金に寄付させていただきます。(初日のみ在廊)
ギャラリーEcru+HMよりごあいさつ文

福島県 東日本大震災ふくしまこども寄附金
宮城県 東日本大震災みやぎこども育英募金
岩手県 いわての学び希望基金震災みやぎこども


ゼンマイをまわすということ

2011年3月、あのときワレモノを生み出す作家として、今後どうしたらよいのか悩んだ。震災直後、東京の夜は薄暗く静かに息をしていた。各種アーティストである友の展覧会をできるだけまわり、いつもよりやっぱり静まり返ったギャラリーで購入というゼンマイを少しだけ回して歩いた。カッコよいことをしたいとか言いたいとか誤解される懸念すら面倒で、ただ未来を守りたかったから、言葉にせず黙って作家どうしで交代にゼンマイを回した。未来のために。

コワレタウツワヲタテナオソウ

あの日、昼間は個展後の作品発送を、皮肉にも、夜は代理店からの依頼でエリアメール(緊急速報)のアイコンデザインヒアリング文をまとめていた。不安であふれる日々、少年が年下の友だちと「コワレタウチヲタテナオソウ」とレゴブロックで家を組み立てているのを見て、代理店就きのライターという二足のわらじを脱ぎ、あえて厳しい陶芸道一足にしぼったのだ。コワレタウツワヲタテナオソウ。

日々、作品をつくってご紹介してゆくことは主たる道だが、金継ぎを学んでお引き受けするようになったのも、イタリア周遊「旅する土鍋」もその概念のひとつ。まだまだブロックはガラガラと足元に転がったまま。完成には程遠い。


感謝によせて

初日の数時間在廊させていただき、そのわずかな時間のなかでもお会いできた方々。ワンニャンやボタン状のアクセサリーを手に取り、文字通り師走の足取りで。頭が下がる。ありがとうございました。

胸のブローチに、耳のピアスに、ちいさなちいさな夢と希望を練り込んで。ちいさな足あとの先には根っこがあると信じているからこそ。ちいさなブローチにも、コッチョリーノが意図する足あとや根っこが。職業をふくめ生きる背景はさまざまだけれど、頭の上には太陽や月や星があり、足元には土がある。影と足あとは誰でもつけられるクリエイティブ。

Ecru+HM20周年記念チャリティー展
『手と手を繋いで…』
2018/12/15(土)~12/23(日)
19日休
12:30~19:00(最終日17:00)

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お礼に風の音を!
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書く陶芸家コッチョリーノ(地球のかけら)。90年代「イタリア陶芸修行」1999年「陶芸工房Cocciorino設立」2013年「ライター職をすて陶芸一本化」2013年より「旅する土鍋」スタート。以後、日伊を往復して土鍋で郷土料理の紹介など。WEB: tamamiazuma.com
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