見出し画像

フェミニズムの勉強を始めたい方へ、私からの推し本を。(歴史編)

私は、「フェミニズム」勉強したい!!けど、どこから手をつけていいのかよくわからん、、、と、当初とても困りました。そこで、フェミニズムに興味を持ってくれた人のお役に立てればな〜と思い、この推し本シリーズを書くことにしました!

1つ目の、入門編はこちらから。

では、今回は「歴史編」ということで、フェミニズムの歴史について学べる本(中でも、比較的軽めな本)をいくつか紹介したいと思います。

ウーマン・イン・バトル

「ノルウェー文化省児童書賞」 最優秀賞(2018年)
「ボローニャ・ラガッツィ賞」優秀賞(2019年)
『THE GUARDIAN』の「The best children’s books of 2018 for all ages」企画にも選ばれ、日本を含む22カ国で翻訳される注目の1冊!
ノルウェー発の民主主義を求め闘った女性たちの歴史を描いたコミック作品です。(Amazonより引用)

かつて、女性学の先駆者であった駒尺喜美は、”「区別」が「差別」に昇格した”と、この二つの言葉の変化を歓迎しました。

この背景には、ジェンダーや身分の差異が、変更不可能な運命として受け入れられているところでは、「区別」はあっても「差別」はなかった
「人として同じ」という共約可能な「分母」が生まれたことによって、「差別」を不当と感じる心性が生まれたからだ。と『女ぎらい:ニッポンのミソジニー』で上野千鶴子さんは解説しています。

私たちの世代では、やっとメディアの表現や、性教育といった分野に物申す!と声をあげる人が増えてきました。でも、その背景には「同じ人ではないから」と「区別」されてきた女性たちが大勢いました。

そんな社会という強敵に、女性たちは屈せず「差別」への昇格に向けた活動を行なってきたのです。そんな彼女たちの歴史が学べる一冊です。

コミックですし、絵もポップで可愛くて、子供から大人まで気軽にファミニズムの歴史が学べる本だと思います。

スカートの下の劇場

これは、少し変わり種かもしれません。が、私の大好きな本です!!

スカートの下。つまり女性の下半身の歴史を辿った一冊。
どうして私たちは、レースやリボンで装飾されたショーツを履くのでしょうか。
どうして男性は女性のショーツにも興奮を覚えるようになったのでしょうか。
そもそも、どうして下半身を布一枚で覆うことになったんでしょうか。

こんな疑問を始点に、フェミニズムが語られていきます。
フェミニズムがどうとか、難しいこと考えずに読むだけでも十分面白いです!ただ、合間合間に女性がショーツを履いた写真がたくさん出てくるので、電車の中なんかで読むと「おっと、、、!」となるので注意してくださいね。笑

禁断の果実 女性の身体と性のタブー

これは、これから読みたい本です!

スウェーデンで激しい議論を巻き起こした問題作。
女性の身体をめぐる支配のメカニズム、性のタブーに正面から挑み、
笑いを武器に社会に斬り込むフェミニズム・ギャグ・コミック!
読めば必ず話したくなる!
「NASAが宇宙人に送った人間の絵には、女性器がなかった! 」
「魔女裁判の証拠とされたのは、『奇妙な乳首』?」
「『眠れる森の美女』は生理の話?」
生理・女性器・クリトリス・女性のオーガズムについて、多くの学術研究を引用しながら知られざる事実を紹介。

と書いてあるのですが、絶対面白そう!!読んだことがある方がいれば、ぜひ感想教えてください〜

日本のフェミニズム

日本のフェミニストと言われて思い付く人をあげてみて?と言われて、思い浮かぶのは誰でしょうか?

私は、日本のフェミニズムの発端になったのは、市川房枝、平塚らいてう、与謝野晶子さんあたりかな〜と、この本を読むまで思っていました。

きっと、多くの人が日本史で学んできたのも青鞜社の創刊が、女性の社会進出への一歩だという内容だと思います。しかし、本書では、あまり語られることのなかった、矯風会という団体と設立に尽力し、当会で活躍してきた女性たちの歴史がしっかりと書かれています。

近年のリプロダクトヘルスの話や、AV問題なんかにも触れられているのですが、このあたりは少しもの足りないなという印象でした。

なので、あまり触れられない日本のフェミニズムの歴史を知るための一冊として推したいと思います。

何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち-

本書は、映画にもなっていて、映画に収めきれなかったインタビューの内容が書かれた本です。本書がとてもよかったので、ぜひ映画も観たい!!

1970年代は、ウーマンリブの時代とも言われます。
この第一線で活躍してきた、田中美津、米津知子、滝石典子、井上輝子、上野千鶴子、樋口恵子、加納実紀代、池田恵理子、高里鈴代、中西豊子、田中喜美子、桜井陽子の12人のこれまでを振り返っての思いが綴られています。

フェミニズムに対する考え方や、当時のお話が勉強になるのはもちろんなのですが、ここまでフェミニズムを発展させてくれた先輩として、人生の先輩として、彼女たちの言葉は「こんなに逞しく生きられるんだよ!」とみんなの背中を押してくれます。

最後に

今回も比較的に軽めで、かつフェミニズムの歴史の勉強になる本を選んだつもりです。が、もし他にもこんな本がいいよ〜!などあれば、ぜひコメントなんかで教えてください!!


この記事が参加している募集