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エッセイvol.2

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2020年5月の記事一覧

野球を好きでい続けたから、仕事になった。

野球を好きでい続けたから、仕事になった。

野球ライターには──語弊を恐れずに言えば──誰でもなることができる。お医者さんのように資格があるわけでも、どこかにお金を払ってライターの登録をしなければいけないわけではない。もちろん年齢制限もそこには存在しない。

野球のことを書けば、それだけで野球ライターになるわけだ。ただ、それで食べていくことが、誰でも簡単にできるわけではない。

ぼくは今、野球ライターとして生活をしている。著書があるわけでも

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歩くということ

5月の暑さとはこういうものだったっけな。

そう思わせるような暑さだった。家を出たのは午前10時半頃。いつもとは反対方向のスーパーまで足を伸ばした。昼前だし、大丈夫だろう。そんな思いは歩いて早々、川に流れていった。

ほんの数年前は毎日のように歩いていたのに。雨の日も風の日も雪の日も。それが立った数ヶ月の自粛で、こうもくたびれてしまう自分にちょっと嫌気が差した。

あとどれくらい自分の足で歩くこと

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ブルーインパルス

たまたま外に出たタイミングでブルーインパルスが飛んだ。

あたりの人が空を見上げたさきに一筋の雲。なるほど。ほんの数秒だが壮観だった。

ぼくはもちろん医療従事者ではないけれども、こういうのを見ると「よいなぁ」と素直に思える。

でも世の中にはそう思えない人もたくさんいるようだ。

「なんのために」
「そのお金を別に…」

なんて言葉が並んでいる。素直な感情なのか政権批判をしたいのかはわからないけ

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殺さないこと

死の定義──。一般的には心臓が止まり、呼吸ができなくなったとき、だろう。脳死の解釈をどうするのか、という議論はあるものの、概ね間違っていないはずだ。死の定義を語りたいわけではないので、細かい部分は置いておく。

だが、人が死んだ後に「心には残っている」「文学が残っている」「教えが残っている」などといった表現がしばしば用いられ、肉体は死んでいるにも関わらず「生きている」と表現されることは少なくない。

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適応する

コロナよりも熱中症が心配な一日だった。外も暑いし、部屋の中も暑い。エアコンをつけることはしなかったが、時間の問題だろう。

そう。すでに夏が目の前に迫っているのである。

春らしいことはなにもせず、家にいただけだった。夏は少しは緩和されるだろう。秋になれば日常が戻っているかもしれない。冬は再びコロナに備える日々となりそうだ。

その昔、インフルエンザが日本に上陸した当時はどのような状況だったのだろ

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初めての日

緊急事態宣言が解除されて初めての1日。

とくに代わり映えしなかった。

少し歩いたものの、外出時間は10分程度。人の集まるところには足を踏み入れていないし、お店にも立ち寄っていない。

昨日の今日で何かがわかるかと言うと決してそんなことはない。これから段階を経て徐々にやることが増えていくのだと思う。

プロ野球も6月19日に開幕することが決まり、7月10日頃からは球場での観戦も可能になるという。

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日課

全然、別のところでショートショートを1本書いた。

もう少し修業が必要なんだけど、イメージはわかった。コツというのかはわからないけれども、こういうものなのか。という感覚。それがつかめたのは大きい。書くことの幅が広がると、自分自身の成長にもきっとつながるはずだ。



緊急事態宣言が東京都も解除された。

明日からは少しだけせいかつがかわりそうな気もしている。かといって、どこかに遊びに行ったりする

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困ることなんてない

ツイッターの更新をしなくても不都合はなかった。

もしかしたら土日だからなのかもしれない。ニュースなんかは直サイトで見る。スピード重視でいきているわけでもなく、少しばかり早くなにかを知ったからと言って、今のぼくに大きなアドバンテージにはならない。

ツイッターから少し離れてみると、時間は穏やかに流れていく。同じ1秒、1分、1時間であるにもかかわらず、である。

他の人の考えを知ったりすることは大事

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習慣

人の習慣というものは恐ろしい。

習性とでもいうのだろうか。

noteの連続投稿など意味があるとは思えないし、いつやめてもいいと思っている。むしろ辞め時を探っているくらいだ。

今日、きっぱりと辞めてもいいし、後2ヶ月ほどでやってくる1000日目でもいいし、丸3年となる10月31日でもいい。

別にいつだっていい。きっかけを探しているだけなのだから。

それでも、なんとなく夜になるにつれてもぞも

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迷い

今日はnoteを書くのか書かないのかかなり迷った。

昨日のnoteの題名が「幕の引き方」だったこともあり、ちょうど最終項としてはちょうどよいのではないかと思ったのである。

書くことがないから書くのをやめるというわけではない。そもそも日記のような使い方をしているわけだから、なんでもいいのである。気張る必要はまったくない。

お金を頂戴するわけでもない。言うなれば、一言だけだっていいのである。

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幕の引き方

急に寒くなった。この気温差にぼくは弱い。

食欲がなくなり、頭痛がひどくなる。

野球観戦がある日だと、ほんとうにどうしようもなくなる。それでもここ4年間は必ず神宮球場へと足を運んでいた。もちろん、野球が好きというのもあるけれども、一種の義務感みたいなものもあった。

まさに辞め時を失っていたのである。

連続記録というものはいつか途切れる。もしくは自身が死ぬ。

ぼくの場合は、どちらなのだろうか

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麦茶

ノイズばかりを目にするようになった。

平穏な心を乱されると体調に響く。

そんなときは読書でもしながらコーヒーを飲むのがいいのだろう。とはいえ、今は夜だ。ただでさえ寝るのが遅いのに今からコーヒーを飲んだらとんでもないことになる。

だからといって、アルコールを口にする元気もない。缶ビール1本もいらない。言うなれば、一口でいい。そのためだけにプシュッと缶を開け残りを捨てるのははばかられる。

とな

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日常

今週あたりから日常だったころの三歩くらい手前ににきたのではないだろうか。

地域にもよるのだろうが、街には人が少しずつ見え始め、在宅ワークからオフィス出勤へと緩やかに戻っていく。とはいえ、個人的にはなんの変わりもない。

寝て起きて少しの仕事をして、本を読んで、ちょっとだけ街へ行く。それだけである。街、といってもスーパーやコンビニ。本屋ですら行っていない。

2月まではたしかにそこにあった「日常」

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行きたいところ

GoogleMapで検索するのではなく、現地に行きたい。

野球とは関係なく、そう思える場所がいくつかある。

とはいえ、今の自粛モードでは行くことは当然できない。さまざまな制限が解除されてからだろう。

行くとすれば、制限が解除されてからプロ野球に球場に観客を入れる前の少しの期間が有力である。この時期の料金を調べてみても、あてにはならないだろうが、ついつい調べてしまう。

何回も行っているところ

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