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野菜は誰かが運んでいる

フードスコーレDAY4はやさいバスの梅林さん。

「野菜はだれかが運んでいる」
毎日食料品店には食材が並んでいる。でも、どう運ばれているのだろう。

野菜の作り手さんの顔は見ようとするけど、運ぶ流通は見ようとしてなかった。

お話を聞く前

やさいバスがどんなサービスか調べてみた。

https://vegibus.com

良いと思った点は、
鮮度を保った状態で消費者の元に届く、熟した状態で出荷できる、複数の卸を仲介しなくて良い。など。

やさいバスは産直流通。一方で卸などを通る市場流通ってどんなの?と思い調べてみた。

スーパーなどの小売店で購入する国産の青果物については約8割が市場流通によって消費者のもとへ届いていて、産直流通は1割だそう。

参考note:

物流の最適解とは?を知りたくなった。

お話を聞いて

■東京と福岡は隣県

東京からだと、大阪よりも福岡の方が遠い。当たり前のようにそう思う。でも片山さんが見せてくれて歪な日本地図によると、東京〜大阪より、東京〜福岡の方が近いらしい?!距離(km)でみると、福岡の方が遠いけど、輸送にかかる時間(分)だけでみると、福岡の方が早い。「隣には運べない、一回大きなところに行く」「距離と関係なくものが動く」

■野菜を「取りに行く」

やさいバスはバス停まで野菜を取りに行く。野菜を買うときに、「取りに行く」という感覚を持ったことなかったな。スーパーや八百屋に置かれている食材を「買う」ことはするけど、誰かの家や畑、誰かから手渡しされた野菜を取りに行く、そんな感覚で野菜を買いに行きたい。

■市場と仲卸は別

農家さんの元から、スーパーまで野菜が届く流れについて。産直サービスは「生産者〜物流拠点〜消費者」と簡単な流れだが、農家さんからスーパーまではいくつもの場所を仲介するのと、ルートも様々だから複雑だ。「生産者〜農協の出荷場〜市場〜仲卸〜スーパー」


(市場と仲卸は別なのか〜〜!)勉強し直します。


■鮮度は命

みんな鮮度のいい野菜が欲しい。ヤマトのトラックも、「新鮮な状態で野菜を運ぶ」ため工夫してるらしい。冷蔵されたトラックで市場まで運ぶ。

それでも、トラックから運び出した後、野菜たちは日向に置かれたり品質管理は雑になってしまうのだって。せっかくトラックで鮮度保ってたのに、その後品質落ちちゃうのか、冷えてたはずの野菜たち、ぬるくなってなんかかわいそう。

■物流は欲望でできている

「今の物流は欲望でできている。」という言葉が印象に残ってる。どんな欲望なのだろう?いろんなものを食べたい、夏にたけのこが食べたい!とか?

スーパーに行ってもいつでもどんな食材でも手に入る。なんでも手に入る、という感覚を持ってるから、食材たちは各地を大移動している物流の背景や、食材には旬があること、に鈍くなり、「なんでも欲しいし、あるよね?」という欲望に企業も市場も消費者も従ってしまうのかな。わたしたちは欲望のしもべ。

物流の「欲しい人がいるところに届ける」ことを担保しつつ、過剰な欲望には気をつけたいものです。ものが流れない、というイメージが湧かないけれど、「欲望が物流の破綻につながってしまう」ことも覚えておかないといけない。

■物流に参画、参加する

「物流の中に参画することで、負荷を減らすことができるかもしれない」野菜がどんなルートを通ってスーパーや自宅にたどり着いたのか、わからないからこそ、少しでも参加することは大事。

■地産地消

以前「ないものを無理やり得ようとするよりも、あるものを食べることで地産地消が進む」と聞いた言葉を思い出しました。

<チャットで印象に残ってること編>

■「綺麗」と「新鮮」は違う

きれいな野菜はスーパーでよく見かける。新鮮な野菜は八百屋でよく見かける。

■地産地消とは?

「スーパーにある地産地消は地産地消ではないのでは?流通として外から出て戻ってきているから。」

確かに、地産地消に見せかけて、実は野菜がUターンしてるパターンもある。

<質問して伺った編>

■どうしたら産直流通しやすくなりますか?
「Q.調べてみると、市場流通は約8割で、産直流通は約1割だと知りました。やさいバスのように産直流通をすると、鮮度が良かったり、仲介業者が少なくてすむことは良い点だと思う一方で、広がっていないのも事実だと思い、どうしたら産直流通がより広がると思いますか?」

「A.まず産直流通のいい形として、地産地消して鮮度が高く旬の食材を食べつつ、スーパーでも食材を買う形がいいのでは。

そして、産直流通が広がるには、産地の旬を把握していて、一番適正に採れている野菜。そんな食材を消費者が欲しいと思うこと。そもそも旬の食材が一番安いのだから、旬のものが食べたいと「自然と欲望が湧く」といいね。」

私:欲望を持ちすぎることは物流の破綻に繋がると思ってたけど、産直流通するために必要なのは、「旬のものが欲しいと思う欲望」なのか。体が欲するもの、季節に合うもの、自然とそんな欲望が湧かせたい。


■私なりの自論メモ>>

旬のものは、地元で作られたものを買い、他はスーパーで買うのがいい。

消費者も自分で目利きをする。自分が食べたいものくらい自分で選ぼう。

流通を通して、野菜を「取りに行く」

余りは出るけど、ちょっと多く作るのがいい。需要100に対して供給125くらい。

自然に湧いてきた欲望に従うこと。でも刺激的な欲望もいいと思う。

鮮度は命。新鮮なもの、取れたては誰にとってもおいしい。

無理に取ろうとしない、あるものを美味しく食べる。

欲望って?欲望、私はいいと思う。矛先と表現方法が大事。












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