突然合奏の指揮を任されたときに読む記事
アマチュアオーケストラや、
学生オーケストラに参加していると、
時折見舞われるこの状況
"""今日〇〇いないから代わりに指揮振って"""
音楽のことや自分の楽器のことならわかるけど、
合奏の指揮なんかしたことない!
そんなあなたでも大丈夫
これからお伝えするポイントを押さえれば、
合奏を乗り切れるどころか、
「あの人なんかすごいやん」
という評価をもらえること間違いなし
ありそうでなかった、
合奏での指揮のポイントを伝授しよう
【まえがき】
なんでそんなことを知ってるん?
私は高校、大学の部活で学生指揮者をしていた
私が素人だったこともあり、
まあ星の数ほど下手こいた合奏を経験した
そこから、
上手い合奏とは何か?
についてある程度は答えを得た
それを、
皆様に惜しみなく披露しようではないか
【ポイント①】
喋んな!!!とにかく弾かせろ!!!
きっとあなたの頭の中は「?」でいっぱいだろう
指揮者が喋んなきゃ合奏にならなくない?!!!
正直に申し上げると、
この記事を読んでいる時点で、
あなたにはきっと目から鱗の素晴らしいアドバイスなどできないであろう
(ゴメン)
大丈夫、他の奏者はそんなこと期待していない
大事なのは、
とにかく弾く時間を長くすること
指揮者が話す時間 > 弾く時間
には決してなってはならない
これをしていいのは巨匠のみである
あなたがアドバイスをするより、
みんなで何度も何度も合わせてみる
このことに価値がある
あなたが何か言わねばと口ごもっている時間があったら、
とりあえずもう一度弾かせればよい
〈こんな合奏は嫌だ!①〉
指揮者が話してばかりで暇
【ポイント②】
"必ずやりたいのはどこか"だけは考えて
合奏で1番難しいのは、時間配分である
2時間で全楽章をやるような無茶な要求をされることもあろう
これを1楽章の頭からジリジリと攫っていると、
1楽章だけであっという間に2時間が終了する
これを避けるために、
必ずやるポイントだけは考えてくるべきだ
これを軸にして進めていき、
余った時間で残りの部分をやる
これが理想的である
無計画な合奏ほど怖いものはない
1楽章しか練習できなかったぞと
団員から袋叩きの目に遭うだろう
〈こんな合奏は嫌だ!②〉
2時間の合奏で1楽章しかできない
【ポイント③】
自分のパートばかり構うな
他のパートのことなんかわかんねえよ!!
まあそうだろう
そして、
「まあバイオリンのことはわかんないんだけど〜」などの枕詞をつけてなんとなく指摘してみるものの
結局自分のパートのことばかり気になり
他のパートは放置プレイ
これもあまりよくない
他パートに違和感があったときは、
奏者側に意見を求めてみよう
「こんなイメージなんだけど、
こういうのはどうやって再現できそう?」
こんなところでいいだろう
どうしてほしいか(ゴール)を示すだけでいい
そのゴールにどうやって辿り着くか(過程)は、
奏者が決めることである
指揮者の仕事ではない
パートリーダーやトレーナーにお任せしよう
〈こんな合奏は嫌だ!③〉
指揮者のパートだけ終始ほじくり倒される
【お役立ち知識】
魔法の言葉『もう一回やってくださーい』
まだ合奏経験のあなたの悩みをあてよう
そんなたくさんの音一気に聞けねえよ!
実はこれ、
全て一気になど聞かなくてよいのだ
一気に全て聞くスキルは、
プロにでもならない限り必要ない
何度も弾いてもらえばいい
1回目はこのセクションを聞き、
次はこのセクション
というふうに決めればよい
さあ、あなたに魔法の言葉を授けよう、
「もう一度弾いてくださーい」
である
さらにポイント①では、
とにかく弾いてもらうことが大事だと伝えた
この視点からも都合がいい
言うことに迷ったら、
「もう一度弾いてくださーい」
を繰り出す
もう一回弾いてもらってる間に、
何を言うか時間稼ぎをするのである
もう一回聞いたらなんか思いつくかもしれないし
特に言うことが思いつかなければ、
満足気にうなずき、次へいこう
おわりに
いかがだっただろうか?
これは私の数々の大失敗を練り固めて作られた血肉の結晶である(少しキモい)
正直こんな簡単に公表するのも惜しいほど、
最高の参考書と思えるものである
…独り占めしたい
だが、
アマオケ界隈が少しでもノンストレスにのびゆく活動ができればよいとも思っている
ダラダラ合奏がなくなれば、
団員のストレスと唐突に指揮者に任命された人の脇汗を止められるだろう
身近にオーケストラをやっている人がいたら、
ぜひこの記事を共有してほしい
さあ私の屍を越えていってくれたまえ