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空想お散歩紀行 超古代魔法を求めて

何が人として成功していると言える条件なのか。
お金だろうか?地位だろうか?
違う。今の世の中で最も優れている人間というのは、魔法がどれだけ使えるか、ということだ。
どれだけ数多くの魔法が使えるか。どれだけ一つの魔法を極め、その極地に立てるか。どれだけ誰も使うことが出来ない魔法を使うことができるか。
魔術師にあらずば人にあらずとまで言うやつが珍しくないのが今の世界。そしてそれが現実である。
だから私も魔術師の頂点を極めるべく、日夜研究と修行を欠かしていない。
私が今注目し、何とか手にしようとしているのが超古代魔法である。
今から1000年以上も昔、世界にはとある魔法が存在していたと伝承には残っている。
なんでもそれは、いくつもの効果を持つ魔法らしい。
時には、世界の反対側の人間とも意思疎通ができる超遠隔魔法の効果。時には、古今東西の知識をすぐに知ることができるという賢者のアーティファクトのような効果。さらに時には、お金さえもその魔法から出すことができたという。他にもその超古代魔法が実現させることができる現象については、伝説や伝承など枚挙にいとまがない。
しかも、当時の人々は誰もがその超魔法を当たり前のように行使していたらしい。
そんな魔法が存在して、よく社会が成り立っていたものだと常々思う。
だからこそ私はそれを求める。まだ誰もが到達していないその場所に何としてでも辿り着き、私という存在を世に知らしめるのだ。
私は絶対に手に入れてみせる。
超古代魔法『スマホ』を。

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https://note.com/tale_laboratory/m/mc460187eedb5

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