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ワークショップ報告)2023年1月28日(土)~29日(日)「ぼうさいトレーニングキャンプ」@奈良県曽爾村

昨日まで1泊2日で、国立曽爾(そに)青少年自然の家(奈良県曽爾村)の主催です。https://soni.niye.go.jp/
講師として3年連続3回目の訪問になりました。

0.会場と参加者

会場は国立 曽爾(そに)青少年自然の家の敷地内です。
広大な敷地内に、宿泊室、体育館、食堂、キャンプ場などなどがあります。

奈良県、大阪府、和歌山県、三重県などから参加者(小3~小6が22人)が集まり、主催者3名のほかに、登録ボランティア(高校生2名)と講師1人でした。


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1.ぼうさいトレーニングキャンプとは?

募集要項より===

国立曽爾青少年自然の家は、国土強靭化計画において、広域防災補完拠点に位置付けられています。
施設としての機能だけでなく、人材育成の面から、有事を想定した「つよくしなやかな心」を育む「防災教育」に取り組む事業です。
https://soni.niye.go.jp/cms/wp-content/uploads/2022/11/d6ee8abac7c5be9db453b41738d6c93e.pdf

要項はこちらです。

https://soni.niye.go.jp/cms/wp-content/uploads/2022/11/91d8ecfa223fbe9cae6921af06976b43.pdf

===ここまで

2.全体スケジュールは?

11:00はじまりの会
オリエンテーション
13:00 大地震発生!こんなときどうする。
・避難生活のシミュレーション開始
・コミュニケーションゲーム
・夕食づくり(野外炊事)
19:00 電気のない夜を過ごす
(入浴はありません)
【プレイホールでのテント泊】

朝食づくり
9:30 ここから保護者の参加も可能です
・避難生活をより快適にする工夫
・防災士によるワークショップ
・ふりかえり
(昼食)
13:00 おわりの会

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3.初日の様子は?

避難所運営ボランティア募集したら、7人も立候補してくれ、自治が始まりました。

簡易トイレのチャレンジや、粉雪舞う中の空き缶ご飯、
各自の工夫でテント村が立ち上がっています。

中には寝袋だけの子もいて、たくましく。

私は段ボールベットを自作して眠ります。
おやすみなさーい♪

https://www.facebook.com/takuya.onishi.50/posts/pfbid02shMZsxNWaTqncqX3aJ9mKzWVejjUUN1Fd7xSE4jJHLzgrhAeJ3P8a6DtbttD5izfl

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4.一夜明けて、2日目の様子は?

夜中に泣いている子もいましたが、
友達が寄り添ってやりすごすことができたようです。

朝6時30分には、全員が起床して、
テント内を片づけたり、明るくなってきたことに安堵の声が聞こえました。

文化は「闇夜」から産まれるのが常ですが、
子ども達も不安な夜を乗り越えて、何かが芽生えてきたのかもしれません。

雪と風の中で、寒さに震えながら
屋外の炊事場でカートンドッグを作りました。

アルミホイルで包んだパンとソーセージを
牛乳パックに入れて、外側に火をつけて燃やします。


カップスープとバナナも食べて、朝食は終わりました。

希望する保護者の方々が避難所に来訪して、
運営ボランティアの子どもたちが受付をしました。

人数や支援の要否などを確認して、
ホワイトボードに記載している人数や年齢構成が更新されました。

被災時には、当然のことながらいつものようにしようと思っても、
なかなか動けない、考えられないこともあります。

そんな時に、事実を確認する書式があるのは、
現状把握や落ち着きを取り戻したり、未来へ向かうきっかけを共有することができます。

テントや居場所について、ひとり一人の工夫や苦労を全員で観て回りながら、いくつかのアドバイスをしました。

親御さんたちも、ただ待っているのではなく、
子どもたちが実際に作りだしていることを観て、触れて、
感じいることがあったようです。

水洗トイレ以外に、簡易トイレで大小便をしてみるチャレンジも袋が不足するほどになりました。


野外で大小便をすることだけでなく、まずはこうした非日常でできるように経験を積んでおくことは心身の健康にとって大切だと思います。

撤収は短時間でみんなで協力して行うことができました。
荷物の片付けがスッキリできている子もいましたが、
全くできておらず散らかっている子もいました。

旅をしたり、このような訓練、体験をしていくことで、
自分自身に必要なもの、ことを実践的に理解できていくと、
日常の楽しみや夢へ向かうことも実現性が高くなると思います。


昼食まではふりかえりと、これからにつなげていく時間です。


それぞれの体験から出てくる言葉を紡いで、
最後はグループ発表をしてもらいました。
どんな学びや発見があったのかは、写真もご覧ください。

親御さんたちも3家族で、具体的に話し合い、
子どもたちと同じく発表してもらいました。

減災チェックリストも活用して現在地を確認していただきました。
https://www.city.gifu.lg.jp/_res/projects/default_project/page/001/001/378/210r3dokuhon_checklist.pdf

「家族で話し合う時間を持つ」、
「楽しみながら近所の人と関わる」、
「リストを作ってみる」などなど。


1つでも2つでも実行していってもらえたらと思います。

・家に帰ったら、避難場所を調べたい。
・家族と相談したい。
・また来年も来たい。


子どもたちもいろんな感想や言葉を聞かせてくれました。

帰りに自分で作った段ボールの机を持って帰った子もいました。

厳冬期だからと言って、地震が無いとはいえません。

知っているのではなく、やってみて気づいたことがある。
できるわけではないが、上手くいったことや、できなかったこと、
つらかったことや、共に過ごした仲間がいる。

それらが生きることの支えや糧になっていったらと思います。


企画から事前準備、当日運営、片付けなど、
様々な点で施設職員の高瀬さん、辻本さん、福島さんにはたいへんお世話になりました。ありがとうございました!!

私たちの団体、会社、施設、地域でもやってみたい!
そんなご要望がありましたら、ご相談ください。

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【18歳以上の参加者募集!】『CONE リスクマネジメント講習会』開催日:2023/2/7
【申し込み】CONEホームページの申込フォームより
https://cone.jp/h30risk_kiso/

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