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英語科教育法の歩み

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かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたい…
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#文法

文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

文法指導を考え続けた英語科教育法Ⅱ

2年後期、英語科教育法Ⅱが先週金曜日で無事ゴールイン。大雪や震災の影響で本来の予定と色々変わったところもあったが、みんなよくやり切った。

今年の英語科教育法Ⅱは(文法に苦手意識のあるこの代の学生たちに合わせて)文法指導に焦点を当てた。単に文法の勉強をするわけでも、文法を説明する練習でもなく、「文法の3側面(形式・意味・機能)」と「意味順英文法」を軸にした文法説明と、文法演習のための「言語活動」を

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活動を通した文法指導

活動を通した文法指導

英語科教育法第3回の振り返り。
テーマは「活動を通した文法指導」で,第3回(活動体験回)は私が教師役になって学生に活動を体験してもらった上で,改善案を検討してもらう。

文法指導のイメージ第3回の冒頭,学生に「文法の授業ってどんなイメージ?」と聞くと,高校時代の記憶をもとに「つまんない」「勉強って感じ」と答える者もいれば「高校で文法を勉強したことない」という学生もいた。また,大学での「Gramma

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楽しく効果的な英文法指導とは?

楽しく効果的な英文法指導とは?

英語科教育法IIの授業記録。
今回もまた壮大な問いが設定されているが、学生にそれぞれの考えを持ち寄って交換してもらいつつ、適宜理論の補足をしていくスタイル。

今回の問いは前期にSVOとSVCの文の見分けの模擬授業から持ってきた問いだ。

当該模擬授業の検討会では生徒役が「分からん」「なんで(SVCとSVOの見分けを)やらなきゃダメなの?」と述べ、文法指導への納得感が理解の面でも、感情の面でも低い

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正しさを求めて…

正しさを求めて…

英語科教育法Iの振り返り。第13回。
履修者4名が毎回一人が模擬授業をする。今回で全員が3回の模擬授業をしたことになる。

模擬授業の概要今回の模擬授業は中学1年生を想定し,ジェスチャーゲームを通して英語を使わせる授業。

8人の生徒役が4人ずつの2チームに分かれて,ジェスチャーをする順番をチーム内で決め,ジェスチャーを見て何をしているところかを英語で言い当てる。言い当てる側は自由に相談可能だが,

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長い文と複雑な文

長い文と複雑な文

英語科教育法Iの授業ログ。
かなり間が空いてしまって、第何回の振り返りかはよく分からない。

この回から模擬授業は3周目に入り、なかなか挑戦的な内容に。

模擬授業の概要5人ずつのグループに分かれてのライティング。
スクリーンに表示された写真を見て、それを表す英文をみんなで考えて書く。
そして以下のルールを設定してゲーム性を持たせる。
① 単語数の多いグループに1ポイント
② 一番スペルの長い単語

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